気がかりな記事その29

 

 デイリー新潮

 

 

舌打ちを繰り返していた「岸田首相」 心が折れるのは「4月28日」説 

 

 現在のX(元Twitter)上では、♯確定申告ボイコットなるハッシュタグがトレンドとなっているようである。

自民党が終わる。政治に関心のない多くの国民までもが、政治に関心を持たなければならない事態に発展しているようである。

国民は「税金」に対しては非常なるまでに強い関心を示し、国の政策如何では、政権が交代するくらいのインパクトを与える。

過去の歴史が示す通りだろう。

 

 今回の自民党裏金問題は、脱税問題にまで発展している様相。このままでは、選挙に勝てないというのが自民党内部の心境であろう。そしてそれこそが支配層の思惑なのではなかったか。

 

 現在、日本株式市場がバブル景気入りとなっている模様である。あのバブル崩壊の予兆を彷彿させる事象が現在進行中である。

歴史が繰り返されるとすれば、まさにここ数か月は注意が必要だろう。

株式市場が過熱気味である。あのバブル景気時、バブルがはじけるという想像は、ほとんどの民衆はしていなかった。

云われたところで「有り得ない」で済まされていたであろう。

予言者の見解は素直に受け入れるべきであるが、それができないのも人間の弱さだ。

現在、ほぼ、投機的株式市場に対して警告を発している論者は少ない。少数派である。その少数派の意見の中に、真実が隠されている可能性がある。

 我々が賢人ならば、今後の起こりうる事象を未然に察知して、備えておくべきだ。

怖すぎるくらいに正確に歴史が繰り返されても困るのだがね。

 

 野党は、政権交代機運である。支配層の思惑通りであるとすれば、連立政権の誕生する可能性が高い。

 

しかしながら、以下の事象が繰り返されてしまうならば、ここで政権交代は「?」だろう。

1990年初頭(正確には1989年)バブル崩壊 自民党宮沢内閣はあのとき地に堕ちた

20××年 バブル崩壊 自民党岸田内閣が地に堕ちる

 

1995年 

バブル崩壊以降、阪神淡路大震災 村山内閣が大変なことになった

 

20××年

バブル崩壊後の首都圏巨大地震 〇〇内閣が大変なことになる

 

その後、全国民が、自暴自棄に陥る。

 

日本国家破綻・・・?

 

戦乱・・・?

 

大変な時代に突入するようだ。

覚悟を以て我々は生き抜かねばならんだろう。

 

警戒を怠ってはならんのだ。

 

 

 

 JBpress

 

 

 

 【出生数75.8万人の衝撃】日本人がいなくなる!?森永康平氏「岸田首相の政策は的外れ、今すぐ減税・積極財政を

 

 

政府の的外れ政策を証明するニュースだ。

 

日本人の出生数

1年で4万人減少

10年で出生数 40万人

20年で出生数 0~マイナス

西暦2045年頃に、純血の日本人は一人も産まれなくなる。

 

これが国内の謗法の恐ろしさか。

皆、覚悟されたし。

但し、それでも支配層以下は、笑っていようとするのだろうがね。今までのように。

おそらく価値観をかなり変えてゆくのではないか。

 

 AERA.dot

 

 

政治家は「詐欺師」と「臆病者」、有権者は「無気力」…政治の危機を救うのは立憲の“世代交代”しかない 古賀茂明

 

 まったく的を射ているニュースだ。

 政権交代は、成る。問題の所在がはっきりしていれば、そのように計らうことは可能であろう。

問題は、そうはさせん支配層の思惑があるということだ。支配層は、支配する側にあるから支配層なのだ。

その者たちの思惑通りにことが運ばなければ不都合なのである。

だから、余程なことがなければ支配層の思惑から外れた通りにはならない。

小生はそう視ているがいかが。

 台湾有事については、いざ、「有事」となれば、日本では「大政翼賛会」体制が構築されていくであろうから、そうなることそのものは既に手遅れである。

 第三次世界大戦は、台湾有事と共にある。考えることそのものがナンセンス(無意味)なのだ。

 

もし、その決断をされた場合は、まさにルビコン川を渡ることになる。

誰もあとには戻れんだろう。多くの日本国民は『新尼抄』の御予言通り、失われる未来とともにある自民党とともに(また性懲りもなく自民党に票を入れる者とともに)無間(入阿鼻獄)地獄へと突き進むこと間違いなしである。

 

そのことだけ申し上げ、ここに書き留めておくこととしよう。

 

変えられるものなら変えたいものだな。

 

 Flash

 

 

政治家が取るべき「3つの責任」…検察も忖度、国税も忖度する日本で “夜” は明けるのか【泉房穂の「ケンカは勝つ!」第36回】

 

 正論のニュースだ。果たして日本の政治にメスが入り、大手術が成功するかどうかは今後のことである。現在日本国家「手術中」。名医が存在しなければ、この国はまた死ぬぞ。

 

西暦2045年位には死ぬ。あと20年程のようである。

 

 JBpress

 

「久しぶりに立憲民主党はクリーンヒットを打った」「自民党は学級崩壊」、政治学者・山口二郎が語る野党の攻め方

 

 自民党支持者は今も何が悪いの?といった感覚でおられる者も居よう。

 犯罪に手を染めたという感覚がないのである。であるからこそ、次の選挙でも、その次の選挙でも自民党に票を入れ続け、遂に日本はドイツに抜かれ、経済大国の座を手放してゆくのである。お粗末だがそれが実相。原因はわかっているが止められないといったところであろう。

 それにしても日本の謗法収まらず。曳航の手綱が遂に切れかかり、もうじき大海原を漂流するのではないかといったところだろう。

 この裏金問題、すべては安倍晋三に原因がある。安倍派議員の大半が犯罪に手を染めたという数によっても証明される。

安倍は裏金を断ったという風に偽っているようだがなぜそこまで安倍を擁護するのか。

 凶弾によって死にゆく悪魔をどうして擁護するのであろうか。

 あの死に様は、とても後世に自慢できる死に方ではない。

 あまりにも異常な死に方である。安倍に諂(へつら)い、地位と名誉を手に入れた議員殿も遂には犯罪者に成り下がる有り様。

 これが独裁者安倍晋三の残した負の遺産であり、これから起こるであろう戦時は、安倍晋三という独裁者のありようをどこまでも追及され、多くの民(自民党支持者、安倍晋三シンパ)は後悔することになる。

 自民党崩壊寸前は、何をもたらすのか。支配層にもかなり迷いが見える。

 我々が自暴自棄になれば終わる。下手な権謀術策ではとても危機打開とまではいかんのではないか。

 あまりにも遅すぎる支配層の気づきだ。我々日本の民はその下手な権謀術策に振り回されながら、経済運営に携わらなければならん。

 働き方改革など独裁者安倍晋三の政策(愚策)のために、日本国民は、頑張って働くことをしなくなる。まさに働くな改革だ。「働き者」の民に働くなと謂われて、多くの国民は、怠け者になるのだから、いったいこの国の政策は如何に。

 この革命的働き方改革。働かないが金をくれ。しかも貰える金を増やせという。果たして本当にそれでいいのか?

 何かがおかしいとは思わんか。

 日本頑張ろう精神を失わせて、合理的に生きよとの戒めか?

欧米のように、1ヶ月もの長期休暇も当たり前になり、それでも給与は上がり続ける。

 支配層はそれでよいかもしれんが、巷の従業員は疲弊しようぞ。いや、支配側は下手をすれば搾取側である。従業員に甘い蜜など本当にくれるだろうか。あの安倍晋三でさえ経済界の出し渋りに閉口していたではないか。資本主義体制、当たり前の事象ではあるが、それで経済が上向けば結構なこと。楽して稼げればそれでよい。

 本当にそれで、弱肉強食の資本主義、体制に歠(の)まれて、詐欺に遇うでは、本末転倒である。余程、政治に関心を持たねばやりたい放題、資本主義の妙味、裏金までもが当たり前の金儲け。

 

えげつない体制の

成れの果ての政治家の

醜聞堪えぬ我が国の春

 

安倍晋三のために金銭感覚がおかしくなってしまったのだよ。

安倍は、経済界の賃金が上げられなかったが、公務員の給料を上げることで見せしめた。これに恩義を感じている公務員殿は下手をすれば安倍シンパに成り下がる。いや、そうであるからこそ擁護されているのではないか。

金にものを言わすのが安倍晋三なのだ。それを踏まえた上でもまったく安倍を擁護する必要はなし。安倍に付き従って戦乱時代に突入ぞ。誰が喜んで地獄の果てに導かれようとするのか。

 公務員の給料上げは、たとえ立民が政権与党になったとしても簡単に上げてしまえるだろうに。

 

~備忘録~

 現在、NHKでは、大河ドラマ「光る君へ」が放映中である。

 時は、平安時代(794年~1192年)。五芒星の安倍晴明の存在した時代だ。

以前、歴史的に「安倍」という人物の登場が、戦乱に導くと申し上げたが、平安時代という平和な時代が、遂に武家の世、戦国の世になる末法突入までにあとどれだけの時を経るのかを計算してみた。

 安倍晴明は、

西暦921年に産まれ、1005年に没している。

末法の世(1051年(小生は1049年とみている))まであと46年である。

 

 正確に歴史が繰り返されても困ってしまうが、あの忌まわしき平成のバブル崩壊の前年は、1988年であり、辰年。大河ドラマは、名優中井貴一主演による『武田信玄』が放映されていた。かなりの力作で、なぜか、その後いつの時代であったか、国会会期中にも、昼間に再放送されていた記憶がある。

 

 今年は辰年であり、バブル景気を彷彿させる株高となっている。

 あのバブル期の日経平均株価を上回り、なんと平均株価は40000円を超えた。

 AI取引のためなのか知らんが勝手に自動的に株価が上がっている現象が生じているようだが、国家レベルの株価操作(GPIF年金株式投資)が行われているのである。

 長く続けばよいが、果たして今年どうなるかは、まったく判らん。ここまで正確に歴史が繰り返されても困るし、今回のバブル崩壊は、大変なことになる胸騒ぎがする。

 

 いずれにせよ、安倍晴明は、末法の世になる46年程前に、死去している。1051年に、「前九年の役」が勃発してどこぞやの安倍氏は滅亡するらしい。

 歴史が繰り返されるとすれば、2068年だが、安倍はこの時、滅亡するのであろうか。

あるいは、「国立戒壇」が遂に建立されるのか。

 安倍が撒いた種が、遂に、何かを惹き起こす。

現在、与党自民党は、裏金問題で大揺れに揺れてしまった。

1988年バブル崩壊前夜の時は、リクルート事件で政権自民党与党は大揺れに揺れた。

 あまりにも見事に歴史が繰り返され、身震いするくらいだ。

 

今年は、バブル崩壊前夜。歴史が繰り返されんようにするにはどうすればよいのか。

日本は試されているのやもしれん。

「手術」が失敗すれば、日本は死ぬ。

そのことを肝に銘じて生き抜かねばならんな。

 

五芒星

 神社巡り、五芒星巡りを意識無意識に行っているから、災いが起こる。

 

 なるほど、大聖人は、神社参拝を強く戒めたのもこの五芒星から来ることをご存知であったからやもしれん。

 わざわざ不幸を作るために、神社参拝をするなどありえん話だ。

 魔の手が、五芒星の結界を破り、人々に不幸をもたらす。神社参拝、危険極まりない亡国への道、なるほど、見えない世界が見えてきたではないか。今回の大河、「五芒星」を見せてくれたは偶然か、運命の罠か。

 正法以外に幸福になる道なし

ーとわかれば自ずととるべき道がわかろうものよの。

 

 

 現代ビジネス

 

 

日銀が政策転換で日本経済は「アベノミクス終焉」へ…これから始まる「長く険しい道」

 

 なるほど、支配層の思惑ここに見えたり。壮大なスケールの自民党安倍派の封じ込め作戦が、裏金問題であったのか。

 

 金融政策の転換のために、自民党が邪魔であったとは。凄まじすぎる権謀術策ではないか。

 あとは、歴史が繰り返されんように願うばかりであろう。2006年の日本の金融政策決定のあと、数年してリーマンショックがアメリカ合衆国で発生してしまった。なぜか、いつの世でも日本がきっかけを作るように仕組まれている。

 1929年の世界恐慌にせよ、1923年の関東大震災による金融恐慌は、1927年に大日本帝国内で発生している事象であった。

 今回も歴史が繰り返される可能性を訴えているのが森永卓郎氏である。

 今回の記事にある通り、本当に「神風」が吹いたのか、マッチポンプよろしく仕組まれた神風作戦であったのか?

 御在世の神風は、地球のなせる(厳密には諸天の力用(りきゆう))技、第二次世界大戦の神風は帝国海軍が神風作戦をあえて作り出し敵の撤退を求めた。

 今回も人の起こした神風であるならば、あの敗戦が甦らなければよいが、懸念がつきまとう。

 アベノミクスはいずれ終焉を迎えることになることは誰にでも判っていた。判っていたが安倍の為に止められなかった。これをもってしても安倍は恨まれる存在である。今後の不景気を鑑みれば当然の結果であろうに。

 以前、かなり前の国会では、ゴルフに例えて本コース。グリーンにボールが乗ったはよいが、通り過ぎてグリーンを外れ崖に転がり落ちはしないかとご質問なさった野党議員殿がおられた。

 まさに、懸念事項は、そこである。今後、日本が大不景気に陥った場合は、安倍は究極の恨みを国民から買うことになるであろう。

 既に死人と化して無間地獄に堕ちた安倍ではあるが、現世に地獄をもたらさんとするのが安倍晋三である。

 小生は、かなり前から警告を発していたが、まったく判らなかったは多くの国民である。

 今回の金融政策転換とバブル景気と自民党疑獄事件(今後は証人喚問になるらしい)は、日本にどのような影響をもたらすのか。

 極めて危険な経済運営に身を任せることになる。この問題、高高度に注視していく必要がある。自暴自棄になれば日本は終わる。

 それでも、我々は生き抜かねばならんが、なんとしても手術を成功させねばならん。

 

~立正安国論を拝す~

『立正安国論』は客と主人との問答形式で、十段に分かれている。
「客」とは、総じては、正法を知らず邪法に執着する一国大衆であるが、別しては、当時鎌倉幕府の実力者として事実上の国主であった北条時頼を指す。
「主人」とは、申すまでもなく日蓮大聖人である。
『撰時抄』
日蓮は当帝の父母
当帝:天皇(帝)


念仏者・禅衆・真言師等が師範なり、
師範:念仏者・禅衆・真言師の師範であるということ


又主君なり
宰相北条時頼含む一切衆生の主君ということ

まさしく大聖人こそ日本国の一切衆生の主君にてましますゆえに「主人」というのである。

第一段 災難興起の原理を示す
第一章 災難の起こる原因を問う

本文
 旅客来(りょかくきた)りて嘆いて曰く、近年より近日に至るまで、天変地夭(よう)・飢饉疫癘遍(ききんえきれいあまね)く天下に満ち、広く地上に迸(はびこ)る。牛馬巷に斃(たお)れ、骸骨路(みち)に充(み)てり。

通釈
 旅客が来て嘆いていうには、近年より近日に至るまで、天変地夭や飢饉・流行病があまねく天下に満ち、広く地上にはびこっている。ために牛馬は巷のいたる所で斃(たお)れ、骸骨は道路にみちあふれている。

語訳
旅客
 総じては、正法を知らずに念仏その他の邪法に執着する大衆。別しては、時の国主・北条時頼をさす。いうまでもなく主人とは御本仏日蓮大聖人であられる。

本文
死を招くの輩(ともがら)既に大半を超え、之(これ)を悲しまざるの族(やから)敢(あえ)て一人(いちにん)も無し。

通釈
すでに大半の者は死に絶え、これを悲しまない者は一人もない。

本文
然る間、或は利剣即是(りけんそくぜ)の文を専(もっぱら)にして西土教主(さいどきょうしゅ)の名を唱え、

通釈
この悲惨な姿を見て、あるいは、念仏宗では、”弥陀の名号(みょうごう)は煩悩を断ち切る利剣である”との文を堅く信じて念仏を唱えたり、

語訳
或は利剣即是の文を専にして
煩悩・業・苦の縛(ばく)を断滅する利剣は弥陀唱名であるとの浄土宗の教え。

西土教主
西方十万億土の教主とされる阿弥陀如来のこと。


本文
或は衆病悉除(しゅうびょうしつじょ)の願(がん)を持ちて東方如来の経を誦(じゅ)し、

通釈
あるいは天台宗では”あらゆる病いはことごとく治る”という経文を信じて薬師如来の経を誦し、

語訳
衆病悉除(しゅうびょうしつじょ)の願(がん)
天台宗の祈禱。薬師如来の十二願の中の第七で、薬師如来の名号を念ずれば、一切の病を除くことができるというもの。

東方如来
薬師如来のこと。東方浄瑠璃世界の教主であるため、こう呼ぶ。


本文
或は病即消滅(びょうそくしょうめつ)不老不死の詞(ことば)を仰いで法華真実の妙文を崇(あが)め、

通釈
あるいは”病いはただちに消滅して不老不死となる”という詞(ことば)を仰いで法華経を崇め、

語訳
病即消滅不老不死の詞(ことば)
天台宗の祈禱。法華経薬王品の「此の経は則(すなわ)ち為(こ)れ閻浮提の人の病の良薬なり。若し人病有らんに、是の経を聞くことを得ば、病即ち消滅して不老不死ならん」との文をさす。

法華真実の妙文
法華経は釈尊一代の本懐・真実の経であるとの義より、真実の妙文という。

本文
或は七難即滅七福即生(しちなんそくめつしちふくそくしょう)の句を信じて百座百講(ひゃくざひゃくこう)の儀を調(ととの)え、

通釈
あるいは”七難は即滅し七福は即生する”という仁王経の句を信じて百座百講の儀式を整(ととの)えたり、

語訳
七難即滅七福即生
天台宗の祈禱。仁王般若経受持品(にんのうはんにゃきょうじゅじほん)の「般若波羅蜜を講讃(こうさん)すれば、七難即ち滅し七福即ち生じ、万姓安楽にして帝王歓喜す」との文をさす。

百座百講の儀
仁王経を講義する時の儀式。一百の高座を設け、一百の法師に仁王経を講ぜしめる。日本では斉明天皇の時より始まった。

斉明天皇(西暦594年~661年)
天武天皇の母


本文
有るは秘密真言の教に因(よ)って五瓶(ごびょう)の水(みず)を灑(そそ)ぎ、

通釈
あるいは真言宗では秘密真言の教えに基いて五瓶(ごびょう)の水をそそぐ祈禱を行ない、

語訳
秘密真言の教
真言宗の教え。真言宗では顕・密の二義を立て、法華経を劣れる顕露教とし、真言三部教を勝れる秘密教としたのである。

五瓶の水
真言宗の災を払う修法の一種。壇上に白・青・赤・黄・黒の五色の瓶を置いて水を盛り、花をさして壇にそなえる。瓶水は修法を受ける人の頂きに潅(そそ)ぐのに用いられる。こうした邪法が災難をますます大きくしたことは論をまたない。

本文
有(あ)るは坐禅入定(ざぜんにゅうじょう)の儀(よそおい)を全(まっと)うして空観(くうかん)の月を澄し、

通釈
あるいは禅宗では坐禅入定(ざぜんにゅうじょう)の形を整えて空観にふけり、

語訳
坐禅入定の儀
禅宗の修行をいう。入定とは禅定に入るの意で、心を一所に定め、身口意(しんくい)の三業(さんごう)を止めることをいう。

空観(くうかん)の月を澄し
坐禅の修行により、空を悟り心が澄み渡るようになるということ。禅宗では心を月にたとえ、経典は月をさす指としている。

本文
若くは七鬼神の号を書して千門に押し、

通釈
さらにある者は七鬼神の名を書いて千軒の門に貼ってみたり、

語訳
七鬼神(しちきじん)
却温神呪経(きゃくおんしんじゅきょう)には、七鬼神の名を書いて門にはっておくと鬼魔が近寄らず、疫病を対治できると説かれている。

・夢多難鬼(むだなんき)

・阿伽尼鬼(あかにき)

・尼伽尸鬼(にかしき)

・阿伽那鬼(あかなき)

・波羅尼鬼(はらにき)

・阿毘羅鬼(あびらき)

・婆提利鬼(はだいりき)

ーを七善鬼という。

本文
若くは五大力の形を図して万戸に懸け、

通釈
もしくは、大力の五人の菩薩の形を書いて万戸(ばんこ)にかけ、

語訳
五大力(ごだいりき)
五大力菩薩のこと。仁王経巻下受持品に説かれている大力を持つ菩薩。

・金剛吼(こんごうく)

・竜王吼(りゅうおうく)

・無畏十力吼(むいじゅうりきく)

・雷電吼(らいでんく)

・無量力吼(むりょうりきく)

ーの菩薩。

俗間で迷信化され、家の四隅に五大力菩薩を書いた札を貼って盗難などの災厄よけにする風習があった。


本文
若くは天神地祇を拝して四角四堺の祭祀を企て、

通釈
天神地祇(てんじんちぎ)を拝して四角四堺(しかくしかい)の祭りをしたり、

語訳
天神地祇
天上にいる神と、大地に住む神

四角四堺の祭祀(さいし)
神道の儀式の一つ。


本文
若くは万民百姓を哀れみて国主国宰(こくしゅこくさい)の徳政を行う。

通釈
あるいは為政者は万民大衆をあわれんで徳政を行っている。

語訳
国主国宰
国主とは帝王、国宰とは一国の宰相のこと。

徳政(令):朝廷・幕府などが土倉などの債権者・金融業者に対して債権放棄を命じた法令

本文
然りと雖(いえど)も唯肝胆(ただかんたん)を摧(くだ)くのみにして弥飢疫(いよいよきえき)に逼(せま)り、乞客目(こつかくめ)に溢(あふ)れ死人眼(しにんまなこ)に満てり。臥(ふ)せる屍(しかばね)を観(ものみ)と為(な)し、並べる尸(かばね)を橋と作(な)す。

通釈
しかしながら、これらの所行はただ心労を尽すだけで何の効果もなく、ますます飢饉や疫病にせめられ、乞食は目にあふれ、死人はいたるところに満ち、積み重ねられた屍(しかばね)はあたかも物見台(ものみだい)のごとく、並んだ死体は橋のごとくになっている。

語訳
肝胆(ただかんたん)を摧(くだ)く
臓腑を揉み摧く義。すなわち、心を砕き、誠情を尽くすことを顕わす。

乞客 
乞食のこと

屍を観(ものみ)と為し
しかばねが堆積して山のようになるとの意。路傍(ろぼう)に捨てられた死体の多いさまを表わす。

尸(かばね)を橋と作す
死体ばかりで歩く所がなく、その上を歩くという意。

●関東大震災の折、逃げ遅れた人々が隅田川で死体となり、まさに御在世の状況がよみがえる。

第二次世界大戦では、東京大空襲で死体が山積みとなりしこと御在世のあの時の如し。●


本文
観(み)れば夫(そ)れ二離璧(じりたま)を合せ五緯珠(ごいたま)を連(つら)ぬ、三宝世(さんぽうよ)に在(ましま)し百王未(ひゃくおういま)だ窮(きわ)まらざるに、此の世早く衰(おとろ)え其(こ)の法何(ほうなん)ぞ廃(すた)れたる、是れ何(いか)なる禍(わざわい)に依(よ)り、是れ何(いか)なる誤(あやまり)に由(よ)るや。

通釈

観れば、日月は玉と玉とを合わせたように輝いて何の変化もなく、五星も珠玉も連ねたように泰平の相を示している。また仏・法・僧の三宝も世にましまし、さらに八幡大菩薩は百王までは守護すると誓っており、未だその百王には至らないのに、どうしてこの世は早く衰え、王法はこのように廃れてしまったのか、これいかなる禍失(かしつ)により、いかなる誤りによるものであろうか。

 

語訳

二離璧を合せ

二離とは太陽と月。日月が光明らかに平常通り運行し照らしている意。

 

五緯

水星・金星・火星・木星・土星のこと。緯とは天体の中にあって動くことをいう。

 

三宝

仏宝・法宝・僧宝のこと。末法における三宝を示せば、仏宝とは日蓮大聖人、法宝とは本門戒壇の大御本尊、僧宝とは日興上人の御事である。ここで「三宝世に在(ましま)し」とは、叡山天台宗をはじめ、真言、念仏、禅等の仏教各宗が盛んに信仰されていることをさす。

 

百王未だ窮(きわま)らざるに

第五十一代平城(へいぜい)天皇の御宇(ぎょう)に八幡大菩薩の託宣(たくせん)があり、「百王を守護する」との誓いがあったといわれている。当時は第九十代亀山天皇の時で、まだ百王の中である。しかるに八幡大菩薩の守護もないのはどういうわけかという意。

 この百王について大聖人は諌暁八幡抄に「百王を守護せんというは、正直の王百人を守護せんと誓い給う」と仰せられている。「正直の王」とは正法を持つ王の意である。

 

 

第百代の天皇

御小松天皇(西暦1377年~1433年)

在位1382年~1412年

 

●八幡大菩薩の守護は、百代までとなれば、応仁の乱が1467年より起こることを鑑みれば、まさに八幡大菩薩の守護はなくなる世に突入してしまったということでもあろう。そうして戦国時代が始まり、現在においては、人類の破滅が叫ばれるくらいの危機的な状況になりつつある。

 

ここにおいて大聖人が先ほど取り上げた平安時代の安倍晴明の「五芒星」を示唆する「五緯(水星・金星・火星・木星・土星)」なる文言によって、魔の存在を御認識であられたということを証明することができよう。●

 

●は小生

 

 

野田元首相・田﨑史郎氏に問う今後の政局 “矜持なき自民党”とそれでも支持されない野党

 

 

           FNNプライムオンライン

 

 次の首相が決まりそうなニュースだ。

おそらくこの流れになっていく可能性が高い。

 

 問題は、人を人と思わぬ者が、スポンサー麒麟の逆鱗に触れ(駄洒落ではないが)、市場から強制退出させられるなどがインテリジェンス層で見受けられるということ。次の首相も相当なインテリジェントのようだか、自恩公国のキシリア高市など危険な鷹派のインテリジェントも存在するため、国民は監視の度合いを強めねばなるまい。

 基本的に女性は戦争本能を持ち合わせてはおらぬ。産み子が敢えて死にに行くことを無意識、本能的に許さんからだ。

 人類の破滅的な世には女性の政治家の方が相応しい。世界の流れは止められぬ。女性政治家が人類をより良き未来に誘(いざな)うのだ。

 

原発、石油、石炭等電源普及で人類を滅ぼすか

風力、太陽光等再生可能エネルギー電源で人減らし作戦を抑え、平和な善き未来ある文明を築き上げるか

 

原発の国フランスに焦りが見える。

原発大国故に攻撃されたら一溜りもなかろう。

だから焦っているのではないか。

 

いずれにせよ。人類は、この二択を迫られている。

選ぶのは御仁、人類は試されているのだ。

 

 

 ヒトラーによる残虐行為の正当化に利用された「ダーウィンの呪い」…「悪夢のような惨劇」はなぜ起こったのか

 

 

                現代ビジネス

 

 魔物の取り憑く進化の呪い。人類はこの進化の洗脳にも注意しなければならぬ。

 

 歴史は繰り返す。二度とあのような悲惨は味わいたくないものだな。

 

 ここに見える逆卍の意味を推察するに、逆卍は不幸を齎すということであろう。

あのワイマール憲法に守られたドイツは逆卍で軍事独裁者が顕われ、破滅したのである。

これほど危険な紋章があろうか。

軍事独裁者の存在は、世界に不幸を齎す可能性がある。過去にも現在にも未来にもである。

世界は、アドルフ・ヒトラーを二度と現わせないように努力している。

問題は、進化と軍事独裁者が結びついたとき、その国家が破滅するということではなかろうか。

 

 

 小さめの首都直下地震 最大震度5弱“ことしは頻発”「長時間揺れた」

 

                FNNプライムオンライン

 

 今年は、地震年なのやもしれん。大地震が相次ぎ、遂に首都圏を襲う大震災が来るのではないかと示唆してしまう地震が頻発している。首都圏に巨大地震が発生した場合、23000人もの命を失うことが予測されている。

 誰かが死ぬ。その誰かはまったく判らぬ。推測不能であろう。

 仏法では、治罰、総罰として、誡めるわけだが、遂に諸天善神の怒り、窮(きわま)り、運命の時を迎えるのか。

大地震が発生したあとは、地獄の様相となる日本。この期に及んで、政治はガタガタであり、諸人の感情が地神に怒りを齎している。そのような可能性は十分にありえよう。

 御在世を見れば明らかである。ここに今から700年前のことを顕わしてみたいと思う。

 大聖人御在世の御化導は、釈迦仏の御予言の通りである。釈迦仏が申し上げているのであるのだから否定することはできんだろう。その御名を「南無妙法蓮華経」仏と申し上げ、久遠元初の自受用身、末法下種の主師親であられる。これは決まりごとであり、否定することはできん。

 その大聖人に対し、当時の国中の邪法の悪僧らが怨嫉を起こし、ついには国主に讒言して竜の口の刑場で斬首させんとした。

 

 大聖人は、「正法に帰せねば、国が滅ぶ」と叫ばれて一代御化導に邁進なされた。その結果、死罪となったのである。死罪にあられて、死刑にならず。久遠元初の自受用身、末法下種の主師親の死を許さなかったは、諸天善神である。

 そうして、日本の民は、諸天善神の怒りをまともに買って、どうなったか。

 

 まず、死罪の前段階として、「末法年代に突入したため正法に帰せよ」とお唱え申し上げた大聖人に共鳴して、正嘉の大地震が、発生した。これは、8月23日が最も被害が多く、鎌倉の寺社仏閣は悉く灰燼してしまった。これが、諸天善神の怒りである。

そうして、皆、末法下種の主師親に帰依するのかと思えば、また元の通りに還ろうとする。ゆえに、諸天善神の怒り収まらず。鎌倉幕府はまずは、犯人捜しをして、時の「大禍ある聖人」を切り捨てよ。との命令が下された。

 しかし、切り捨てられるはずの大聖人は、江ノ島付近の刑場において、諸天善神の見事なる御守護に遇われた。命が繋がれたのである。

 この大現証は、かつてからの世界の歴史に一つもないほどの不可思議の現象である。その後の鎌倉幕府の大聖人に対する接し方としては、まったく爾前経に執着して、理解できず。極寒の地への流罪の命を下した。大慈大悲の大聖人に対する振舞いは、無間地獄への振舞いである。そうして、巨大地震では、飽き足らず、自界叛逆、遂には他国侵逼を以て、日本国に判らせようとした釈迦仏であった。

 日本は、その大聖人への振舞のために、鎌倉幕府は滅亡した。その事実をもってしても理解できなかったのであろう。

その後は、応仁の乱が勃発し、長い戦国時代が始まらんとするのである。邪法の僧は其の戦国時代においても自らの正当性を唱えて延命処置をとらんとするがますます諸天善神の怒りは増す一方。そうして、何を思ったのか、徳川幕府に至って、おそらくは邪法(邪宗)の僧の計らいか、キリスト教こそ、邪教であり、排除すべきだという結論に至ったのではないか。

 徳川幕府が採った政策は、キリスト教排除である。そうして、日本は戦乱が無くなり、長い天下泰平の世が続くこととなった(無論、大地震、飢饉、疫病は絶えず、大火、大風などの三災七難は国中の謗法により永遠に続く様相である)。

 

 しかしながら時代の要請には逆らえず。遂に270年後にして、黒船なる巨大戦艦(当時)が日本に姿を見せることになった。文明開化と云えば、印象はよくなるだろうが、これは無間地獄の始まりであった。

 キリスト教は解禁され、再び諸天善神の怒り、極めて昂(たかぶ)ることになる。

日本は世界戦争に誘(いざ)なわれ、隣国との戦争を仕掛けて勝利し、世界にその存在感を魅せしめた。第一次大戦で戦勝国となり、さらに天狗の鼻は高くなる。しかしながらその間にも、国内の政治経済状況は、巨大地震、米騒動、政治的動乱が絶えなかった。

 そして、遂に、1923年に至り、関東大震災が発生。首都東京が未曽有の被害に遭うことになった。死者は10万人を超え、屍の山はまさに、

 

 

死人眼(しにんまなこ)に満てり。臥(ふ)せる屍(しかばね)を観(ものみ)と為(な)し、並べる尸(かばね)を橋と作(な)す。

通釈
死人はいたるところに満ち、積み重ねられた屍(しかばね)はあたかも物見台(ものみだい)のごとく、並んだ死体は橋のごとくになっている。

『立正安国論』

 

ー御在世が繰り返されるありさまである。

 

その巨大地震がきっかけで、世界が混沌とする。1929年にはアメリカ発の世界恐慌が発生して、敗戦国ドイツに軍事独裁者が強権政治をするに至るきっかけをつくった。

 

 日本は、第二次世界大戦に突入して、謗法の限りを尽くし、諸天善神の怒りは心頭に達して遂に大敗北を喫する。

 

 それでも未だ「謗法」冷めやらず。ゆえに、諸天善神に共鳴して、巨大地震は戦後も頻発して、日本国民は疲弊する。なぜか、大地震は、許してしまう日本国民の気概は自然災害だから仕方がないといった感覚である。

 謗法にして鎌倉幕府滅亡

 謗法にして大日本帝国滅亡

 

ーとなれば、あらゆることは仏法よりこと起こることなるゆえに、そこを理解できずに「多様性」に誤魔化されて、さらなる罰に当たらんとする日本である。

 

 爾前経に執着する故の罰である。邪教に執着する故の罰である。そのことがたとえ理解できたとしても、この流れはおそらく止められん。判っていても止められんのだ。

 

 「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」と、大聖人は佐渡の雪中において仰せられた。

富士山の本名は大日蓮華山である。確かに、富士山によりて日本国の有無はあるべしである。

 富士山は日本の象徴ではないか。

その大聖人を信ずるか背くかによって、日本国の有無も人類の存亡も決する。

その現象を見よ。大聖人を流罪・死罪に処した当時の日本は、大蒙古の責めを受け、亡国に瀕したではないか。これ御本仏を守護し奉る諸天が許さなかったのである。

 現在の日本は、大聖人に背き続けて七百年。加えて正系門家までもが謗法に加担するありさまは、何とも諸天いかで怒りをなさぬことがあろうか。ここに御在世の大蒙古のごとき存在が身に由りて迫る、この国の亡国の大難を遁れる術は、三大秘法を立てる以外にはない。

「大事には小瑞なし。大悪をこれば大善きたる」

そうなれば広宣流布は眼前となる。

果たして、今後起こりうる首都圏巨大地震。

我々は覚悟をもってその災難に備えねばならぬ。

もうすでに、八幡大菩薩の守護も第百代の天皇(王)までとなっている。

『立正安国論』

 「世皆正に背き、人悉く悪に帰す。故に善神国を捨てて相去り、聖人所を辞して還らず。是(ここ)を以て魔来(きた)り鬼来(ききた)り、災起こり難起こる」

 

 一国こぞって邪法に執着して日蓮大聖人の正法に背くならば、諸天善神はその国を捨てて去り、聖人も所を辞して還らない。このゆえに魔・鬼が国土に乱入し、災難がおこる―と仰せられる。

「早く天下の静謐(せいひつ)を思わば、須(すべから)く国中の謗法を断つべし」とも仰せ。

 

この『立正安国論』の末文には、もし邪法に執着して正法に背き続けるならば、必ず他国によって我が国が破られることを断言されている。

この御予言は、安国論の肝要であり、第二次世界大戦で正法に背き続けた結果を見れば、明らかであろう。

 

「先難是れ明らかなり、後災何ぞ疑わん。若し残る所の難、悪法の科(とが)に依って並び起こり競い来(きた)らば、其の時何(いか)んが為(せ)んや」

 

先難:巨大地震などの天変地夭

後災:亡国を齎す他国侵逼、自界叛逆

 

 

『立正安国論』

第二章 災難興起の根本原因を明かす

 

本文

 主人の曰く、独り此の事を愁(うれ)いて胸臆(くおく)に憤悱(ふんび)す。客来りて共に嘆く、屢(しばしば)談話を致さん。

 

通釈

主人のいわく。自分は独りでこのことを愁い、胸の奥にこの思いを蔵(しま)っていたが、たまたま客来り、共に世の悲惨を嘆くを見る。されば心の限り語り合いたいと思う。

 

語訳

胸臆

 胸の中、心の中という意。

 

憤悱(ふんび)

思いが胸にあふれているさまをいう。

 

本文

夫(そ)れ出家して道に入(い)る者は法に依(よ)って仏を期(ご)するなり。

 

通釈

そもそも出家して仏道に入る者は、教法によって仏果を期するのである。

 

本文

而(しか)るに今神術(しんじゅつ)も協(かな)わず仏威(ぶつい)も験(しる)し無し、具(つぶさ)に当世(とうせい)の体(てい)を覿(み)るに愚(おろか)にして後生の疑いを発(おこ)す。然れば則(すなわ)ち円覆(えんぶ)を仰いで恨(うらみ)を呑み、方載(ほうさい)に俯して慮(うらおもい)を深くす。

 

通釈

しかるに、今やいかなる祈りをしても、神も守らず仏の守護も見られない。つぶさに当世の惨状を眼前にすれば、現世の祈りすらこのように一分の験(しるし)なきにおいては、それより難しい未来の成仏はなおさらおぼつかない。ここにおいて一般大衆は愚かしくも後生の疑いを生じ、ために進退全くきわまり、ただ天を仰いで恨みを呑み、地に俯して深き憂慮に沈まざるを得ないであろう。

 

語訳

神術も協(たが)わず

前段にあるように、天神地祇を拝する等の祈禱も効がないこと。

 

仏威も験(しる)し無し

弥陀の名号を唱え、薬師如来に祈り、仁王講を修しても、天変地夭は少しも止まらないこと。

 

後生の疑いを発(おこ)す

現世の祈りすらこのように一分の験(しる)しもないのであるから、それより難かしい未来の成仏はなおさらおぼつかないと疑いの思いを起こすこと。

 

円覆(えんぶ)

天をいう

 

方載(ほうさい)

大地をいう

 

 

 

 

 


 

本文

倩(つらつ)ら微管を傾け聊(いさき)か経文を披(ひら)きたるに、世皆正(よみなしょう)に背き人悉く(ことごと)く悪に帰す、故に善神国を捨てて相去り聖人所を辞して還らず、是(ここ)を以(もっ)て魔来り鬼来り、災起り難起る、言わずんばあるべからず、恐れずんばあるべからず。

 

通釈

いまつくづくと、狭い見解ではあるが経文を開いて見るに、世は上下あげて皆正法に背き、人々はことごとく悪法に帰している。ゆえに国土を守護すべき諸天善神は国を捨てて相い去り、仏法を護持すべき聖人は所を辞して還らない。このゆえに天魔・悪鬼が便りを得て国土に乱入し災難が起こるのである。まことにこの事は声を大にして云わなければならないことであり、また恐れなくてはならない。

 

語訳

微管(びかん)

細い管のこと。ここでは狭い見解という意味で、主人の謙遜のことば。

 

善神

天照太神・八幡大菩薩等、正法と国土を守護する神。

 

聖人

世間では賢人より優れた場合に用いる。日寛上人の文段には「三略の下に云く『賢(けん)去れば則ち国微(おとろ)え、聖(せい)去れば則(すなわ)ち国乖(くにそむ)く』と巳上。世間の聖人(せいじん)なお爾(しか)なり、況(いわ)んや出世の聖者をや。今これ出世の聖人(しょうにん)なり」とある。このように、ここでいう聖人とは、仏法上の聖人である。

 

天界にある仏法を乱す働き。人の心を誑かし、正念を失わせる。

 

餓鬼界にあって、災難や戦争あるいは病気を起こさせる働き。

 

●ここに「天魔・悪鬼が便りを得て」とある。誰が便りを出したのであろう。

「日本が邪法に狂っておるから、人心乱せよ」とでもその便りに書いてあるのであろうか。

 

天上界の誰かが、天魔・悪鬼に便りを出している。正法に背き、邪法に執着する故の諸天善神の怒りである。

現在ではそのために罰の繰り返しを永遠に続けるのかといった様相であろう。

邪法を止められんのだ。●