群馬県高崎市にある黄檗宗の名刹「少林山達磨寺」に参拝する。
こちらの寺院の由緒は、次の通りです(大修館書店刊『日本の神仏の辞典』による)。
「【達磨寺】
群馬県高崎市鼻高町にある黄檗宗の寺院。本尊は十一面観音。山号は少林山。
開山は東皐心越(とうこうしんえつ、1640~1696)、開基は徳川光圀と伝えられる。開創年は不明。正月6・7日の達磨市は有名。
戦前、当寺にはナチスに追われたブルーノ・タウトが寄寓した。資料の展示館がある。」
また、吉川弘文館刊「日本仏教史辞典」によると次の通りです。
「【達磨寺】
群馬県高崎市鼻高町にある寺。黄檗宗。山号は少林山で知られる。
もと曹洞宗(寿昌派)。幕末の一時期無住を経て明治維新後に黄檗宗となる。
寺伝によると、元禄十年(1697)前橋藩主酒井忠挙(ただたか)が明の渡来僧東皐心越(とうこうしんえつ、水戸藩主徳川光圀帰依)を招いて開山したとある。事実は心越の法嗣天湫法澧(くんしゅんほうれい)を水戸祇園寺から招いて開創したもの(『寿昌正統録』)であり、心越は勧請開山である。法澧は達磨寺(当初は少林山達磨精舎)を開創して三十年間、曹洞禅の強化に努めた。
達磨寺の本尊は北辰鎮宅霊符尊。心越が中国から将来し、もとは水戸侯が護持し、享保七年(1722)本寺に勧請し、鎮護国家の祈願所として伝える。本堂は霊符尊と達磨大師、心越禅師を祀る。
星祭祈祷の寺として知られ、1月6日、7日の七草大祭、達磨市(招福の達磨の張子を売る)は有名。霊符尊に対する信仰として開運講が組織されている。
境内東端にドイツの建築家ブルーノ=タウトが昭和八年(1933)8月から十年10月まで居住して、日本文化を紹介した洗心亭がある。」
ちょうど雨が降りかけてきた。
授与所には達磨を頂く人が多く、達磨の開眼供養もしていた。
御朱印を頂いたあと、授与所にて祈祷済みの紙札を頂いた。願意は開運吉祥。お布施は500円。
寺院名:少林山 鳳台院 達磨寺
所在地:群馬県高崎市鼻高町294番地
宗 派:黄檗宗
本 尊:北辰鎮宅霊符尊 十一面観音