ネームバリュー、教育内容、施設、地理的条件、偏差値、校風…ポイントはたくさんありますが、ふつうの月給取りである我が家の場合は、「費用」も重要な条件でした。慶応や青学、東洋英和はまず無理。
 最もコストパフォーマンスがいいのは、なんといっても豊島岡でしょう。先生方の面倒見もよく、施設も本当に立派で充実していますが、授業料は下手な私立幼稚園よりも安いくらい。今年の入試でとうとうJGを超えたと言われるほどの人気校になったのもうなずけます。ウチの娘は3日、4日と受けて玉砕しましたが…(^_^;) 次によいと思われたのが渋谷教育学園渋谷でした。入学金や授業料も高くないし、寄付金もなし。授業料免除の特待生制度や、失業などで学費が払えなくなっても通学できる制度も整っています。渋谷という土地柄が気になりましたが、行ってみたら表参道寄りの閑静な一等地にあるので問題ないと思いました。校内を見学したときに父兄に自然に「こんにちは」とあいさつする男子高校生の姿に好印象を得て、受験を決意しました。 さて、娘はここに入れて頂いたのですが…! 毎日が楽しくてたまらないようで、喜々として通学しています。受験で中断していたバイオリンのお稽古も、学校が開講している「弦楽講座」で、年間わずか1万円の費用で再開することができました。 帰国生が多いので、英語を全くやったことのない娘でもやっていけるか心配でしたが、別クラスなので全く問題なく、むしろ何かにつけて英語と接する機会があるため、自然と英語が好きになってしまったようで、積極的に勉強しているようです。「数学」と「日本史」の中間テストはコメントできないほどの点数だったようですが…。 来年には隣接するビルの地下に大きな体育館ができると聞き、うれしい反面「施設費の追加徴収…??」と一瞬固まりましたが、これは一切ないということで、正直いってほっとしました。 入った学校に親子で満足できるというのは本当にありがたいことだと思っています。 このほか、娘に受けさせたいと思ったのは、普連土学園、頌栄女子学院、品川女子学院でした。いずれもすばらしい教育内容が高く評価されている人気校です。特に国語講師の立場で見ると、品川女子の国語に対する意識の高さは際立っています。おそらく、この三校のいずれかに入れて頂いていたとしても、満足していたと思います。 実際に子どもを通わせるとなったときに充分に納得がいくかどうか。そんなことを物差しにして、いろんな学校を見て回ることをおすすめします。