2、3ヶ月前だったかと思います。
明治図書の編集担当の方から、『授業力&学級統率力』への執筆のオファーをいただきました。
中学受験の月刊誌などからはときどきお話をいただくのですが、学校の先生を対象とした本は初めてです。
塾ではどのように授業の導入をしているか、2ページで紹介してほしいということでした。
塾業界からは、私の他にもう1人、執筆されるようです。
自分の授業を振り返るよい機会になるし、小学校の国語の授業について思うところもあったので、お引き受けしました。
……それにしても、もう1人の塾の先生とは、どちらの先生なのかなぁ?
同じ業界で仕事をする者としてあまり見劣りのするものを書くわけにはいかないぞと、ちょっとしたライバル心なども抱きながら、原稿を書き終えました。
そして、数日前。
担当者の方が本を送ってくださいました。
早速封筒から出して、開いてみました。
嬉しい一瞬です。どきどきしながら自分のページを読み終え、次のページを繰りました。
どこの塾の先生がお書きになっているのだろう……?
あれ??
「なーんだ!」
思わず声を出して笑ってしまいました。
なんとなんと、理科の小川先生だったのです。
記事は、私も大好きな「消化」のお話。
当たり前でいて気づかなかったことをわかりやすく教えてくれる、最高におもしろい内容です。
これは、ご挨拶をしなければとすぐに小川先生にお電話しました。
「え、何? もう1人の塾の先生って、南雲先生だったの? なーんだ、そういうことだったの」
またまた爆笑です。
小川先生も「どこかの国語のセンセイが書いているらしい」ということは聞いていたものの、それが私だとは、ゆめゆめ思いもしなかったそうです。
明治図書の編集者の方に、お礼かたがたこのことをお伝えしたら、その方も、小川先生と私が一緒に仕事をしていることを全くご存じなく、驚かれていました。
そういうわけで、「保護者会のレジュメ」以外では初めて、小川先生と同じ印刷物に載せていただくという光栄に浴することと相成ったのでした。
この本では、子どもの論理力トレーニングでおなじみの三森ゆりか先生も、指導例を紹介されています。
ぜひお読みください……!