アルツハイマー病の認知機能と記憶力を回復する化合物を発見、統合失調症やうつ病治療につながる可能性 | 先人たちの大和魂

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 カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学科の研究チームが、アルツハイマー病患者の認知機能と記憶力を回復させる化合物を発見したと報告しています

 

 研究チームはマウスを用いた実験で効果を実証しており、人間で効果が証明されればアルツハイマー病統合失調症うつ病の治療に応用できる可能性があると述べています。

 A therapeutic small molecule enhances γ-oscillations and improves cognition/memory in Alzheimer’s disease model mice | PNAS https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2400420121 Molecule restores cognition, memory in Alzheimer’s disease model mice | UCLA Health https://www.uclahealth.org/news/release/molecule-restores-cognition-memory-alzheimers-disease-model 

 脳内では、さまざまな機能の開始と停止のために、異なるリズムで電気信号が発火します。

 その中でもガンマ振動は最も周波数の高いリズムの一つで、認知プロセスやワーキングメモリーの基礎となる脳回路を制御することが知られています。

 また、アルツハイマー病の初期症状を持つ患者では、このガンマ振動が減少していることが示されています。

 

 

 研究の焦点は、「DDL-920」と呼ばれる脳の記憶回路を再活性化する分子の発見にありました。

 DDL-920はガンマ振動の生成に重要な役割を果たす介在ニューロンを標的としており、特定の化学受容体の活性化を妨ぎます。

 この受容体は通常、GABA(ガンマ-アミノ酪酸)という化学伝達物質によって活性化し、ガンマ振動を抑制するブレーキのように働きます。

 しかし、DDL-920が活性化を抑制することで、介在ニューロンが持続的により強力なガンマ振動を生成できるようになります。

 これによって、認知機能と記憶力を回復させることができるのではないかと研究チームは期待しました。

 

 

 実験では、遺伝子改変によってアルツハイマー病の症状を示すマウスが使われました。

 これらのマウスと通常のマウスの両方でバーンズ迷路を用いたテストを行い、マウスの学習能力と記憶能力をチェックしました。

 そして、研究チームがアルツハイマー病のマウスにDDL-920を2週間にわたって投与したところ、アルツハイマー病のマウスは通常のマウスと同程度の割合で迷路から脱出することができたとのこと。

 また、DDL-920を投与されたマウスに異常な行動や多動、その他の目に見える副作用は示されませんでした

 研究者たちは、この治療法がマウスで効果的であることを示しましたが、ヒトでの安全性と有効性を確認するにはさらに多くの研究が必要だと強調しています。

 最終的にヒトでも効果が証明されれば、この薬はアルツハイマー病だけでなく、うつ病統合失調症自閉症スペクトラム障害など、ガンマ振動が減少する他の疾患や健康状態の治療にも応用できる可能性があるとしています。

 

 

 研究の筆頭著者であるイシュトヴァン・モディ教授は「このような治療薬は市場になく実験的にもこのような効果があることが実証されているものはありません今回の私たちの研究は新しいものでありこれまで研究されたことのない作用機序を扱っているため私たちはきわめて熱心に研究に取り組んでいます」とコメントしました。

 

 

>アルツハイマー病患者は、それはそれで幸せだという報告もある。

 医師いわく患者はなにも分かってないからだとか……

 ただ病気だと理解していても、家族や周りの環境にいる人たちにとっては苦労(大変な労力)・努力・徘徊危険他など迷惑である事に本音では違いない。

 

 それよりも一刻も早く「うつ病、統合失調症、自閉症スペクトラム障害など」に効くなら、そちらの方が有効で、どちらにしても実用化が求められるな。