宮根誠司氏が韓国の禁煙エリアで喫煙していたとか動画が拡散して炎上、本人謝罪という話題が盛り上がってますが、そういえば10年位前でしょうか、自称右翼の外から見たらどうみても左翼でしょうという古谷経衡氏もタバコの路上喫煙&ポイ捨ての動画が拡散して炎上しましたね。タバコの禁煙って、ほんと難しいものです。病院の禁煙外来の禁煙成功率でさえ7~8割だそうで、私も15年前まで1日2~3箱吸うチェーンスモーカーだったので禁煙の難しさはよーくわかります。私が思うに、分煙だとか喫煙エリアを守るとかマナーを守って喫煙する分には喫煙は全然悪いことだとは思いません。むしろ喫煙者は高額納税者の部類に入るありがたい方々だと思います。まぁそれを前提として、タバコを止めたいけどやめられないという方がもしいるとしたら、以前もちょっと書きましたが私の体験談でも参考になればと思い、ちょっと詳しく書いてみようと思います。

私の場合、精神障がいを患ったことが契機となり収入が激減したので、タバコを止めたいというのではなく、止めなくては生活が成り行かないという状況だったのです。そこで、あらゆる禁煙サイトを見て禁煙計画を立てて実行しました。まず、体内のニコチンが体外に排出されるまでの時間はおおよそ72時間だそうで、その間の肉体的禁断症状をまずどう過ごすかという問題が第一課題でした。私の場合、とにかく寝ました。もうイライラや吸いたい欲求はすごかったです。でもとにかく布団から出ない、3日間過ごせば肉体的禁断症状は収まるはずですので、食事もせずトイレ以外は3日間ベッドの中から起きずに横になっていました。すると、体外に排出されるとされる3日後くらいから、途端に猛烈な眠さが襲うようになりました。今までは起きると禁断症状が辛いので強引に横になっていたのですが、今度は逆にもう眠くて起きられないのです。それから1週間くらいでしょうか、異様な眠さも段々と収まると、今度は精神的禁断症状に悩まされます。食事をしたあと無意識に灰皿を探しました。パソコン立ち上げるときもOS起動時間に灰皿を探すのです。そこで、あぁ、このタイミングでタバコ吸ってたのかと再認識します。この段階になると、もうタバコを吸いたいという禁断症状もかなり収まってきて、ミンティアみたいな口に含むモノがあればしのげるようになりました。ミンティアの中でも最強のメントールのものを10個位常に買い置きして、口さみしい時はそれを口に入れてました。そんな生活が1ヶ月ほど続くと、ミンティアもさほど必要なくなりました。この段階で禁煙成功したかな、と実感しました。あとこれは気持ち的なものなのですけど、とにかく人格的に嫌いな禁煙を成功した芸能人を常に頭に思い起こし、あいつにできて俺にできないわけはない、と言い聞かせてました。これ、意外とすごくモチベーションになるんです。ヤツにできて俺にできなわけはない、辛いときは常にこれで時間を過ごしました。ということで、禁煙まで1ヶ月、廃人のような状態でしたがなんとか乗り切りました。禁煙したい方、1ヶ月はなんの予定も入れずに計画を立ててください。とは言っても、普通のサラリーマンの方などは1ヶ月も長期休暇取れないよ、ということもあるでしょうが、う~ん、そこは人それぞれ乗り切り方を探すしかないかなと。あくまでチェーンスモーカーだった私には1ヶ月の時間が必要だったわけです。

と、禁煙してから15年経ちますが、夢の中では未だにチェーンスモーカーです(笑)あ、吸っちゃった、どうしよう、まぁ1本だけいいか、と思った瞬間目が覚めて「あ、夢か」と安堵します。これほぼ毎晩です。人生の半分以上タバコ吸ってたのですから、そう簡単にタバコと縁は切れません。しかし、禁煙してからは、これは禁煙成功者にしかわからないでしょうけど、良いことしかありません。楽器機材の寿命も驚くほど伸びます。今までスイッチボタンが逝ってた機器がなぜか反応するようになりました。


と、長々と書きましたが、まだ書き足りないくらいですけどこの辺にしときます。再度言いますが、喫煙者が無理に理由もなく止める必要はないと私は思ってます。ただ、経験として、禁煙してからのほうが私は幸せです。


via 平林征児's DTM
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