前々回の記事で、字は易しいのに受験生が苦戦する意外な漢字をご紹介しました。

 

 

今の時期の6年生がまちがえやすい漢字テストの問題をもう少し挙げてみたいと思います。

 

 

すべて中学入試に出題されたものです。

 

 

中学受験をするお子さんがいらっしゃる方は、ぜひやらせてみてください。

 

 

 

◇次の傍線部のカタカナを漢字に直しなさい。

 

1 去年はダントウで、雪が少なかった。
 
2 国会での大臣によるトウベンを聞く。 

3 敵はトトウを組んで向かってきた。

 

4 大きな船がセツガンする。

 

5 カンセン道路を走る

 

 

 

ひとつずつみていきましょう。

 

 

1「暖冬」

 

なぜこれをまちがえるのかなと思ってしまいますが、気象情報に触れる機会があまりないのかもしれませんね。

 

「断冬」という誤答がけっこうありました。

 

大まじめに「断頭」と書く子も……ガーン

 

理科の学習にもつながりますから、気象情報はときどきチェックしてみるとよさそうですね。

 

 

2「答弁」

 

これも簡単な字なのですが、「弁当」をひっくり返した「当弁」という答えが多いのです。

 

「ニュースで大臣が答弁する映像を見たことがない? 」とたずねても首をかしげる子がほとんど。

 

公民の学習をしていても、やはり政治はあまり身近ではないのでしょうね。

 

 

3「徒党」

 

空欄が目立ちます。

 

「徒党を組む」という言い回しを覚えてしまいましょう。

 

「 あることをなすために仲間が団結する」という意味です。

 

 

4「接岸」

 

簡単な字ですが、おそらく初めて見た言葉なのでしょう。

 

空欄率が高いです。

 

「船が港に入ってきて、横向きに岸につくじゃない?」

というヒントを出したら、

 

「あっ そういうこと!」と、すらすらと書いていました。

 

 

5「幹線」

 

これもなじみのない言葉なのでしょう。

 

正答率は低かったです。

 

みんな新幹線は普通に漢字で書けるのに、です!

 

「新幹線」は「固有名詞」になっていますよね。

 

私も、「新しい幹線鉄道」……と思いながら乗ることはないです。

 

「幹線」は少しイメージしにくいので、「幹線道路」という言葉で覚えておくといいかもしれません。

 

では「幹線道路」とは?

 

国土交通庁関東地方整備局首都国道事務所用語辞典によると

 

 

「全国的、地域的あるいは都市内において、骨格的な道路網を形成する道路。通常、広幅員・高規格の道路であることが多い。」

 

ということです。

 

 

いやいや勉強になります。

 

 

私の国語教室の近くでいえば、「白山通り」などは幅も広くて「幹線道路」の風格ありです。

 

 

目の前の「言問通り」もきっと該当するのでしょうけれど、

 

終端近くのせいか、片側一車線の細めの道。

 

例としてはわかりにくいかな……

 

 

家の近くの「幹線道路」をお子さんと確かめてみてくださいニコニコ