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久々の専門ネタです。
家庭教師をしている中3の生徒に6月後半から時間をかけて教えているのは、
国文法の付属語分野、つまり助詞助動詞です。
以前の塾では2年生の最後に教えていたのですが、
何度も繰り返さないとなかなか理解できない難しい分野です。
最近、相次いでヤフー知恵袋でも回答しました。
こちらは、高校生からの文語文法の質問でしたが、
動詞プラス助動詞の問題でした。
国語が苦手、と自分で言う通り、中学生分野が全くわかっていないようでした。
なにしろ「鴨長明の’ゆかわの流れ’で」という内容。
「’ゆかわの流れ’?そんな文言あったかしら?」と思ったら、
「方丈記」冒頭の「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」を間違って覚えてたんですね
これ、中学校の教科書にも出ている単元なんですが。
この質問者はしかも女子。
女子の場合、理数が男子を凌駕できるくらい得意でないと、国語の苦手は致命的なんですけどね。
私の教え子に、高校生になってからこんな質問をさせないように、
国語が足を引っ張っていると言われないように、
時間をかけてガッチリ教えました。
幸い、論理的な思考の持ち主なので、想像力が必要な文学的文章の読解よりは
文法などのほうが、得意なようですね。
さて、こちらをご覧の方に、少しアドバイスを。
助動詞は読んで字のごとく「動詞を助ける」働きが主です。
もちろん、動詞だけでなく形容詞や形容動詞にもつきますが、動詞との関わりが大きいのです。
それは助動詞の理解でいちばん重要なのは、接続(どんな品詞の何形につくか)であることからもわかります。
つまり、上の用言の活用形は下の助動詞で判断する、ということです。
逆に、下の付属語の品詞は、上に付く語で判断します。
例えば、有名な藤原敏行の和歌「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる」
の初句「秋来ぬ」とです。
これは名詞「秋」+カ変動詞「来(く)」+助動詞「ぬ」です。
「あききぬと」であって「あきこぬと」と読まないのは、「ぬ」が打ち消しの助動詞「ぬ」の連体形でなく、
完了の助動詞「ぬ」の終止形だから、上の「来」が未然形「こ」でなく「き」になるからです。
「秋が来ない」ではこの歌は意味をなさない、「秋が来た」でなくてはならないのですね。
「見れる」「寝れる」「起きれる」「来れる」「食べれる」などの、
いわゆる「ら抜き言葉」が文法上の誤りである根拠の一つも、
この助動詞の接続にあります。
私が「国語の先生」になったきっかけの一つでもあった高校時代の恩師T先生の言葉を
今でも思い出します。
「活用形は下を見よ、品詞は上を見よ」
なにかの参考になれば幸いです。
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