転塾について | 悠太郎が綴る中学受験国語と、ときどきパパナス育児ブログ

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新年度の話題について、少々

 

毎年毎年、転塾については書いてはいますが、もう少し踏み込んで


 

① 転塾前について

 

不満、ということが最大の動機でしょうか

 

成績が下がっている、ということも、転塾の大きな理由になります

 

今お通いのところに未練が無ければ、転塾も悪い選択とは言えないことが多いですが……

 

その前に、転塾理由でよくある、成績が下がった、という部分が、本当に転塾でしか解消されないことか、御確認して欲しいところがあります


日々の学習である、計算・漢字が滞っていなかったか?

 

宿題は確実にこなしていたのか?

 

塾の先生に相談し、具体的な改善策を得、そして実行したのか?


 

要は、

 

現状お通いの塾でのみに生じる不満なのか

 

それとも

 

ご家庭側に改善できる要素はなかったのか



不満の根本的な原因を把握していないと、転塾先の塾でも同じような結果に陥ることがあります

 

そうすると、転塾に次ぐ転塾で、最終的には自宅学習か家庭教師に一任する、ということになります

 

(家庭教師を悪いと言いたいわけではないです。ただ、当初、転塾を考えるときの選択肢になかったものなのは確かでしょう)


 

色々なご家庭を見て参りまして、転塾した方が良いのでは、というケースは、

 

面倒見が悪い

 

スパルタが恐い

 

志望校が高く、相応のものをこなさざる得ない

 

などの不満・要望があるときです

 

それぞれ、

 

サピックス → 早稲アカ


早稲アカ → サピックス

 

多くの塾 → サピックス

 

という変わり方が多い印象です


 

② 転塾先を検討するとき

 

最初にお通いのところに不満があったわけですから、その不満が解消されるところを選びましょう

 

決して、合格実績などでは選ばない方が良いです

 

(転塾に関しては、ですけれど)

 

転塾先の欠点が、これから入る方には美点と感じられるものになるでしょうから、ネットの情報などはあまり鵜呑みにされない方が良いかと思います

 

(そして、上記の流れに落ちつくことが多いです)


 

ただ、ひとつお考えに入れておいてほしいことですが

 

「面倒見」なるものを、どこまで塾に要求するのか、という点です

 

集団塾において、個別フォローは、金銭が発生しないケースがほとんどでしょう

 

それを得と考えることもできれば、一部の講師の判断に任せてしまうこと、とも言えます

 

(一部のお子様のみをフォローするのは、平等性の観点から、決して好ましいものではないのですが……。自身のお子様がそうである分はともかく、割をくう場合もある、ということです)

 

金銭が発生しないものですから、塾側としても、確約できるとは限らないものです

 

また、そのフォローが極めて基礎的なものならば、講師側も困ることが多いです

 

ある程度は、ご家庭で行う部分がある、というのがあらゆる塾の思うことでしょう

 

わからないところがあったらそれを質問して解決する、くらいならば、どの塾も行っています


 

それ以上のものの「面倒見」というのは、どういうものか、具体的にイメージできているでしょうか


 

講師と連絡を密にとれることでしょうか

 

単純にクラス人数だけのお話でしょうか

 

授業前後の積極的な補習でしょうか

 

未受講の単元・授業を、別途個別で、かつ無料で教えることでしょうか

 

講師がお子様の名前をちゃんと覚えていることでしょうか

 

宿題の提出状況・ご家庭の事情の把握でしょうか

 

通年で同じ講師に見てもらうことでしょうか

 


塾側の原理・原則に組み込まれていないだけで、ご家庭が望めば行う、という場合もあります

 

(とはいえ、入塾されたときのパンフレットに載っているものが第一ですが)

 

また、集団塾ではどうあっても無理、という領域も存在します


 

それならば、いたずらに転塾をなさらず、別途個別指導ないし家庭教師の併用が無難なのでは、とは思います

 

ただ、①で触れたように、不満が高まっている、という状態では冷静に御判断できないケースがあるでしょう

 

クールダウンするためにも、どのような不足点があり、具体的にどのような要望をお持ちなのか、紙に書き出してみる、ということを勧めます


 

③ 転塾後について

 

カリキュラムの違い、というものが待っています

 

某塾さんでは、5年生の終わりの段階で全教科の全単元を終えている場合があります

 

その塾さんから移る分には問題はないでしょう

 

(ただ、それ故に燃え尽きてしまい、他塾に移る、というケースをよく耳にします)

 

年度途中であれば、完全に未習の単元などもあり、次にそれを扱うときは、基礎的な説明は一切せず、いきなり演習、ということがあります

 

そのカリキュラムの穴に関しては、前のところと今のところの通年、あるいは複数年の予定表を見比べ、探し、そして、ご自身で埋めていくことが求められます

 

(「面倒見」が良い塾さんでは、講師が自発的にやることもあるでしょうが……。ただ、転塾生の不足分の扱いに関して、パンフレットなどで明文化しているところは皆無でしょう。もう一度出てきたときに、よく授業を聞きましょう、くらいの扱いになります)

 

そういう場合は、個別の塾・家庭教師の短期的な利用をご検討されるのが一番かと思います


 

番外 入塾テスト対策

 

強くは申しませんが、入塾テストに対して、準備を行って臨むことも必要でしょう

 

そういう場合、転塾で生じるカリキュラムの違いも併せてフォローできるところにお願いするのもいいかと思います

 

ある程度データのある個別塾ならば、可能ではあるでしょう

 

転塾で生じる空白期間に通う塾、というものを探してみるのもよろしいかと思います


 




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