今週末は楽しみにしていた予定がなくなり、ダラダラしてしまいました。
朝が遅いと1日中ダメになります💦
 
吉原真里さんの『親愛なるレニー~レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』を読みました。
 
新聞の記事でこの本のことを知ったのだったかな?
図書館で見かけたとき、読んでみたいなと思っていたことを薄っすら思い出し、借りました。
 
 
2人の日本人がバーンスタインが亡くなるまで、交流し続けていました。
天野和子さんと、橋本邦彦さんという方です。

2人のバーンスタインに宛てた手紙を本書で公開し、その関わりから更に、戦後日本が今日まで辿ってきたクラシック業界の道のり、裏話的なことなどが書かれていました。

 
最初、読むの大変そう・・・と思ったのですが、途中から面白くてぐいぐいとページが進みました。
 
複数の人物や団体名が出てきて、とても覚えられないわ~と思ったんですけど、巻末に索引が用意されていたので、簡単に振り返ることが出来ました。
 
世界の巨匠レナード・バーンスタインがここまで日本と深い関りがあったとは、嬉しい限りです。
2人のプライベートな手紙を読むのは少々気が引けましたけれど、ご本人たちの許可はとられているとのこと。
特に橋本邦彦さんは、最初「公開は自分の死後にして欲しい」と仰っていたので、許可して頂いて読者として感謝します。
 
お2人の愛情溢れる手紙には、感動しましたキラキラおねがいキラキラ
天野和子さんは、今で言えば最初のきっかけは「推し活」ですね。
そして橋本邦彦さんは、豊かな感性で素敵な手紙を書かれていました。
 
私は、夫にこんな愛情深い手紙は1度たりとも書いたことがないわ・・・と変なところで自分を省みる(笑)
 
バーンスタインの返事の手紙は一切公開されておらず、2人の書簡からバーンスタインの人間性が浮かび上がっていきます。
 
バーンスタインがバイセクシャル?同性愛者であったことは薄っすら知っていたような、知らなかったような??
でもこの本を通じて、性的傾向はどうだろうと、バーンスタインは非常に愛情深い方であり、また愛を沢山の人と分かち合う人だったのだなぁと感じましたおねがい
 
指揮している姿を動画で観てもそれは感じますが、想像以上でした。
 
バーン・スタインと日本のクラッシックとの関わりも興味深く読みました。
私はやっぱり、特にPMFですね。
今でも札幌で毎年開催されている国際音楽祭ですが、きっかけはバーン・スタインでした。
 
当初は中国の若い音楽家を指導し日本ツアーも開催するという構想だったところ、天安門事件が起きたことにより、変更を余儀なくされたという・・・。
 
そこで白羽の矢が当たったのが札幌だったと。
そういう事情を知り、もし歴史が違えばどうなっていたのだろうと思いを馳せました。
 
 
今のようにメールやSNSがない時代。
返事が来るのを首を長くして待つ様子。
すごく不便と思いつつも、不謹慎な言い方ですが羨ましく感じました。
 
私はこんな風に、誰かを想うことがないので。
 
例えばQueenのことは好きですが(特にジョンですね)、『ボヘミアンラプソディ』の映画を観たあと、しばらく大好きでしたけれど、ずーーーーーっとその気持ちを持続することが出来ないタイプです(笑)
好きは好きでものめり込むほど・・・というと、違う。
 
もともと私は、あまりアイドルやアーティストにのめり込む、ということがなくて。
 
「推し活」とか、私は少し不思議に思う自分がいます。
 
このお2人のように、本人と個人的に交流出来るのなら違うかも知れないけれど。
でも、生涯ってなると、どうでしょう。
 
だから、羨ましいと思いましたね。
愛がないんですよねぇ、私。
 
 
Netfilixで、バーンスタインの映画も今月あがってくるので楽しみですニコニコ