不動産コンシェルジュ 志賀 裕一の『志ブログ』 -2ページ目

不動産コンシェルジュ 志賀 裕一の『志ブログ』

葛飾区亀有にある完全予約制の不動産会社"志不動産"の志賀 裕一です。
私は"人と不動産の縁をつなぎ、不動産業を最高のサービス業"とするために日々努力しております。
このブログでは不動産に関することや日々の出来事を書いております。

不動産の仕事をしていて時々おもうんです。

不動産と恋愛って似てるなって(笑)

どうしても借りたい物件があった時に、その物件を取り扱っている管理会社がグレーなことをやっていて

「その条件なんとかなりませんか?」

とお願いしても、

「じゃあ、お借りいただかなくても結構です」

と言われて借りることができない。


恋愛で言うと、

「あなたのこういうところ直して欲しいの。」

って彼女が言っても、

「嫌なら、別れよう」

と言われてしまえば終了みたいな。


多分、恋愛でもそんなときは、

「そんなオトコやめて、おれんとこ来いよ」

と第三者が言っても、

「でも、彼じゃなきゃダメなの」

と大抵なります。


不動産に置き換えると、

「先のことを考えたら、その管理会社からはやめて、別の物件に選びなおした方がいいんじゃない?」

と言っても、

「その管理会社のこと我慢してもその物件がいいんだよね。」

となる感じです。


不動産業界まだまだグレーな部分が多く、嫌になることもありますが、そんなことを考えると、気持ちが楽になる自分がいます。
久々に頭に来たことがあったので、怒りを忘れないためにブログに書いておくことにします。


先に言っておきますが、気分を悪くさせてしまったらごめんなさい。


そして、誹謗中傷のコメントをいただいても、迷わず削除しますので(笑)




まずはこの記事をご覧ください。

共同仲介を無視する売主囲い込みの問題

こんな長い記事、いちいち読んでられないよ!って人のために簡単に説明を。


不動産の売買仲介は、基本的に物件を売りたい売主から手数料をもらい、さらにその物件を買いたい買主からも手数料がもらえることになっています。


物件を売りたい人とその物件を買いたい人をうまく見つけることができれば、両者から手数料がもらえて売上2倍でハッピー\(^o^)/になるのですが、やっぱり物件を売りたい人を集めるのが上手な会社と、物件を買いたい人を集めるのが上手な会社がある訳で、物件を売りたい人の為に早く高く売ってあげようとしたら、他の物件を買いたい人を集めるのが上手な不動産会社の力を借りなければうまくできないのが普通です。


ですが、そこには裏技があって、売主から預かった物件を少しずつ価格を安くしたりして時間をかけて販売をすれば、物件を買いたい人を集めるのが苦手な会社でもいつかはその物件を誰かに買っていただくことができるので、物件を買いたい人を集めるのが上手な会社にその物件情報を出さなければ良くない?と悪知恵が働く会社が行っているのが物件情報の囲い込みです。


それを大手の不動産会社が行っていることを週刊ダイヤモンドがこの春に暴露しました。

大手不動産が不正行為か 流出する“爆弾データ”の衝撃

そんなこと、不動産業界ではすごく有名な話しで、僕らにとっては今さら感満載でしたが、中小の不動産業者の仲間はざまあみろと言わんばかりにフェイスブックにシェアしまくってました(笑)



長い前振りでしたが、ここからが本題。(この時点で、怒りは既に半減してますが続けます。)


今回、今年の頭くらいから不動産購入に関するレクチャーをして差し上げて、ようやく来春に向けて物件を購入することになったお客様がいらっしゃいまして、その方が『この物件に決めます!』とのことで、売主側の赤い大手不動産会社に申し込みをすることにしました。


すると、お客様からこんなお話しがありました。


実は、義理の父が自分たちのために物件情報を集めていて、今回申し込みをしようとする物件にも問い合わせをしてたみたいで、その担当者から連絡が来て、『すぐに契約をしていただけるなら100万円の値引きができますよ!』と言われているらしいのです。


そこで、じゃあ値引きができるはずの金額で申し込みをしましょうと伝え、申込みをすることになりました。


そして、申込書を送りますよーと事前に先方の担当者に連絡をすると、


『この物件値引きが出来ないので、満額じゃないとお申し込みを受け付けませんよ。それに2件検討されている方もいるので。』


と、言われてしまいました。


まぁ、百歩譲って売主の利益を守る為に断固たる決意の元、価格交渉を受け付けないようにしているのであればまだしも、別の検討予定の方からは直接手数料がもらえるから安くしますよーと言って、手数料がもらえない不動産会社が連れてきた別のお客様には売りにくいように意地悪してやれ的な行動をとって、


あーこの会社、本当に終わってるなー


と僕に思わせるには十分な対応をしてくれました。


お客様にありのままの状況を説明し、お客様が無事に購入できるのが一番ですと伝えたところ、


価格も安くなるそうですし、どうしてもこの物件を購入したいので、本当にそんな会社から買うのは心苦しいですが、直接連絡してみます。となりました。


すごく謝られましたが、そのお客様が悪いのではなく、その会社が悪いだけなので。。。


普段は担当者が残念な人だっただけで、会社はきっと悪くない!と思うようにしているのですが、その直前にも同じ会社同じ支店の別の担当者と、同じ会社別の支店の担当者から似たような嫌がらせを受けたので、あえて会社と書きました。


あー、でもそういえば北千住店に知っている人がいるから、その人のために会社ぐるみではなく、特定の担当者が終わっていると訂正いたします。


怒りが収まったので、今日はここまで。
先日、とあるブログの読者の方から下記のようなメッセージをいただきました。

※一部、特定できないように修正してます。
賃貸物件に居住していると、一戸建てやマンションの購入チラシがたくさんポストに入ってくるのですが、「他社でローンを断られた方も当社にお任せください‼︎」という感じの文面が書いてあります。

例として、年収が低いとか、勤務先の勤続年数が短いとか、他にローンがあるとか、その他いくつかの例が書いてあります。私のような素人でも「そりゃ、ローン組むの無理でしょう。」と思う事例です。

大手都市銀行の審査はダメだったとしても、地元の信用金庫さんにも断られるような状況で、不動産業者を変更するだけでローン審査が通る(?)ってどういうことなのかな???と率直に思っています。

我が子のクラスメイトなどで、新築物件に入居して何年後かに同じ校区内の賃貸物件に引越しした家庭もあるようなので、やはりローン返済計画に無理があるケースもあるのではないかと思っています。

せっかく新築物件に入居しても、何年後かに賃貸物件へ引越しせざるを得なくなってしまうようなローン返済計画では、その家庭が気の毒です。

某不動産会社さん、休日前にワゴン車で近隣にやってきて、私服姿の数人の男性が堂々と電柱に広告を取り付けたり、三角コーナーを置いたり、違法なことも平気でやってますし…。私には売り逃げ業者のように見えます。

確かにこの読者の方がおっしゃられる通り、我々不動産業者はちょっと荒っぽい手段を使えば、住宅ローンの審査を無理やり通すテクニックが無いことはないですよ。

でも、それって金利が高かったりお客様の返済計画のどこかに無理が出てくるので、上記の事例のようにすぐにとは言わなくてもローン破綻する可能性が本当に高いんですよ。

だから、良識のある不動産業者は売り上げにならなくても、この人は買わない方が良いと思ったら残念ながらお断りするのです。

それに良識のある不動産会社は電柱に広告を勝手に貼ったり、通行人の迷惑になるような広告は確かにも目立つかもしれませんが、そもそも条例違反ですし、近隣の方に迷惑をかけるってどうなの?と思うからやらないのです。



以前、私のお客様でもこのような事例がありました。

とあるお客様に対し、

『返済計画に無理があるので今は購入を控えた方が良いですよ』

とアドバイスをさせていただいたところ、後日別の不動産会社を通じて新築戸建を購入していました。

すると、半年後にちょっとしたアクシデントがあり、元々無理な返済計画であったためにすぐに返済不能に陥り、一家が離散することになってしまいました。

その後の奥様の移転先のお手伝いすることになったのですが、

『あのときなんで志賀さんの言う通りにしなかったのか本当に悔しい』

とおっしゃられていました。

私としても無理に購入しようとするお客様をなぜ止めさせてあげることができなかったのかと今でも悔しくて思い出す事案です。




不動産会社の報酬って成約報酬なので、契約していただけないことには無報酬となってしまいます。

ですので、無理な購入の斡旋が横行してしまうのですが、これってなんとかならないのかなー?といつも思っています。

でも、現状ではその人がせっかく買った家を手放さなきゃいけなくなったとしても、また不動産会社の出番になるので不動産会社としてはその方がビジネスチャンスは増えます。

報酬体系の見直しも含めて、本当は業界をあげて何とかしなければいけない問題なんですけど難しいでしょうね。

やっぱり悲しいけれど、本当に信用できる不動産会社を見つけるか、自分自身が知恵をつけるかのどちらかしか自分の身を守る方法はないのかもしれません。