前回記事に関連。
物語文の読解といえば、生徒に意識して身につけてほしいことがあります。
主観・客観の切り分けです。
きつい言い回しになってしまいますが、
「僕はこう思う」
は入試では求められていません。
①事情 それと
③登場人物の言動
それらから、
(大体こういう風に思ったのだろうなあ)と
②心情 を予測する
物語・小説系の読解で要求されることです。
①事情から、登場人物に②心情が出る。
その結果、③言動に結び付く。
一連の流れを掴んでもらいたいのです。
このときに、
「僕だったらこうする」
という発想で考えると、どんどん答案がずれていきます。
読書感想文だったらそういう書き方をしても良いのかもしれません。
でも、入試問題はまた別物です。
客観的に、
②と思ったから ⇒ ③の言動になったのだろうな
という推測が必須です。
だから。
物語文は、ある種一般常識を問う問題ともいえます。
そこでは個性は要求されていません。