空手家たるもの、己を磨き、追い求めてゆくものは『拳』であり、『権』ではない。
様々な誘惑、様々なうまい話、様々な野心。
それらに負けぬよう信念を貫き通すには、並外れた『忍耐』を必要とする。
『まっすぐ空手道に精進すべし』
その心構えがあれば、自ずと良き道が拓かれる。
真の信頼も
真の仲間も
真の喜びも
必ず生まれる。
それが空手家としての正しき道。
師が遺してくれた、最高の教え。
自分が、門下生に伝え続けてゆかねばならない、何よりも大切な教え。
このような、地味な言葉を遺してくれた事に、未熟な頃は物足りなさしかなかったけど、今は感謝しかありません。