毎日「酢」を飲むことで「うつ病」の症状が改善する可能性があると判明 | 先人たちの大和魂

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2024年08月15日

 酢には血糖値の抑制や内臓脂肪の減少などさまざまな健康効果があることが知られており、健康のために食生活の中に酢を取り入れているという人もいるはず。

 

 アメリカのアリゾナ州立大学が率いる研究チームが発表した新たな論文では、「毎日酢を飲むことがうつ病の症状改善に役立つ可能性がある」という結果が示されました。

Nutrients | Free Full-Text | Daily Vinegar Ingestion Improves Depression and Enhances Niacin Metabolism in Overweight Adults: A Randomized Controlled Trial https://www.mdpi.com/2072-6643/16/14/2305

 

Vinegar Has a Surprising Effect on Depression, Study Finds : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/vinegar-has-a-surprising-effect-on-depression-study-finds

 うつ病は世界で最も広がっている精神疾患ですが、一般的に処方される抗うつ薬には深刻な副作用を引き起こすリスクがある上に、その有効性はまちまちです。

 そのため、抗うつ薬以外のシンプルで効果的な補助療法の探求は、うつ病の被害を軽減する上で重要といえます。

 近年では、健康的な食生活や栄養補助食品による治療も、選択肢の1つとして有望視されているとのこと。

 

 そこで研究チームは、太りすぎではあるがそれ以外は健康な成人28人を、「1日2回、大さじ2杯のワインビネガーを飲むグループ」と「1日1回、少量の酢を含む錠剤を服用するグループ」に分け、4週間にわたり酢を摂取させ続ける実験を行いました。

 なお、被験者は18~45歳の非喫煙者であり、ダイエットを行っておらず、多量のアルコール摂取もしていませんでした。

被験者は実験の前後で研究スタッフと面会し、血液サンプルの採取や身体測定が行われました。

 また、「Center for Epidemiologic Studies Depression Scale(CES-D)」と「Patient Health Questionnaire(PHQ-9)」という2つの標準的なメンタルヘルス検査への回答も求められました。

 

 

 メンタルヘルス検査の結果を分析した結果、CES-Dではグループ間で有意な差が現れませんでしたが、PHQ-9では酢を直接摂取したグループで抑うつ症状が平均42%、酢入りの錠剤を摂取したグループでは平均18%低下しました。

 

 また、血液サンプルの分析からは、酢を直接摂取したグループの体内でビタミンB群の1つであるニコチンアミドが86%も増加していることが判明。

 ニコチンアミドは美容効果や抗炎症効果があるとされています。

 

 今回の研究はサンプルサイズが小さく、実験開始時点における患者のうつ病レベルが低かったほか、ベースラインの調査スコアを調整した二次解析ではPHQ-9の改善が有意ではなかったなど、さまざまな制限がありました。

 しかし研究チームは、「これらのデータは、4週間にわたる毎日の酢の摂取が、一般的に健康な成人において自己申告によるうつ病症状を改善し、ナイアシン(ニコチンアミド)代謝の変化がこの改善に関与している可能性を支持するものです」とコメント。 

 将来の研究では、臨床的にうつ病のリスクが高い集団を対象にして、より大規模な調査を行う必要があると主張しました。

 

 

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