夏期講習、最終週の今週の夜は先週に引き続いて中2の授業があります。
先週は応用クラスで3人と少人数でしたが、今週の基礎クラスはうって変わって大人数。
そのほとんどが、通常授業で国語を受講していない生徒で、初対面の生徒も半数ほど。
初日である月曜日に、どこまでわかっているか確認のためいろいろ聞いたところ・・・

学校で習っているはずの単元も含め、中2の1学期終了時で知っていなければならない知識がほとんど入っていないことが判明ショック!
文法や韻文、古典などの単元で、国語用語の知識がほとんどないことがわかりました。
そこで方針を変更して、まずは上記の単元の国語用語と最低限の解説をすることにしました。
ほんとうは、まだ受験学年ではないので読解にじっくり取り組み、
国語教育の本質である文章の読み取り、理解に時間を割きたかったのですが、
文法や韻文、古文などは言葉を知らないとまったく対応できないので、
やむを得ず読解を割愛することにしましたガーン
もちろん、全く扱わないわけではなく、小説随筆論説と最低1問は取り扱いますが。

まずは文法ですが、塾ではもちろん学校でも1年生で習っているはずの品詞分類もめちゃめちゃ。
用言の活用にいたっては、とんでもない答えが続出。
「セ行」などという言葉も飛び出す始末叫び
段と行というものは五十音図の基本、小学校1年で習うことですよね。
ちなみに、火曜日に小学校6年生に聞いたら、みんな当然のように知っていました。

文法は中2の3学期に全分野終えるまでステップを踏んで習っていくため、
途中では文法用語で説明できないものもあります。
逆に、してはいけない間違いというのもあるのです。
例えば、活用語では言い切りの形(辞書に載っている形)と同じなのは動詞形容詞の終止形連体形と形容動詞の終止形だけです。(自立語の場合。助動詞は用言の活用の型に準じます)
つまり、辞書に出ている形であれば終止形か連体形に決まっています。
逆に辞書にでている形でなければ終止形か連体形ではありえないのです。
これは何度も口を酸っぱくして言っているのですが、なぜか間違える。
「読む人」の「読む」を連用形と答えたり、「食べない」の「食べ」を終止形と答えたり・・・
その都度「辞書に載っている形なら終止形か連体形!未然形も連用形も仮定形も命令形も違う!」と叫ぶのですが、次の生徒も同じ間違いをする。
しかも、1年生から私の授業を受講して、この単元については少なくとも3回以上は繰り返しているはずの通常授業の生徒まで。
私の説明が下手なんでしょうかしょぼん

なかなか定着しない理由は以下のとおりだと思います。
1:復習が足りない。
授業中わかったつもりでいてもその場だけでは直ぐ忘れてしまう。
帰宅後、できればその日のうちにノートを読み返して、覚えるべきことは早めに覚える。
時間がたってからノートを見てもなんのことかわからないし、そもそもノートを見返すことすらしない。
もちろん、その日のうちに復習をするようにということは、何度も伝えています。
2:授業中は板書を写すことと問題を解くことだけしていればいいと、講師の話を聞いていない。
名指しで語りかけるのならともかく、全体に向けての話は自分には関係ないと思う。
自分以外の生徒が受けている注意には当然耳をかたむけない。
だから、前の生徒が間違えて指摘されたミスと全く同じことを平然と繰り返す。

他にもたくさん原因はあると思いますが、大きいものはこの2点だと思います。
そして、上記のような傾向にある生徒に限って、国語を蔑ろにしているのか国語まで手が回らないのか分かりませんが、
他教科に優先順位を高くして国語は二の次、通常授業を受講してくれないのです。
講習会だけは参加してくれる生徒もいますが、講習会と講習会の間に何もしないためせっかく講習会で学んだことが水泡に帰し、毎回ゼロからのスタートになってしまう。
ほんとうに無駄な時間を費やしていると、歯がゆくなります。

こちらで何度も述べておりますように、
国語は全ての教科の基礎、土台です。
国語はできて当たり前なのです。
1人でも多くの保護者の方、生徒さんが国語の重要性を認識してくださいますように。
これからも、啓蒙活動に励んでまいりますね。
どうぞよろしくお願いいたします。



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