このブログでは、日本の集団的自衛権の行使容認の悪法を創り上げた元首相安倍晋三を、事あるごとに極めて批判的に取り上げては、口(論)撃していたわけである。

 その元首相は、令和4(2022)年7月8日、参議院議員選挙街頭演説中、凶弾に倒れて死去した。

 世間ではあまりにもショッキングな事件のために連日マスコミではこの暗殺事件が報道され、哀悼、追悼の言葉が並ぶ。

 殺害した容疑者は、元海上自衛官であり、ある宗教団体が元(原因)で殺害に至ったらしい。

 安倍晋三が築き上げた政治的歴史は、日本を戦争への道へと向かわせたことである。

 2006年には、防衛庁が防衛省になり、2015年には、日本の中立国家的立場を放棄する集団的自衛権の行使容認の法律を整備、軍事予算は、財政規律を無視したがために、歯止めの利かぬ増額に次ぐ増額が可能となってしまった。

 そうして、国防予算は、アメリカ合衆国にGDP比2%達成を突き付けられ、第三次世界大戦への道を突き進むことになるのである。

 その結果、東アジアは今後日本の経済破綻が元で、紛争に次ぐ紛争が相次ぐ可能性が出てくる。

 小生は、口頭では、今回の暗殺事件を、2.26事件になぞらえて、高橋是清元首相と言って勘違いしていたが、蔵相であった。高橋蔵相の考え方が、現在の財政規律緩和体制を支持したリフレ派同様であることは、当時の政権と安倍のリフレ感覚とはあまりにも酷似しているわけであるが、その高橋是清蔵相は、時の海軍士官に殺されるのである。

 今回も元海上自衛隊員が殺害したところが似ている。

 しかし、さらに申し上げるならば、5.15事件で犬養毅元首相が暗殺されていることもあの頃と似る。

 時は1932年である。2.26事件は1936年であることを踏まえれば、むしろ5.15事件の方が、現在の状況に似ているのやもしれん。1931年には、満州事変が勃発して、日中戦争となり、その1年後に犬養毅元首相が暗殺されるのである。

 今回は、未だ台湾戦争、尖閣諸島戦争は始まっていないが、日本を巻き込むウクライナ戦争が勃発している。

 

 元首相安倍晋三に哀悼の意を表することはできぬ。この者は、地獄の遣いであり、国民どころか世界を戦争へ導く軍事独裁者(アドルフ・ヒトラーの様な)である(積極的平和主義という世界が誤解するキャンペーンで世界中を飛び回り、日本も戦争の出来る国になりましたと愚かにも言いふらした安倍晋三)。もし、哀悼するとなれば、喜んで安倍晋三(アドルフ・ヒトラー)とともに戦争に突き進みたいと表明しているようなものである。

 タカ派はよい。彼らは、軍事力を増強して戦争をすることをよしとしているのである。

 この間、麻生太郎自民党議員が、「いじめられないようにするには防衛力を上げなければならない」ような発言をしたことがある。

 これは、まさに第二次世界大戦前の感覚である。あの当時、世界各国がいじめられないように軍拡に走ったのだ。

 戦争は、子供のいじめっ子といじめられっ子の関係のような稚拙なものである。

 そのために、大日本帝国は、先の大戦で東アジア、東南アジアにいじめに、いじめていったのである。緒戦大勝。ハワイ真珠湾攻撃作戦をも勝利し、弱い者をいじめまくったのである。まさにガキ大将気分であっただろう。

 しかし、アメリカ合衆国は、そのガキ大将を許してはおかなかった。結局、ジャイアン(『まんがドラえもん』に出てくるガキ大将・現在でいうならば、スネ夫は、安倍晋三のことである)は、そのいじめまくったガキ大将と直接対決して、勝利。大日本帝国ガキ大将は、体制崩壊、滅亡するまでの凄惨な結果をもたらしたのである。

 日本の軍拡が第三次世界大戦を齎す。

 ゆえに、安倍晋三が齎したものは、日本の世界との戦争準備である。アメリカは救わない、中国は日本を襲うの状況を創り出したは安倍晋三である。

 その安倍晋三が、死去した意味は、アメリカ合衆国が日本を救う可能性が出て来たということと、そう簡単には、日本を戦争に出させないように中国が出方を抑制するということである。

 何年持つかわからんが、今のところ戦争の気配が消えそうではある。消えそうではあるが、財政出動の歯止めが利かぬ以上、いずれ日本が破綻する。大不況到来となれば、終局は軍事に頼ることになるのではないか。

 そうして、軍事は儲かるために、破滅的に経済が回っていくのである。そこにおいて第三次世界大戦は目前だ。

 ゆえに、財政再建・健全化は急務となるが、現在の首相は、自民党宏池会の岸田文雄氏である。宮澤喜一内閣が平成のバブルを崩壊させたトラウマがあることは間違いあるまい。

 ゆえに、緊縮経済政策は立てづらい状況にあるはずだ。

歴史が繰り返されてしまうのである。

 しかし、どこかの時点で、いずれにせよ、経済は崩壊する。岸田内閣の黄金の3年政権のうちに崩壊する可能性は高い。これは宿命的である。しかし、誰が、この歯止めのきかぬ財政規律無視の財政出動をもたらしたのか。

 安倍晋三である。

 ゆえに、岸田首相は悪くない。死んでしまって悪く言うことは憚るが全責任は故安倍晋三にあるのだ。

 しかし、歴史は繰り返している。1960年に、岸信介内閣(安倍晋三は岸信介の孫)が安保闘争で崩壊した後、池田勇人首相となり、1965年まで続く。1964年には、東京五輪があり、米国参戦のベトナム戦争は、その年に勃発している。そしてその翌年に池田勇人首相は亡くなるのである。2021年に東京五輪が終了。このブログでは、その翌年に岸田首相が亡くなる可能性を警告したことがあった。

 何と、その身代わりか何か知らんが、元首相の安倍晋三が殺されるのだ。

 歴史は繰り返される。見事に繰り返されたのである。

 しかし、これで終わりではあるまい。今後のことはいずれ書き綴るとして、現在は元首相安倍晋三の死を取り上げている。

 日本国民を世界の戦争へと導いた罪は、計り知れない安倍晋三。その者に同情心を見せている多くの国民は、現在の軍拡感情そのままである。

 安倍晋三の齎した戦争の空気を深く吸い込み過ぎた多くの国民である。経済的には、国家破綻目前とはいえ、目先の株高、投資高を齎したと喜ぶ国民である。

 刹那的にしか生きられない国民は、そのような目先の利益にしか喜びを感じんのやもしれん。

 そのために将来を犠牲にするのである。

 だから、未来が暗いのだ。暗い未来しか見えんのである。

 地獄の遣いに付き従えば、地獄にしかならんのである。

 安倍晋三の数日前の表情。どす黒い顔をしての参議院議員選挙街頭演説。ある者は「死相」が出ていると発言していた。地獄の形相である。まさに、その数日後に死んでしまった安倍晋三。

 同情する気持ちはわかるが、今後のことを考えれば、恐らくその同情が仇となるのではないか。

 日本の軍拡は、破滅的である。国家破綻か、第三次世界大戦か。多くの国民もわかっている。軍拡より暮らしが大事というアンケート調査の結果が上がっているではないか。

 それでも故安倍晋三に付き従うが如きならば、それは、軍拡大賛成と言っているようなものであろう。

 それが許せんから、こうして安倍晋三の愚行に物を申し上げているのである。

 日本国民はそんなに戦争がしたいのか。

 そのことを今後、問うことになるのだ。

 

 本日、参議院議員選挙投票日である。一言申し上げれば、れいわ新選組の政策は、今後変更されるべきであろう。

 安倍晋三は、死去したのである。現在の政権与党に勝てぬ以上、何も墓穴を掘る必要はあるまい。

 全責任を政権与党に押し付けるのもありなのではないか。

 財政規律無視は、政権与党のすることである。

 何も野党が加わる必要はあるまい。

 そうしなければ、政権与党に言い訳を与えることになりかねん。野党も消費税廃止、減税で、国家破綻に加担したではないかと。

 よって、政権与党にしか、票が入らないのであれば、日本を正常に戻すことに腐心した方がよいのではないか。

 異次元金融緩和などは、異常次元と称した方がよい。これを齎したは安倍晋三である。

 安倍晋三がいない以上、「異常」になり続ける必要はあるまい。

 余計なお世話、甘い蜜で票を獲得して、自己保身に走るならば、それは現在の政治家のあり方なのやもしれんがね。

 因みに薄々危機的状況を気づいている国民が少なからず居る空気を感じる。

 その空気は強烈な「消費税廃止」を訴えるれいわ新選組への投票行動の結果を見れば明らかになるのではなかろうか。

 れいわ新選組の強烈な政策は、多くの国民への政治への気づきの為である。まったく、投票率が上がらないとなれば、その気づきの為の政策提言は無駄ではあるだろうが、投票率が上がったならば、国民が少しは気づいたとみてよい。

 ウクライナ戦争は、日本政治への気づき、そのきっかけとなったのではないか。自民党のGDP比2%軍拡に大賛成だという国民がどれほどいるのかということを今回の選挙結果で見ることもできよう。

 そうして、地獄である。現在、小生は「地獄論」を書いている。その地獄がどのようなものなのかを今後明らかにせねばならんと思っている次第である。

 現在の軍拡政権謗法与党に票を入れるは、地獄に自ら進みたいと宣言しているようなものである。

 以前から申し上げることだ。

 そうならぬように、政権交代した方がよいということであるが、地獄の安倍晋三は死んだ。

 この期に及んで、悪魔の元首相が死去したために、何となく現在の政権与党でよいのではとふと思ったことがあった。

 それは、甘い誘惑なのであろうか(謗法与同)。

 これは、世界がどうみるかだ。戦争の空気が止まるのか、止まらないのかに因ろう。流れがどのように変わるのか、しっかりと見届けねばなるまい。

 謗法の安倍晋三は、残念ながら成仏できぬ。この世とあの世の狭間を彷徨い続けて、戦争の風を齎そうと誰かに憑りつく可能性もあろう。

 それが、犬養毅首相の御霊と同様なのか、高橋是清蔵相の御霊と同様なのかはわからん。ただ、あの当時、結局、第二次世界大戦は、大日本帝国の破局まで突き進むことになってしまったのである。これは歴史的事実だ。どう転んでも変えられん事実なのだ。

 平成時代を強制終了させた安倍晋三。この者を本当に、許してよいものなのか。

 今後、安倍晋三暗殺事件でもちきりになるマスメディア。見たり、読んだりすることも憚るところであろう。