ブログ、更新滞りまして、失礼…
講習期間中は、やはり時間がなかなかとれませんで…
さてさて、毎年、6年生のサピックス生の女の子を教えるにあたり、ハラハラする時期になりました
理由は、タイトルにあるテキストの文章題の影響です
講習期間のテキストが変わっていない、という前提で記します
(冬期講習が大幅に変更したので、春期もそうなったら大変でしたが、これまでのテキストは動きが無いので、おそらくは大丈夫だろうと。もし、変更になっていたら、ごめんなさい…)
上記テキストナンバーの、大問1の文章は、サンタクロースを捕まえようとした筆者の幼少の頃を描いたものです
(ちなみに、河合隼雄先生の著書から、出題されています)
サンタクロースを捕まえようと、いかに苦心したのか
その行為に関して、父親がなぜか協力的であった
などが、記されています
これだけならば、問題ないのですが、
引用箇所の最後に、
「どうしてサンタクロースを信じていたのか」
という言葉があり、難儀します
どうして信じていたのか、
つまり、
今は信じていない
また、
「信じる」という言葉から、実存が証明されていない、という認識である
ということも分かります
私立中学の受験をお考えになっているお子様は、サンタクロースを信じる、という前提に立つことが多いです
精神年齢・能力(偏差値と言い換えてもいいでしょう)に関係なく、です
感覚的な話になってしまいますが、サピックスさんにお通いの女の子の6年生の三割くらい?が信じている印象です
(「信じている」ということを、こちらー大人ーに伝えて、反応を見ているふうでもないです)
生徒が何か常識から外れた言動をとった場合、ツッコミを入れる先生たちですが、このサンタに関しては例外的です
(こういう言い回しなどから、聡い子は、私がサンタを信じていないという立場を察してくるので、生徒さんから問われた場合は、なるべく無表情か、なるべく変なテンションで接する、などをしますが…)
ともかく、この文章を授業で扱う前に、親御さんはイメトレしてみるのもいいでしょう
サンタの存在を信じていたお子様が、授業でサンタはいないと主張する子に、何か言われた場合、どのような反応を示すのか
存在しないと主張する子に対して、きちんとお子様は反論するでしょうか
あるいは、ご自身が信じていたものが崩され、動揺してしまうでしょうか
まぁ、落ち込むケースはないでしょうが、この授業の後に、お子様から話題を振ってくる可能性があります
まだ、聖夜に色々と暗躍されている親御様は、ご注意ください
また、すでにネタバラシをされている親御様には、お願いがあります
お子様が、信じているお子様と意見を戦わせる、ということがないようにお願いしたいです
そういったお子様は、
子どもは信じている=信じていない自分は大人側
という認識に立って、やたらと信じている側の意見を否定することがあります
少々厳しい言い方をしますと、
他のお子様の想いを尊重するより、自身の優越感の発露を優先する
ということでもあります
子どもだから仕方ない、という面もありますが、
では、その節度を何歳から教えるのか?というとそれは早すぎることはないものだと思います
私自身の経験で申してしまいますが、
この信じていない立場で、かつ、積極的に信じている側のお子様を否定する子ども、というのは、
偶然(?)知りえた、他人の成績やら入試スケジュールやら受験の合否を、周りにひろめてしまう
自身が受かった学校に、落ちた子がいるかもしれないという発想を持たず、周囲に自慢してしまう
ということをする傾向とも、重なるな…、という印象を持ちます
……なんと申しますか、いずれにせよ、
その子どもに否定的な気持ちを抱くお子様がいらしてもおかしくない、という状況を作り上げてしまう
ことになります
周囲の誰もが好ましくない結果になりかねないので、自制できるお力を、少しずつ養ってほしいです
三年前に書いた記事の再構成でもあります
↓も、よろしければ、お目通しください
http://ameblo.jp/kokugo-doushi/entry-11214910195.html
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