「天下分け目の夏休み」なんていうけれど、夏休みに何か特別に能力がぐんと伸びるというわけではありません。
夏休みは、今までやってきた内容をもう一度基礎から復習し直して、凸凹をなくす時期です。夏期講習ではある程度高いレベルの教材を使って、より実戦的な問題を扱うと思うので、家庭学習では、基礎基本の洗い直しをすることをおすすめします。
どの塾でも、基本をまとめたテキストなどを販売していると思うので、それを使うのもいいと思います。一日何ページで何日間で仕上げる、という計画をきっちりと立ててしまうのがポイント。
我が家も、子どもが自分でやることを把握できるように、夏休み40日分の課題表を作成しました。それに従ってやっていけば、「あれもこれもやらなきゃ」と親子で焦らずにすみます。
うちの場合、算数は先生が細かい指示を出しれくてたのでそれに従い、社会と理科は塾の課題のほかに基本を総チェックする教材を入手して、毎日何枚とペースを決めてとりくみました。夏休み後のテストでは、社会も理科も偏差値は5ポイントほどアップしました。
夏休みで基礎を固めてしまえば、9月以降、教材の難度をどんどん上げていくことができます。基礎もできていないのに、夏休みに、過去問をひたすら解いていたようなお子さんは、苦労だけはしたのですごく勉強した気にはなっているでしょうが、9月以降の成績が頭打ちになるか、じり貧となっていきます。
夏休みは背伸びをせずに、抜けている基本を埋めること。
入試の結果を見ると、結局は基礎基本をがっちり固めたお子さんが成功しているのです。