先日、ウォーキングの途中で郵便局に寄ったのですが、そこで信じられない光景を見ました。
郵便局の前(歩道から一歩入ったところ)に自転車が数台停めてあったのですが、
なんと、その1台の後部座席に子どもが乗ったままだったのです!
いわゆる「ママチャリ」と言われるタイプの自転車で、
後部座席には背もたれも脇ガードもあるしっかりした子ども用シートはついていました。
ついてはいましたが…

自転車は非常に不安定な乗り物です。
スタンドをかけていても、ちょっとした風や周囲との接触でいとも簡単に転倒することは、
自転車に乗ったことがある方はみなさんごぞんじでしょう。
停めている間倒れることを想定して、荷台などに壊れやすいものは乗せておかないのが、ある意味常識ですね。
それを、お子さんを乗せたまま自転車のそばを離れるなんて!
信じられませんでした。目を疑いました。

お子さんは眠っているようで、親としては起こして愚図られるのは嫌だ、
手早く用事を済ませれば、寝ている間に戻ってこられるだろうという気持ちなんでしょうね。
車ではよく見られる光景です。それも今は熱中症などで大問題になっていますが。
眠っていても、いいえ眠っているからこそ無意識のうちに身動きします。
いつ倒れるかわかりません。
倒れたら、高さは1メートルほど、下は当然コンクリートです。
打ち所が悪ければ、大怪我をすることになるでしょう。

私は直ぐに目の前の郵便局に入り、局員の方に「外にお子さんを乗せたままで停めた自転車があるのですが、危険です。見てください」と言いました。
局内には数人のお客さんがいて、お子さんのお母さんらしき年齢の方も2~3人いましたが、
慌てて外に飛び出していく人はいませんでした。
郵便局のお客さんではないのかしら?と思いながら自分の用事を済ませ(ETM利用だったので直ぐ済みました)外にでてもまだそのまま。
立ち去るに立ち去れず、しばらく見ていることに。

そばに自転車を停めようとする方には注意を喚起しました。
「お子さんが乗っていますから気をつけてくださいね」「あまりそばに停めない方がいいですよ。倒れた時無関係でも責任を問われるかもしれないですから」などと。
通りがかった年配の男性お2人も、気にして一緒にいてくださいました。
「最近の親は困ったものだね」「嫌な世の中になったね。子どもの安全なんて考えていないんだから」と仰りながら。
私も、残念ながら深く同意せずに入られませんでした。
もちろん「最近の若いパパ、ママ」が全て「子どもの安全は二の次。まずは自分の都合ありき」とは思っておりませんが。
しかし、子沢山だった昔より格段に時間があるはずなのに、携帯に夢中になるなど子どもへの目配りが少なくなっていると感じるシーンが増えていることは事実です。

しばらくしてから母親らしき人が登場。
「お子さんを乗せたままにしておくと危ないですよ。一瞬でも何が起こるかわからないので」とやんわりと忠告しました。
するとまずは「寝ていたから」と予想通りの反論。
そこで「寝ているからこそ危ないんですよ。動かないように言い聞かせられないでしょう?」と言ったところ今度は
「もう起きてるから大丈夫」と言い出すのです。起きてるならおろして連れて行けばいいのに。
会話の中で、日本の方でないことが分かりました。東南アジア系の女性のようです。
だからどう?というわけではありませんが、言葉では細かいニュアンスが伝えられないだろうと思い、そこで話は終わりにしました。

一緒に見ていてくださった男性と歩き出しながら2人で言葉もなく溜息。
子育て時代は大変なことも多いです。こどものペースにあわせていては何もできないのが事実です。
聞き分けのいい女の子を一人しか育てていないとはいえ、私も子育て経験者だからよくわかります。
ですが。
子どもの安全より優先される用事や大人の都合はないはずです。
子どもが被害者となる事故は、ほとんどが「まさか」「ほんの一瞬だと思ったのに」という場面なのです。
大怪我をしてしまったり、尊い命が失われてしまったりしてから後悔しても遅いのです。
子どもの安全は何にも代えがたいものであるということを、大人は特に子どもの命を預かっている親たちは、もう一度考え直すべきではないでしょうか?
その覚悟がない人は、子どもの親になって欲しくないとさえ思います。
言いすぎでしょうか?皆様はどう思われますか?


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