当然ネタバレ全開です

前回【都庁の秘密】が最大の問題作だといいましたが、この【星を見る少女】も負けず劣らずの問題作です

この話のモチーフは言わずもがな、今作で取り扱っている都市伝説の中でも1,2を争う有名なやつです

物語は、真流行り神2の舞台であるG県で多発している”少年少女連続自殺”が世間を賑わすなか、とくそうへとある少女が連れてこられるところから始まります

少女は【都庁の秘密】の後半に出てきた例のゴスロリ少女で、リセと名乗り自首をしに来たという

驚く主人公達が理由を聞くと、リセはある都市伝説の話を始めます

その都市伝説が【星を見る少女】なんですが、この話には続きがあると続けます

その続きとは、なぜ少女は死んだのか?

満月の夜、ある少女に祈りを捧げて首を吊るともう一度人生をやり直せる・・・

というのが続きで、ある少女とはリセ・・・つまり自分の事であるという

リセ自身は自殺した少年少女たちは知らないが実際に自分のせいで何人もの人が死んでいる、だからこれ以上自殺者が出ないように自分を死刑にしてくれと言い出します

物語としては非常に惹かれる導入部だと思います・・・が、思い出して欲しい、リセは第四話で時間を巻き戻した張本人です

物語がこのまま素直に進むはずがないですよねw

物語はここから怒涛の展開を向かえていくのですが、【第四話】で完全にホラーゲームでなくなった真流行り神2ですがその正体は超能力バトルものでしたw

リセは”FOAF”と呼ばれる組織に作られた能力者であり最強の能力”時間の巻き戻し”を持っているために組織から優遇されていました

実は”金髪の王子様”も組織の人間であり、”金髪の王子様”に特別扱いされているリセに嫉妬した”マインドコントロール”を持つルナがリセを絶望させ自殺に追い込むために仕組んだのが今回の”少年少女連続自殺”の真相でした

”心を読む”能力者ヨミも味方に加わりルナを止めるというアツい物語なんですが、女主人公に男の相棒それに能力者・・・ってどっかで見たことがあるような

SPECじゃんw

いったい流行り神はどこへ向かっているのか・・・

真シリーズの前の3部作でも存在はしていた”FOAF”ですが、いつの間にこんな悪の組織になってしまったんだw

一応次で物語の感想は終わりです

次回は【愛染刹那編 首なしライダー】です
相変わらずネタバレ全開ですよー

さぁ、いよいよこの時が来てしまいましたw

真流行り神2最大の問題作【都庁の秘密】が・・・

今までは特に書いてませんでしたが、第一話のラストに主人公の”北条紗希”と相棒の”愛染刹那”は誰も姿を見たことのない”本部長”より捜査一課から本部長直轄の怪異事件専門の部署”とくそう”へと異動させられてます

その”本部長”より今までの事件解決の褒美として新宿への慰安旅行を企画されます

なぜ慰安旅行が新宿なのかと聞いても行けばわかるとしか言われず渋々新宿へと出発した主人公達でした・・・

そして歌舞伎町で都庁へ行きたいという外国人ジョンと出会います

都庁まで案内した主人公達ですが別れ際にジョンから『明日の夜、都庁で大きな花火が打ちあがる。危険なので絶対近づかないように』(ゲーム内では全部片言のカタカナです)と警告を受けます

テロ予告という都市伝説と同じだと”刹那”はいいますが一応新宿署に報告に行きます・・・が全く相手にされず、自分たちだけでテロを止めるために都庁へと向かうのでした

次に日、都庁の前で”刹那”は都庁にまつわるある都市伝説の話をしだします

その都市伝説とは・・・都庁は国防が危ぶまれるような有事の際や宇宙からの侵略者がきたときに真の姿”都庁ロボ”へと変形するというものでしたw

その後、分かれて爆発物を探す二人でしたが”刹那”から面白いものが見つかったという電話がかかってきます

”刹那”の誘導で案内図に載っていない謎の場所に来た”紗希”が見たものは・・・

都庁ロボと書かれた設計図でしたw

興奮する”刹那”と冷めている”紗希”

ここでまさかの選択肢が!

都庁ロボなんてあるはずがない!or都庁ロボは実在する!

あるはずがない!を選ぶと紗希ルート、実在する!を選ぶと刹那ルートへと移行するんですが・・・

どちらを選んでもとんでもない展開が待っていますw

ものすごく単純にいうと

紗希ルート→都庁ロボvsいにしえの荒ぶる神こと巨大怪獣だいだらぼっち

刹那ルート→12体の都市伝説ババア(うち1体はいいやつ)と命がけの鬼ごっこ

という超展開です・・・

詳しい内容を書きたいですが両ルートともあまりにネタが詰め込まれすぎてとんでもなく長くなりそうなので割愛しますw

紗希ルート終盤、富士山で死闘を繰り広げる都庁ロボとだいだらぼっちを見つめる二つの影

各話でちょくちょく顔を出しては幽霊のように存在がないものとして扱われている”金髪の王子様”と初登場のゴスロリ少女

”金髪の王子様”は『やれやれ。ずいぶんと派手にやってくれたものだ』と余裕の笑みを浮かべながら言い、続けて

金髪の王子様『巻き戻せるか、リセ?』

リセと呼ばれた少女『たぶん、大丈夫。・・・じゃあ、巻き戻すね』

というやいなや・・・

なんと画面がギュルギュルと巻き戻され物語の最初に戻ってしまうのでした

”本部長”からの電話で慰安旅行を企画された”紗希”ですが何故か嫌な予感を感じて『・・・絶対にお断りします!』と電話を切るのでした

場面は変わって、満月の夜一人の少女がうっとりとした顔で首にロープを巻き付け

『こうすれば、世界は巻き戻せるんだよね?・・・・・・リセちゃん。』

ドン!

こうして物語は終わります

プレイ中、俺は一体何のゲームをやっているんだろう?と思いながらやってました

しかしラストにゾクッとするようなものを持ってくるのはさすがだと思いました

まぁ、次もこれに負けず劣らずとんでもない展開の話になるんですが・・・

では次回は【最終話 星を見る少女】です。
ネタバレ全開ですよ!

この話のモチーフは自殺したアイドルの岡田有希子さんが『夜のヒットスタジオ』の生放送に映ったっていう話ですね

事件の内容は、『歌番長』の生放送中に前日に死亡したご当地アイドルの”加納ユキ”が映り込んでいるとネットで話題になっていた

死亡した”加納ユキ”は遺体の状況が彼女が作詞作曲した未発表の新曲『Last Song』の歌詞になぞらえたものであった

その状況とは羽のついた衣装を身にまとい顔は恍惚の表情を浮かべて宙づりのまま死亡しているというものだった

自殺、殺人、事故のどれともわからないまま捜査をすすめていくなか容疑者として浮かんだのがトップアイドルでかつてユキと同じ事務所の先輩だった”松岡るみ”と”ユキ”のプロデューサーの”玉出栄”の二人

二人はお互いが犯人であると主張し合うんですが二人の身には心霊現象を思わせるような不可解な現象が起こっていた

はたして死んだ”ユキ”の呪いなのかそれとも人為的な現象なのか・・・

このゲームには嘘を操り相手の隠している真実を導き出すライアーズアートというものがあるんですが(まぁ、相手を動揺させるような選択肢を選んでボロをださせるという何の変哲もないものですが)この話はライアーズアートをうまく使ってます

芸能界という嘘の世界でトップアイドルとして君臨する”るみ”と、百戦錬磨のプロデューサーの”玉出”には主人公のライアーズアートによる揺さぶりが全く効かず強制的に失敗してしまうんですね

そして事件の真相ですが、”ユキ”の死亡は自殺でも殺人でもなく事故死でした

”ユキ”は”るみ”のことを姉のように慕っており”玉出”のことも父のように慕っていました

”るみ”と”玉出”も”ユキ”の将来のことを真剣に考えていたのです

それゆえに”ユキ”の突然の死を二人とも受け止められずお互いに心霊現象のようなことを起こし自白させようとしていたのが真相でした

そしてライアーズアートが失敗に終わったのは先の理由のほかに二人ともが真実だと思っていたからだったんですね

オカルトルートでは、科捜研の魔女こと”如月蜜子”が降霊術で”ユキ”の霊を”るみ”に憑依させるという荒業を見せてくれますw

話的にも降霊術を除いてはそこまで突拍子もないものもなく、先ほど述べたライアーズアートの件にラストの『Last Song』のインストをバックに行われるライアーズアートと合わせて今作で一番好きな話です

さて、次回はかなりの問題作【第四話 都庁の秘密】ですw