Tverで韓国ドラマ「SKYキャッスル」での演技に惹かれた女優さん。その彼女が主演の映画ということ、韓国で話題の貧困、孤独、介護の問題を取り上げた内容だと作品紹介で知りまして上映をまちわびてました。
ここまでやつれ感を出す!?とびっくりするくらいですが、ちゃんと女性として性を満たしているのは意外。不本意なのかも知れませんが、そこはハッキリと描かれてなかったと受け止めました。少年院に入ってる息子が出所したときには一緒に住めるよう家を買おうとお金を貯めるため介護ヘルパーの仕事を真面目にこなす日々。寝るのはビニールハウスで。真面目に生きていれば幸せになれるというのは
幻想でしかなく、意図せず不幸の連鎖に陥ってしまう。息子との幸せな日々を思うことに縛られて、なんとか切り抜けようとするも、愛する人を失う思いもよらない結末。韓国映画はエグさと人間味を痛烈に訴えてきます。見終わって外の景色の明るさに、日本社会もこんな問題が日常的であることを忘れてしまいました。