みなさんこんにちは。『社会人取材』です。
今回お話を伺ったのは岡野整骨院の二代目院長 岡野博明さん。
岡野さんは整骨院でのお仕事をしながら
整骨院の所在する、小倉北区木町の活性化にも取り組んでいるとのこと。

小倉北区木町は、JR南小倉駅の北のエリアに位置しており、
岡野さん曰く昔はかき分けるほどの人の多さだったものの
現在は“素通りするまち”になってしまっているそうだ。

取材の途中に “木町の特徴を生かして、もっと人があふれるといいなあ”
という言葉が何度も。
さて、木町の特徴を生かした活性化とは・・・?

私たちは、取材のために岡野整骨院を訪問しました。
診察室の入り口の真横に、
ホワイトボードに書かれた「ラジオ体操始めました!」という文字を発見。

整骨院のお仕事だけにとどまらず、こういった活動をされている背景は何なのでしょうか

「この活動は、より多くの人が健康に暮らしてほしいという思いから始めました!
開業以来、当院は『一人でも多くの人を救いたい』という思いのもと、日々治療に取り組んでいます。ですが、治療だけではどうにもならないところがあるんですよね。一人ひとりが自分の身体に興味を持ち、『もっと自らの体をより良い状態にしたい!』と向上心を持っていただくことが必要だと考えています。だからこそ地域の方々が日常生活の中で気軽に健康を意識できるような取り組みが必要だと思ってこの活動を始めました。いらっしゃるのは高齢者の方が多く、週2~3で来られる方が多いです。」

日頃から健康を意識してほしいという思いの元始まったラジオ体操。
やはり“高齢者の多いまち”と岡野さんがおっしゃるだけあって
ラジオ体操に来られる方も高齢者が多くを占めているようだ。
では、来院される方も高齢者ばかりなのだろうか?

「高齢者の方の割合は確かに多いですが、学生の方なども来てくださっています。南小倉・木町周辺には小、中学校、高校、大学があるので、部活動をしている生徒さんや、大企業なども近くにあり、通勤や通学の途中に寄って下さる方もいますね。」

ということはこの地域には、若者の“流れ”があるのですね。

「そうですね。近くにバスの本数が多い木町バス停と、南小倉駅があるので、通勤通学等で乗り継ぎされる人が多く行き来しているので、流れはあります。ですが、文字通り『通過するまち』になってしまっています。ですから、そういう人たにも立ち寄ってもらえるような『楽しんで足を止めてもらえるまち』を生み出して、人を溢れさせたいと思っています。」

では、そのための具体的な取り組みなどありますでしょうか。

「まだ“これ”と言って大きなことは始まっていませんが、同じように木町周辺を盛り上げようと考えている人たちと、月に一回ほど集まり、今後の木町についての意見交換などを行っています。その中でも、『木町高齢化により空き地が多くなっている』という話になります。ならば、空き家を活かしたまちづくりをしよう!と言いたいところですが、なにせ始まったばかりなので、今は具体的な活動方法や、情報の収集をしている段階です。ゆくゆくは学生さんたちに声をかけてお店を出してもらったり、ほかの地域から人を呼んでくるなどして、この地域で空き家を利用した商いをする人を増やすことで、このエリア全体を人気のある場所にしたいと考えています。」

通学通勤者が多く、若者の人通りが多いという特徴を生かして
エリア価値の再向上のために奮闘していらっしゃる岡野さんですが、
本業の面でも、それとリンクして、もっと学生さんに足を運んでいただけるような整骨院にすること、また健康な生活の中心で活躍出来るような院を今後目指していきたいとおっしゃっていました。

今はまだ、木町の特徴である“若者の流れ”が活発であるということを活かしきれていない木町地区ですが、今後、若者が楽しめる街へと変貌を遂げていくかもしれません。
木町の今後に乞うご期待!
以上、社会人取材でした!