先日、次女と一緒に「東京工業大学 管弦楽団」の演奏会に行ってきました。


中間試験の真っ最中だというのに、先輩がフルートのソロをやるから絶対聴きたいと、チケットの取り置きまでしてもらったらしいのです。


帰り道、繁華街もあるので夜遅くひとりで歩かせるのが心配になり、私も同行することにしました。


大学オケの演奏はこれまでも何回か聴いたことがありますが、理系の大学のものは初めてです。


「東工大だから」という先入観もあったのかもしれませんが、
理系ならではの緻密さと知性を感じさせる演奏で、とてもさわやかでした。


ドヴォルザークの交響曲第8番の最終楽章など、演奏者のテンションが上がってしまい、アマオケだと走りがちになると思うのですが、その制御がきちんと効いていて、いい意味でクールな、安定感のある演奏でした。


一方で、パンフレットのパート紹介がユーモアたっぷりで、理系の秀才のお茶目な一面を垣間見ることができました。




「先輩」のフルートもすばらしく、親子で「上手だねぇ」と感嘆することしきり。



「オケも楽しそうでいいなぁ。大学入ったらやろうかな」

という次女の発言に、すかさず、

「そうだよ。だから、ちゃんとお勉強して、いいオケがある大学に入るといいよ。全然ちがう世界がみえるよ」

と私。


「なんだよ、そういう話か?」とうっとうしがられながらも、親子でとてもいい気分で帰宅しました。


実は、私も中高時代に、「器楽部」という名の管弦楽の部活で、下手ながらバイオリンやビオラをやっていました。


長女も1年間だけですが、筑波大のオケに所属。


私たち母娘3人とも、中高の学業成績で一番よかったのが、音楽でした。


趣味も性格も異なる姉妹で、あまり連絡もとりあっていないらしいのですが、

「おねえちゃん、ドボはち(ドヴォルザーク8番の略)のCD持ってる?」

「あるよ」

なんてやり取りをしたようです。


私は楽器を鳴らすことなど全くなくなってしまいましたが、娘たちが音楽好きであることを、ちょっと幸せに思っています。



次のお楽しみは、7月の「侍BRASS」の演奏会。


去年行ってとても感動したので、今年も次女と出かけます。