小学生の子どもたちが、
遊びたいのもがまんして、お稽古もやめて、夜遅くまで塾で勉強する…。
これは、やっぱりちょっとヘンなことなんだと思います。

でも、もっと知りたい、もっと学びたい子どもたちの知的好奇心が、学校では満たされていないことの方がもっと困ったことだと思うのです。

いまだに塾は「詰め込む」ところだと誤解されているけれど、
知識の詰め込みだけで突破できるほど、今の入試は甘くない!
進学塾では、子どもたちに「考える力」をつけるために、
日々、熱い授業が展開されているのです。

子どもたちは「塾の勉強は楽しい!」と言ってくれます。
授業中生き生きしています。
目がキラキラしています。
知性を磨く喜びを塾で知るのしょう。

けなげでひたむきな子どもたちの姿に、
授業中、目がうるうるしてしまうこともしばしばです。

子どもたちが、いろんなものと引き換えに授業を受けに来てくれるんだもの。
絶対に子どもたちを裏切ってはいけない。
夢をかなえてあげたい。
子どもたちのために私ができることは何だろう?
その問いかけが私の仕事の出発点です。

大げさかもしれないけれど、
将来の日本を背負って立つ、
いやいや世界で活躍するであろう大切な人材を預かっているんだ、
そんな責任感と誇りも感じています。

だから、受験で心をつぶしては絶対にいけないんです。
心がふくらんでいくほうが、
勉強もうまくいくのです。

…とはいえ、まだまだ未熟者。
傷つけてしまったこともあると思うし、
説明がうまくいかなかったことも多々あります。
まちがえることもあるし…

反省と後悔と懺悔ばかりは山のように積もっていますが、
この仕事は天職だと思っています。

さあ、今日はうまくできかな?
子どもたちは喜んでくれるかな?

教室のドアを開けるときのドキドキ感は、
11年間変わることがありません。