少し前に大阪の天王寺七坂を巡りました。その時にこの本の話が話題になり読んだ一冊。
それぞれの坂をテーマに創作されたストーリーです。とりわけ気に入ったのは「天神坂」です。
路地を入ったところにある小粋な割烹で出される料理の細やかな説明に「食いだおれ」と云われる贅沢な料理が目に浮かぶようでした。いや、こんな料理食べさせてもらったら「おいくら払わなあきまへんのやろ」とビクビクしそうです😅
上町台地があるから、その昔眺められた景色は大阪で最期を迎えた松尾芭蕉をも感嘆とさせたようです。最後の2編は松尾芭蕉のお話。こちらもじっくりと読ませる内容で、あの有名な句は大阪で詠まれたものだと知った次第です。