小学生の授業では、作文指導をしています。
自分の考えたことをより分かりやすく相応しい言葉で表現する訓練と
文章を書くことを通じて、自分の考えをまとめ膨らませるためです。
何回かに1度は詩を読ませて、その感想を書かせたり、その詩を元に創作させたりしています。

木曜日の5年生の授業では、高田敏子さんの「忘れもの」という詩をモチーフに、詩を書かせました。
元になった詩はこちらです。


入道雲にのって
夏休みはいってしまった
「サヨナラ」のかわりに
素晴らしい夕立をふりまいて

けさ 空はまっさお
木々の葉の一枚一枚が
あたらしい光とあいさつをかわしている

だがキミ! 夏休みよ
もう一度 もどってこないかな
忘れものをとりにさ

迷い子のセミ
さびしそうな麦わら帽子
それから ぼくの耳に
くっついて離れない波の音


この詩のところどころを空欄にして、「ぼくの私の忘れもの」をテーマに書かせたのですが、
最初は2人とも何を書いていいか分からない様子、
そこで「自分が大切にしていたもの、行って欲しくなかったものについて書くのよ」とアドバイスしたところ、何とか書き始めました。

女の子のほうは「友だち」、男の子のほうは「サンタさん」でした。
やはり、この年齢だと女の子のほうが大人びているようですね(^_^;)

私も作ってみました。拙作はこちらです。
色が変わっているところが、原作をもじった部分です。

「蛍の光」にのって
小学校時代はいってしまった
「サヨナラ」のかわりに
たくさんの思い出をふりまいて

けさ 桜の花が咲き始めた
小さなつぼみたち
春の風とあいさつをかわしている

だがキミ! 小学校時代
もう一度 もどってこないかな
忘れものをとりにさ

小さくなった上ばき
ちがう中学に進む友だち
それから 私の背中
くっついて離れないランドセル

子どもたちが感心してくれて、お母さまお父さまに見せたいというので、コピーしてやりました。
これからも想像力、表現力を高める授業を心がけたいです。


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