【呼吸を楽にするのは呼吸ではない】
呼吸のしやすい身体をつくるということになると、まず考えることは、
・頑張ってたくさん吸って、吐く、ということになるかもしれません。
もしくは、
・吐く息が大事だから長く息を吐くことを意識することになるかもしれません。
呼吸を楽にする時のポイントは呼吸法自体にはありません。
例えば、呼吸・整体のトータルコンディショニングというプログラムの主要な動きには呼吸法は存在しません。
意識的に呼吸をしないのになぜ呼吸を整えるのかと言えば、呼吸をしやすい身体をつくる、ということをしているからです。
呼吸のしやすい身体環境をつくることが呼吸を整えるということの基本になります。
【背中を使う】
呼吸を楽にするためのポイントは背中を使えるようにすることです。
呼吸の際に身体の前側だけではなく、背中も使えないと息が苦しくなります。
つまり、背中を固めてしまうと、それだけで肋骨や横隔膜の動きが制限され、呼吸が楽ではなくなります。
【お腹を納める】
呼吸の際には、お腹に動きが出ます。膨らんだり、凹んだり、です。
これらの動きも頑張ってやることを考えてしまいがちですが、その基本は背中を広く使うことができるかどうかです。
背中が使えなくなると、お腹が膨張しやすくなり、凹ますことが難しくなります。
息を吸うのも吐くのもつらくなります。
これらが行き過ぎると、上腹部(胃の部分)の強い緊張を伴った状態で、日常から息苦しさが出現することが少なくありません。
【背中を広げ、お腹を納める】
呼吸を整えたいではあれば、背中を広げ、お腹を納めるというのが基本となります。
これが呼吸がしやすい身体環境を整えるということになります。
呼吸・整体トータルコンディショニングの2番目の身体動作がこれに該当します。
ちなみに改善した状態が安定しやすいように、背中を広げ、お腹を納めるということが継続しやすいように、足元から刺激を入れるのですが、これが1番目の動きです。
ですので、基本身体調整プログラムという位置付けにしています。
5月のトータルコンディショニングウィークは来週月曜日からです。
以下、余談
朝の6時に刺激を入れる意味もあります。
通常ですと、朝起きて、身体が使えるように起きるまで6時に起床しても昼頃くらいかもしれません。体調が優れない方は、それが午後、夕方という方もいます。
それでも100%身体が起きるかと言えばそうでもなく、イメージとしては5~6割です。
トータルコンディショニングでは、朝の6時からスタートし、朝の7:00には8~9割まで身体を使える状態に仕上げます。
そうすると、身体も頭もエンジンがかかるまでの非効率な時間が大幅に短縮され、朝の仕事始めから快調にスタートすることができます。
そして、トータルコンディショニングウィークで5日間集中的に実践し続けると、1週間を終えた後も良好なコンディションで活動することができます。
この企画は、初めて参加した月と2回目に参加した月は、まず慣れること。
3回目の月から、少し余裕が出てきます。そこから私が担当する土曜日の特別講座に参加できるので、そこで理解やスキルアップが図れます。
ガツンと変わるプログラムですね。