【顔散歩】それは役者こくぶたかしが、プラっと街を散歩し、チラッと起こった出来事を、サラっと顔だけでお届けする、散歩のコーナーです。情景描写の写真を一切使わず、顔の微妙な変化で情景を表現する役者こくぶたかしを、お楽しみください。
ここは、新宿南口。15:30。
今日は新宿で買い物。よし、下北まで歩いて帰ろう。たまにはロングコースの顔散歩だ。
てか、なかなかまぶしいな今日。
お、なんか首都高に沿って公園がある。
ずっと遊歩道みたいになってる。
この遊歩道はなんなんだろか？
どおりで橋の跡がいっぱいあるわけだ。
どんな駅なんだろ？
ふー。
いったん、お茶でもしよーかね。
さて、行こか。てか、そろそろ下北じゃない？
お！見えた見えた一番街！
いつもは電車だけど、歩くと一時間ちょっとで着くんだね。こんな発見も顔散歩の楽しいところ。
新宿～下北沢、いい街だホント。
おしまい。
【あとがき】西日が強いなかの、顔散歩初の長距離顔散歩。舞台は新宿から下北沢。歩きはじめてまもなく、あらわれたのは旧玉川上水。この上水は、江戸時代に作られた歴史ある上水らしい。途中には明治15年に設立された幡代小学校という、これまた歴史ある小学校があったりもする。目的のない顔散歩のいいところは、自分次第で街の小さな発見をたくさんできること。発見の数だけ心が、顔が変わる。それが顔散歩の醍醐味。そんなことを思った、新宿～下北沢顔散歩。