前回、習い事をめいっぱい楽しんだ後にスパートをかけて、筑波大附属中や雙葉中に合格したMさんの受験体験記をご紹介しました。

 

 

もちろん。6年生になるまでの間、勉強を一切やっていなかったわけではありません。

 

 

具体的にどんな学習をしたのか、お母様が手記にまとめてくださいました。

 

 

とても参考になるお話ばかりです。

どうぞお読みください。

 

 

【Mさんのお母様の手記】

 

たくさんの習い事を優先する生活を6年夏休み前まで続けていながら、中学受験にもチャレンジし、結果として模試では60%以上合格判定がほぼ出ることがなかった学校から合格が頂け、さらに、どちらの学校にするか贅沢にも悩むような展開になろうとは、まったく想像していない娘の受験でした。

 

その習い事ですが、好奇心が強く社交的な娘は、ピアノ、絵画、水泳、珠算など、気づけばどんどん増えていました。公文はやったことはなく、教育系雑誌でたまたま見つけた、宮本算数教室(低学年のうちはパズル、小4からは算数)には、習い事感覚で通っていました。5年生のときには、さらに小学校の合唱団にも所属し、毎日の朝練と夏休み午前中もほぼ毎日が合唱の練習という時もありました。

 

高学年になり、受験を意識するようになってからも、習い事継続の本人の希望があり、両立できるよう考えました。算数教室のほかに、小5から国語(南雲国語教室)と理科は単科専門塾に行き始めました。小6の9月からは、サピックスの日曜講座も追加しました。季節講習は、共働きなこともあり、娘の昼間過ごす場所を確保する意味合いも含めて、小4、小6時に大手塾のものに何度か参加しました。小学校生活を満喫し、好きな習い事を複数やりながらも、受験にチャレンジした家庭もあるのだと思って、以下お読みいただけたらと思います。

 

小4

夏休みにお友達の通う早稲田アカデミーの夏期講習に行ってみたい!となり、申し込みました。およそ半年分の復習がメイン、娘には初見のものばかりで相当なパンチがあったようで、夏期講習限りでまた普段の生活に戻りました。が、受験勉強の雰囲気を味わったので、意味はあったなと思っています。その後は、予習シリーズの漢字を購入し、漢字の学習を始めました。社会も地理をクイズ形式にして楽しみながら学びました。この頃は、実のところ始めたばかりの珠算に夢中でした。

 

小5

国語と理科を独学でやるのは難しいと判断し、何か塾はないだろうかと探すことになりました。しばらく探すと南雲先生の教室が見つかり、動画や新聞などの媒体記事を読んでぜひ通わせてみたいと、私が思うようになりました。幸いにして空きがあり、新小5からお世話になりました。国語の勉強をしたことがなかった娘には、南雲先生の授業がすべてでした。家庭では、お勧めしてくだったもので補完しました(予習シリーズ漢字(小5時)、漢字の要(小6時))、予習シリーズの長文)。貸し出しの本で物語の楽しさに触れ、ストレスのまったくない通塾でした。

理科は、森上教育研究所の講演会で聞いた小川理科研究所(小川先生)が実験や体験をもとにした理科を教えてくれる点に惹かれ、講演後に入塾できないかお願いし、新小5から入りました。

社会は、予習シリーズを購入し、月例テストにあわせて取り組みました。

四谷大塚の月例テストを受けて(毎回ではないです)、ペースメーカーにしていました。

 

 

小6

サピックスの春期講習、夏期講習、そして9月からは日曜講座(SS特訓)に参加することになりました。習い事も夏以降は、月1~2回、各ピアノ、絵画に行く程度になり、本格的な受験生活になりました。娘は、一生懸命にきっちりやるよりは、全体にゆるく取り組む姿勢があり、この時期の勉強面でも相変わらずで、そばで見ていて、はらはら、時にはイライラすることもありました。本人に勉強計画を任せると、大好きな算数ばかりをやるので、10月以降は1週間の予定を作り(日曜夜にお互い合意、毎日の予定は本人が選ぶ)、各科目において基礎、過去問、塾復習の3本立て予定をこなしていきました。志望校へもなるべく足を運び、肌で感じるものを重視しました。高校で芸術科目が選択できるかも参考にしました。

 

模試は、未完領域もあるだろうと思い、得点や判定は参考に留め、50%以上の正答率の問題ができているか気にしました。特に理科は細かいところまで問われるので、得点が悪く心配になりましたが、受験予定の学校では、そこまで出ないだろうと割り切り、小川先生の塾のプリントをこなし、理科コアプラスで知識を整理すれば大丈夫そうでしたので、とにかく基本で覚えていない事項を徹底しました。

社会は、独習でしたので、詰め切れておらず、最後に頑張ることとなってしまいました。『四科のまとめ』がよいと南雲先生にアドバイス頂き、9月から始めました。特に歴史は、鎌倉戦国時代が好きでないとの理由で、今まで素通りでしたが、やっとやる気になりました。四科のまとめは、解答用紙があるので、いい加減な漢字も直すことができましたし、本人も達成感があり進んでこなしていました。記述は書く時間を節約のため、口頭のクイズにし、楽しみ要素もいれながら進めました。

過去問が大事と伺っていたので、全科目を進めました。12月末に終わらないものも、1月の直前までやり、時間配分などイメージするようにしました。最後の最後まで学力が伸びます、と南雲先生から聞いていましたが、入試が始まって、1つ1つの学校が終わるごとに、本人に学びがあったようです。時間が足りなければ、次の学校では時間配分に気を付けたりし、本人も2月3日が一番満足度の高い回答がかけたとのことでした。

 

最後に、娘は、南雲先生の教室に行くのが本当に楽しみでした。あやふやな漢字が最終的にはできるようになり、語彙や和語も学び、白紙の多かった記述も見違えるレベルになり、小6夏からの過去問の丁寧な添削には毎回頭が下がる思いでした。のんびりして、入試はまだまだ先と思い、ゆるくなりがちな娘も、志望する学校ならばと本気で問題に立ち向かいました。丁寧に添削して頂くことで、明らかに実力がついているのが感じられました。模試でも安定して点数が出るようになり、本番もひょっとしたらうまくいくかな、と私も確信が持てました。

私も志望校選択の相談で教室に伺い、その的確なアドバイス、優しさのにじみでるお話の仕方に魅了されました。娘が毎回通うのを楽しみにしているのに納得した次第でした。南雲先生に出会えたことで、しっかりと実力をつけることができました。国語以外のアドバイスもありがたかったです。志望校選択にも自信を持ち、最大限の対策ができたと思っています。すべてが力になる濃い時間を過ごすことができ、心より感謝申し上げます。