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 相変らずの花冷えの朝。アプローチのジューンベリーの花盛りを見ていると、不意に19世紀のアメリカの画家メアリー・キャサットのことを思い出しました。

 

 裕福な家庭で育ち、幼い頃からヨーロッパ各地で見聞を広めて来ましたが、教育熱心な両親も女性が画家になることには反対。Wikipediaによると、反対を押し切って入学したペンシルバニア美術アカデミーでも授業内容や男子学生の態度に我慢が出来ず、家庭を離れて再渡欧してドガに出逢い、印象派の仲間入りをすることになったとのこと。晩年、視力を失って画業から離れた後は、このような体験を経たためでしょう、女性参政権運動に尽力したそうです。
 
 但し、調べてみると、キャサットは風景のみを描いた風景画は殆ど描いていないとか。そうすると、わたしはジューンベリーの花を見て、何故キャサットを思い出したのでしょうかはてなマーク 花が描かれたキャサットの絵を検索してみましたが、ジューンベリーを描いたものは無いようです。
 
 さて。

 今年2月14日付で【さまざまな動物たち】という見出しの下、《臓器移植用のブタ》について採り上げました。

 このブログ記事の中で、臓器移植後の拒絶反応を抑制する目的で遺伝子を改変した子ブタが国内で初めて誕生したという2024年2月13日付毎日新聞の報道を採り上げました。

 この子ブタたちはアメリカ企業が開発した遺伝子改変ブタの細胞から誕生したクローンで、これらのブタの臓器は今内研究機関・医療機関でサルへの移植実験を経た後、2025年を目途にヒトに移植する人体実験が行われるとのこと。

 

 また、同じ記事の中では、東京慈恵医科大・国立成育医療研究センターなどの研究チームが重い腎臓病の胎児に一時的に受精後30日のブタ胎児から取り出した約2mmの腎臓を移植する計画を進めているという2024年2月6日付読売新聞オンラインの報道も紹介しました。

 移植された臓器は「赤ちゃんが透析を安全に受けられるようになるまでの数週間」の橋渡し的役割が期待されているそうです。

 

 この2つのニュースを思い出したのは、本日4月10日付読売新聞オンラインが報じたこちらの記事下矢印を目にしたためです。

 記事によると、国立国際医療研究センターなどのチームがブタの膵島(ランゲルハンス島)を1型糖尿病患者に移植する臨床研究を来年にも実施することを計画しているとのこと。使用する細胞は「生後2~3週間のブタの膵臓」から抽出したランゲルハンス島で、「拒絶反応を防ぐため、直径0.5~1mmの特殊なカプセルで1~3個程度の膵島を包」んで移植するそうです。移植するランゲルハンス島は数十万個単位で、カプセルの微小な穴から血糖値の上昇に合わせてインスリンが放出されると期待されているそうです。記事は、国立国際医療センターのほかにも神戸大学や福岡大学が実用化を進めていると報じていました。

 

 遺伝子改変ブタの臓器をヒトに移植する手術に関してはアメリカが先行しており、4月4日付でBBCなどが報じたニュースによると、3月16日にマサチューセッツ総合病院で遺伝子改変ブタの腎臓移植手術を受けた患者が4月3日に退院したそうです。

 レシピエントは2018年に死亡したドナーの腎臓移植を受けましたが、昨年その腎臓が機能しなくなったため、今回ブタの腎臓を移植することになったとのこと。経過は良好で、レシピエントは順調に回復しているそうです。

 遺伝子改変ブタに関する報道に寄せられたコメントを読む限り、国内で遺伝子改変ブタの臓器を移植する《異種移植》を進める上で障害となるのは、《ブタの臓器をヒトに移植する》ことに対するヒトの側の心理的忌避感のようです。

 

 しかし、このような心理的忌避感は果たして《倫理上の課題》と言えるでしょうかはてなマーク 寧ろ、イギリス人のノーベル賞作家カズオ・イシグロ《わたしを離さないで》で描いたような《臓器移植用にクローンを誕生させること》のほうが議論すべき《倫理上の課題》なのではないかと思うのですが、一連の記事を読む限り、このことに関する議論は盛り上がっていないようです。

 

 勿論、ブタに関する禁忌が存在するユダヤ教やイスラム教では《ブタの臓器をヒトに移植する》ことが《倫理上の課題》になることは疑うべくもないでしょう。しかし、このような宗教上の禁忌が存在しない国内で、《ブタの臓器をヒトに移植する》ことは《倫理上の課題》でしょうかはてなマーク

 

 結論を出すには難しいこの話題は取り敢えずこの辺にするとして・・・・・・。

 4月9日付女性自身は、中国に帰ったシャンシャンが観光客の日本語に反応したと報じていました。記事によると、4月5日公開の韓国SBS《TV動物農場》のYouTubeでシャンシャンがササを食べる様子を紹介していたところ、

 

「観光客が『頑張ったな、シャンシャンビックリマーク』と日本語で話しかけると、シャンシャンは笹を咥えたままピタリと動作がストップ。驚いたような表情を見せて両耳をそばだてると、声の主を探すように丘を下りて動き回った。そしてガラス越しにいる観光客の元に近寄ると、しばらくその場から離れようとしなかった」

 

とのこと。動画を見て「シャンシャンの行動に心を揺さぶられたという人が相次いでいる」ということです。

 

 最後に、可愛い動物たちの話題を2つ。

 先ずは、生後6箇月のオールドイングリッシュシープドッグのパピー。掲載された写真が衝撃的に可愛かったので、紹介して置きます。

 次は、いつも仲良しで寝るときも一緒のネコとウサギの写真と動画。仲の良い兄弟みたいでした。