始まりは軽い気持ちであおった1杯のテキーラだった。
大阪府警は9月、客に薬物入りの酒を飲ませて現金90万円を奪ったとして、昏睡(こんすい)強盗の疑いで、カラオケ居酒屋経営の女(51)と従業員ら中国人4人を逮捕した。
罰ゲームと称して客を昏睡させてATMに連れて行く-。
取材に応じた被害男性は女らの狡猾(こうかつ)な手口を明かし、「卑劣な手でだまされた」と怒りをあらわにした。
誘い文句は「ゲームしない?」
大型連休最終日の5月8日夕。
大阪市西成区の商店街には、両脇を女2人に抱えられ、おぼつかない足取りでコンビニへと入る男性(47)の姿があった。
ATMから出金しては店を去ることを数時間にわたって繰り返し、両脇の女は意識が混濁する男性から平然と金を受け取り続けた。
「面白いゲームがあるから一緒にしない?」
同日午後3時ごろ、ふらっと立ち寄った商店街内のカラオケ居酒屋で杯を重ねていたとき、従業員の中国人女(39)から持ちかけられた。
店内に客は男性だけ。
軽い気持ちで応じると、ボードゲームとともに、グラスに入った液体が準備された。
「テキーラかな」。
男性が目をやると、女らは「負けたときの罰ゲーム」とほほ笑んだという。
グラスはショットグラスよりも大きく、多少の警戒心は抱いたが、アルコールには強いという自信があった。
「酔うことはないだろう」と提案を承諾し、従業員の女3人とともにゲームに興じることになった。
目覚めた場所は
ボードゲームは、参加者が順番にボタンを押し、外れを押したら負けという単純なものだった。
このゲームの経験があった男性は「負ければ場がさらに盛り上がる」とあえて外れのボタンを選択。
自らグラスを手にし、「一気に飲んでね」と促されるままにあおった。
次の瞬間、意識が急速に薄れていくのを感じた。
退店しようと会計を申し出たが、すでに手遅れだった。
最後に店内で見聞きしたのは「全然支払いが足りないよ」という女の言葉と、「今日はあんたの貸し切りね」と言いながら店のシャッターを閉める別の女の姿。
記憶はすぐに途絶え、次に目が覚めたときには保護された大阪府警西成署の一室で横になっていた。
ほどなくして口座から90万円もの大金が消えていることに気付いた男性は、地元の警察署に相談。
7月に入って被害届を出し、府警が本格的な捜査を始めた。
「テキーラ1杯では酔わない」
府警の防犯カメラ捜査で、男性が女に連れられて商店街にあるコンビニと店を往復して金を払い続け、最終的に〝用済み〟となって路上に放置される様子が確認された。
「テキーラ1杯では酔わない」と話す男性の意識が一気に混濁した状況などから、府警はテキーラに何らかの薬物が混入されていたと判断。
店の家宅捜索で市販の睡眠導入剤など約200錠が押収されたこともあり、9月に昏睡強盗の疑いで、経営者と従業員らの逮捕に踏み切った。
ただ、男性が警察に被害を相談したのは事件の2日後で、体内から薬物の成分は検出できなかった。
大阪地検は10月5日、4人を処分保留で釈放、同21日に不起訴とした。
この店をめぐっては、料金トラブルの相談が昨年1月以降、府警に20件以上寄せられていることも判明。
府警は、同様の被害に遭った客が他にもいる可能性があるとみて捜査している。
男性は取材に応じた10月中旬、経営者の女らとの間で示談が成立したことを明かした。
男性は起訴を求めていたといい、「もし不起訴になって被害金の回収すらできなかったら後悔しかないと思った」と、胸の内を吐露した。
>支那人を庇う気は全くない。
ただ客が、こんな古い手口に引っ掛かるかね?
国や国籍は関係なく、何処にでもある手口やん。
逆によく90万で済んだな…
こんな金額、ぼったくりバーなら通常の値段。
社会勉強と思わないとな。
これで性別が逆なら、強姦され無茶苦茶になってるぞ!
それなら新世界に足を運んだ方が、間違いはないぞ。