悪夢のような大地震が起きたのは週末でした。
土日は学校が休みで月曜日はどうするのかと思いましたが、
少なくとも徒歩で通学できる公立の小中学校は、いつもどおり登校させたようです。

私は仕事柄もあって登校時間はまだ半分休んだ状態なので様子がわかりませんでしたが、
下校時に子どもたちの声で通常通り学校があったことを知りました。
こんなときですが、子どもたちは元気です。
いつもと変わらず、友達と喋りながらふざけながら、下校してきました。
その明るい声を聞いて、どれだけ心が和んだことでしょう。
子どもたちの声は、街を明るくしますね。

子どもたちが、いつもと変わらず明るく過ごせるために、
保護者の方々はどれだけ気を遣っていらっしゃるか。
親戚や親しい知人友人が、東北地方にお住まいの方々も少なくないでしょう。
私も、父方の実家が仙台であり、あまり交流はありませんが、それでも安否は心配でした。
昨日の段階で、とりあえず全員の無事は確認されてはいますが、
インフラも切断され、余震もあり、まだまだ予断を許しません。

それでも、大人は子どもたちにまで暗くなって欲しくないと、
全力で子どもたちの笑顔を守ろうとしているのです。
特に、小学生以下のお子様をお持ちのご家庭では、
子どもたちを徒に不安にさせないよう、いろいろお気遣いのことと存じます。
子どもたちは、希望の星ですからね。
街が物理的に暗くなっても、いいえそういう時だからこそ、
子供たちの声で気持ちの上だけでも、街を明るくして欲しいものです。

さて、今日は新小6と新中3の授業の日でした。
授業はあるのかしら?生徒たちは来るのかな?授業中に停電したらどうしよう?
不安はいろいろありましたが、とりあえず出勤してみたところ、通常通りとのこと。
夕方まで、予定されていた計画停電がなかったこともあり、小学生の授業から始めることにしました。
子どもたちには「授業中停電するかもしれないけれど、先生の言うとおりにしていれば大丈夫だから。
落ち着いて行動してね」とは伝えました。
しかし、すでに報道で知っていたのでしょう、誰一人怖がることもありませんでした。
いつもと変わらず、元気いっぱいに授業に臨んでくれました。

中学生のほうはさらに落ち着いたもの。
停電がほぼないとわかったこともありますが、いつもどおり授業を進めることに何の問題も生じませんでした。
そして、授業後。
1人の女の子が、可愛い包みをくれました。
「先生、これ、私が作ったので」と。
中身はチョコやビスケットの詰め合わせの中に、手作りのクッキーが添えられていました。
そうか、今日はホワイトデーだったんですね。
国語の先生のブログ


こんなときでも、楽しい行事を忘れずに、気持ちを明るくしたいと願い
具体的に行動する生徒の気持ちに感動しました。またまた生徒に教えられました。
こんなときだからこそ、せめて気持ちの上だけでも明るく過ごしたいですね。
気持ちが萎えてしまっては、復興も叶いませんから。
今もなお、避難所で不安な時間を過ごしていらっしゃる、被災地の方々のためにも、
私たちは一日も早い復興のために、自分たちができることをしてまいりましょう。

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