またスウィーティーを買って来ましたニコニコ
 
カウンターキッチンの前に整列させたら、夫に
「圧巻な眺めだね」
と言われました爆  笑あせる
 
 
 
乃南アサさんの『チームオベリベリ』、読了しましたニコニコ
660ページほどの長編小説に読む前はちょっと気が重く感じていたんですけど、結局4日で読んでしまいました(笑)
文章が読みやすかったので、サクサクと読めました。
その分、少し文章表現が物足りなく思えたところもありましたけれどチュー
どちらかというと開拓の詳しい様子というよりも、人の心情面にスポットを当てているように感じました。
 
 
『チームオベリベリ』は、明治期に伊豆の素封家の息子である依田勉三が結成した『晩成社』が十勝を開拓した史実をもとに、幹部の1人である渡辺勝の妻『カネ』の目線で開拓の様子とその心情を綴った小説です。
 
史実を基にしているので、登場人物は実在した人物です。
 
 
 
 
私は、あまり十勝の開拓の歴史について知りませんでした。
依田勉三の名前と、『晩成社』が開拓に失敗したことをふわっとした感じでしか知らず、詳しい実情までは話に聞いたこともばければ調べたこともありませんでした。
 
交通整備すらされていない原野を、しかもこの極寒の土地を民間人が開拓を試みたので、その苦労は果てしないものだったろうと思ってはいましたが、小説で具体的なことを知った感じです。
もう驚きの連続でしたあせる
でも、実際は小説よりも更にシビアだったでしょうねえーん
 
 
小説の主人公、渡辺カネさん。
 
 
 
オベリベリでの過酷な生活を支えていたのは、教養と信仰心でしたキラキラ
カネさんは横浜の共立女学校を卒業していました。
キリスト教徒であり英語も話すことが出来るという、明治の女性では珍しい教養人でした。
 
 
初詣のときに撮った依田勉三の像。
 
 
 
小説を読んで・・・依田勉三って銅像になるような人だった?と、少し印象が悪くなりました(笑)
(ちなみに銅像は、中島みゆきさんの祖父が建てました。)
 
焦りもあったのだろうけれど、ひとつのことに邁進するのではなく色々な事業に手を出しては失敗する。
『大器晩成』から『晩成社』と名付けたはずなのにガーン
 
カネさんの目線での依田勉三の人柄が小説では描かれてるので、実際はまた違った一面もあったのかも知れないけれど、人との関わり方も不器用で、むしろ人格者だったのは、晩成社の幹部の1人だったカネのお兄さんである鈴木銃太郎さんに感じました😅
 
 
この土地で生活しているので、より先人の艱難辛苦には敬意をもちますキラキラ
先人の苦労があるから、十勝が拓かれました。
私が生まれた年から、たった100年ほど前の話なんだなぁと思うと、より感慨深いです。
 
 
今度、開拓の資料が展示してある施設にも足を運んでみたいですニコニコ