あの悪夢のような大震災から今日で1週間。
余震も毎日のように続き、計画停電も実施されて日本国中が落ち着かない日々を過ごしています。

そんな中でも人は生きていかなければならないということで、
人は可能な限り普段の生活に戻ろうとしています。私もその1人です。
私の日課の1つが昼間のウォーキング。
計画停電中は自宅にいてもPCも開けられないので為すこともないこともありますが、
今週も毎日続けています。

いつも通る遊歩道はところどころ亀裂が入ったり、段差ができたりしていて、
改めて地震の爪あとを目の当たりにして恐怖を感じます。
それでも、穏やかにこうして歩けることは幸せなのでしょう。

私が歩くところは、上記の遊歩道を含めほとんどが車通りの少ない住宅街なのですが、
途中で何軒かの小売商店を見かけます。
その多くがシャッターを閉め、休業中。おそらく営業時間中の停電に対応できないのでしょう。
休業中は当然利益はありませんよね?
チェーン店などの大資本をバックにしているところはいいでしょうけれど、
個人営業の小さな店など、1日休業するだけで大きな損害になると思うのです。
つぶれてしまう店もあるのではないでしょうか?とても心配です。

私は、スーパーなどよりもどちらかといえば売り手の顔が見える小さな商店街の個人商店が好きな方です。
娘が小さいときに住んでいた、今の自宅と隣接する地域のマンションの裏には小さな商店街があって、
そこの「おじいちゃん、おばあちゃん、おじちゃん、おばちゃん」たちには本当に可愛がっていただきました。
本人が成人した今、この地を離れて関西で暮らしている今でも、
その方々にお会いすると、「○○ちゃんは元気?」と小さい頃の呼び名そのままで気遣ってくださるのです。
私がずっと働いていたため、娘はそういう方々の目に守られてここまで育ったといっても過言ではありません。
私たちが暮らしていた地域だけでなく、どこにでもそういう触れ合いはあるでしょう。
そんな、地域密着型の個人商店が、今回の大震災の影響で廃業せざるを得ないようなことがあるとしたら、
それはとても残念なことです。
そういう方々も、今回の地震の被害者といってもいいのではないでしょうか?

直接被災された東北地方の方々はもちろん、地震の影響で生活を大きく変えざるを得なかった人たち、
全てへの救済を、政府には望みます。
そのために、私たちのように被害が少なかった地域、また今回は被害がなかった地域に住むものたちは
何らかの形で負担をするのは当然ではないでしょうか?
同じ国に生きるものとして、痛みを分け合うために。
例えば、増税とか手当ての廃止、縮小とか、
確かに既得権益を手放したり、生活のレベルを落としたりするのは誰でも望まないことでしょう。
それでも、このような非常事態においては、仕方ないことだと思います。
いつか自分たちも助けてもらう日が来るかもしれません。

関西在住の大手スーパー勤務の友人に聞きました。
買い物に来る奥様方が「私らも阪神淡路大震災のときに助けてもらったからね」と言いながら、
お札を募金箱に入れてくださると。
そういう心を持った人たちがいる限り、日本は大丈夫だと思います。
一日も早い復興を心から願っております。
私も、自分にできることを精一杯していこうと改めて強く考えました。

国語の先生のブログでした。
http://www.kokugonosensei.com/