[国立公園鉄道の探索]
大隅線銅田駅跡の鉄道記念公園
日豊本線の国分駅(小倉起点 432.1km)は、1987(昭和62)年3月まで大隅線(志布志~国分間 98.3km)との接続駅でした。
これから、旧大隅線の二つの駅跡の鉄道公園を訪ねてみたいと思います。
国分駅1番線の反対側には、かつて大隅線を走る列車が発着していた切欠きホームと0番線跡がみられます。
大隅線は、1987(昭和62)年3月14日をもって全線廃止となりました。
ここから、大隅半島の垂水、鹿屋を経て志布志に至る鉄路が敷かれていました。
かつての国分市、現在の霧島市内国分上井には、大隅線銅田駅(志布志起点94.4km)跡の鉄道記念公園があります。
旧大隅線、国分駅から垂水方面に向かって二つ目の駅となり、約4km垂水側に位置しています。
「鉄道記念公園」の表示板には、国分市と記されたままですが、現在は霧島市になっています。
当時の雰囲気を保存するためには、この表示のままの方がよいかもしれません。
「銅田」の駅名標も保存されています。
公園の一角には踏切警報器も置かれています。
そして、なんといっても目立つのが、ヨ8000型車掌車です。
古めかしさと懐かしさが同居した車内です。
大隅線廃止当時には、もやは活用されることはなかった車掌車ですが、「鉄道記念公園」に置かれるには相応しい存在かもしれません。
銅田駅跡は、廃線となった大隅線の線路が再活用された道路際にある、本当に小さな公園です。
保存された車掌車が存在することによって、辛うじてかつて鉄路の面影を今に伝えている、
そんな感じも致しました。
次回は、旧大隅線で二つ先にある大隅福山駅跡の鉄道記念公園を訪ねてみたいと思います。