暑さにうだる日々にゾワッとする映画を発見ガーン世界を旅して、若さに任せて奔放に生きる女性が予期せぬ妊娠出産。男の子が産まれますが、彼女は「あなたが来るまでは私は幸せだった」とベビーに語りかける。成長するその子は自閉症なのかと心配するも医師からは問題ないとされます。悩みながらの育児、2人目の女の子の出産でますます、おかしくなっていく長男との関係。台詞が極端に少なく、感情のぶつかり合いもないのが不気味でもあり、普通の家庭ってそんなもんだよとリアリティさえ感じます。今の社会で起きてる事件に繋がるものを感じますが、なぜか少年は母親を罵倒したり、暴力をふるったりはしません。陰湿に彼女が愛情を注ぐものに攻撃性がむけられます。
少年の冷たい表情が、ラストシーンでちょっと変わるのが、母親にとっての救いになったのか。親子で観る作品ではないです、くれぐれも。