今月は、北九州市観光課でコスプレ公務員「バナナ姫ルナ」として北九州市の観光のPR活動をしている井上純子さんにお話を伺ってきました!


…なぜコスプレをしてPRするという案がでたのか
 他の自治体が行っていなかったコスプレに目を付けたことがきっかけです。観光イベントなどでよく見かけると思いますが、これまで観光課では、ハッピを来てブースに立ち、北九州市の観光PRを行っていました。しかしそれだと他の自治体の皆さんもやっていますし、「北九州市」という都市名を県外に伝えた時に「どこにあるのか分からない」と言う様に知名度や認知度が低かったり、観光というイメージが全く無かったりと言うことから、ブースに寄って貰えず、伝えるきっかけ、つまりPRするスタートラインになかなか立てませんでした。これでは効果的なPRは出来ない、折角北九州市には良いところがたくさんあるのに…というもどかしさを感じていました。そこで解決策を話し合い、目立つことが大事ではないか、他の自治体が行っていない変わった取り組みをすることができたら話題になって良いのではないか、と考えました。私は個人的な活動として小倉で行われている「こくらハロウィン」に2013年から3年連続で出場していました。そして3年目にグランプリをいただくことが出来ました(笑)その時の人前に出てパフォーマンスをし、目立つことを行った経験を生かして、門司港バナナのキャラクターであるバナナ姫ルナのコスプレをするという切り口でのPRを始めました。


…コスプレだからこそ出来たこと
効果的な観光PRという視点で言いますと、イベントでコスプレした人が襷を付けてPRをしているととても目立ちました。また、こういった取り組みを他の自治体がしていなかったということもあり、多くのマスコミ関係の方に注目していただき、認知度を上げることが出来ました。メディアや新聞に出ることで目立ち、効果的な観光PRをすることが出来たのではないかと思います。今までは「北九州市です!」と必死に声をかけて足を止めていただいていたところを、お客様の方から立ち止まり、声をかけてくださったり、写真の依頼を受けたりと言う風に変わることが出来ました。このようにPRスタートラインに立てたことで、市で作成している観光パンフレットを渡し、様々なお話をすることが出来ています。

…北九州市のPRポイント
北九州市はパッとしないと思う方もいると思いますけど、私は何でもある街、自然もありほど良く都会な街だと思っています。小倉駅やリバーウォークなどの都会らしさもありながら、小倉城や旦過市場などのレトロな街並みもあります。さらに、そのレトロな街並みを残してオシャレなリノベーションなども進められています。観光の面で言うと、産業遺産となっている赤レンガの建物なども数多く残っていますし、産業観光なども盛んです。あと、皿倉山から見た夜景はとても素敵ですよね!このように色々なスポットを楽しんで観光できます。その面からみても北九州市はすごく魅力がある街ではないかなと思っています。

…これからの展望
昨年から始まり、バナナ姫ルナの活動はちょうど今年で一年になります。予想以上に話題にしていただいて、昨年は取材がとても多かったです。おかげさまで認知度は上がり、北九州市を発信することは出来たのですが、本来のイベントでの観光PRがたくさん出来ずに、話題としてバナナ姫ルナが独り歩きをしてしまっている印象がありました。今後は、バナナ姫ルナが話題になったキャラクターで終わらずに、このバナナ姫ルナがどのような活動をしているか、ということに興味を持っていただけるように取り組んでいきたいです。イベントでの観光PRの頻度を上げるだけではなくて、例えば旦過市場の大學堂の紹介動画を公開するといったように様々なことに挑戦したいです。

今回井上さんのお話をお聞きして、井上さんの所属する北九州市観光課が北九州市の魅力を広めたいという熱い想いを感じることが出来ました。皆さんもバナナ姫ルナの様に身近なものや得意なこと、経験をヒントに、違う切り口で新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。