2024年-47冊
ヤフーブログから移行1635冊
アメーバブログ594冊
計2229冊
セレンディピティ(山口政行)
2024年4月11日
学術研究出版
258ページ
文章を綴って16年、文章を書けば書くほど目にする対象物全てに興味はつきなく、ますます好奇心が深まるばかりだ。人ばかりではなく植物、生き物との出会いを綴っている。
点と点がつながり線となり、線と線がつながり交差し立体化するように、人と人がつながり会話が生まれ次から次へとふれあい連鎖が生まれてくる。人とともに多くの生き物や植物の出会いと交流を通して、自身の中に潜む潜在能力を発見する喜びがある。
解説より
エッセイ「ひとりぼっちではなかった」を、本書の冒頭三番目に配しています。一番目の「座右の銘に学ぶ」、二番目の「創作活動の原点・日野原重明先生からの言葉」は、山口さんの信念と経歴を紹介したプロローグであり、三番目の「ひとりぼっちではなかった」が事実上の巻頭エッセイとなります。しかしここで描かれているのは、「幸運な出会い」とは正反対の、まことにショッキングな「怨憎会苦」(おんぞうえ:憎しみや恨みの対象と出会う苦しみ)そのものなのです。理不尽な仕打ちを受けて転職先の会社を一年余りで去らねばならなくなった屈辱。しかしその時、文筆仲間からの手紙に励まされ、自分はひとりではなかったと気づく。
大きなものを失った後、すべてを失ったわけではない自分に出会い、その自分を大切にして研鑽を積んでこられた、それが今日の作家・山口政行を生んだのです。本書は、病との「出会い」から回復し若々しい生命力を取り戻す中で、「怨憎会苦」を「幸運な出会い」にまで高めた山口さんの「作家」としての歩みを辿ったものと言えます。それは、病める現代に生きる我々を励まし、「出会い」によって未来を切り開く勇気を与えてくれるのです。
山口 政行(やまぐち まさゆき)
一九五〇年 兵庫県に生まれる。兵庫県立西脇高校を卒業後、三重大学農学部農芸化学コース卒業。食品会社数社に勤務、製造現場と品質管理に従事。現在、マンション管理員として13年目の春を迎えた。
著書「そよ風に吹かれて」東洋出版、「ふれあい交差点」三帆舎、「はーい こちら品質管理室」山口企画出版、「植物ふれあい図鑑 花を友とする喜び」学術研究出版。
山口政行さんとは
朝日新聞の「声」に掲載して頂いた投稿文に
共感しましたと言うお電話を頂いて以来
かれこれ10年余りになると思います
わたしは新聞投稿に数多く掲載して頂いて
全国の方々とのつながりが出来ましたが
すべては新聞社の編集部を通しての出会いでしたので
「電話番号を調べてかけています」
と言われ
「ご主人ともお話をさせてもらいたい」
との
そのころは押しの強さに少々圧倒された
記憶があります
以来
たびたび手作りの栞やはがきや
エッセイの印刷物を送って頂いて
わたしもご本を購入させて頂いたり
わたしの本も購入して頂いたり
facebookを拝見させて頂いたりしています
この作品からも山口さんの好奇心
行動力等が伝わってきます
疑問に感じたことや知りたいことがあれば
どんなところにも問い合わせたり
調べたりして
自分の知識を増やしさらに深く研究して
それを書き留めて発信されています
出会いの時は少し戸惑いましたが
長いお付き合いの間にお人柄や良識も
伝わって来て
前向きさ底力のすごさを感じます
長い間のうつ病や難病から
這い上がってこられたのは
ご家族特に奥様の力を感じます
理不尽は目に遭い退職されたときは
新聞投稿で繋がった人々からも
支えて頂いたことが書かれています
この本に書かれている
たくさんの読書の記録や映画の記録に
わたしが読んだもの観てきたものが
たくさん出て来てそれもうれしかったし
長女と次女の住まいに縁が深いことも
親近感を覚えます
山口政行さん作品読書記録
2014年
ふれあい交差点
昨年2月の、長女の結婚式と披露宴で、
わたしが一番印象に残ったのは、
「バージンロードを歩く主人が小さく見えた」
と言うことでした。
そのことを書いたエッセイを、
翌3月に、朝日新聞「声」に掲載していただきました。
「夫に改めて感謝 長女の挙式」
掲載後、壮年の方よりお電話を頂きました。
「わたしも長女の結婚式のことを、思い出しました」
それが、山口政行さんでした。
以来、何度かお便りも頂きました。
手作りの、しおりも何度か、頂きました。
山口政行さんの投稿を見つけると、
わたしも目に留まるようになりました。
11月にわたしの投稿が掲載されたとき、
「スマホ持てど、恋しい紙の本」
すぐに、投稿の切り抜きをしおりにして、送ってくださいました。
この御本は、山口政行さんの、2冊目のご著書です。
お電話での会話では、出版の話も弾みました。
1冊目のご本は、すでに完売されていますが、
大量のコピーを送ってくださいました。
共感するところがいっぱいです。
人間と人間、ちょっとの勇気で、話しかけ、
心を開いて接して行けば、相手の心も開き、
ステキなふれあいが待っている・・・。
わたしにも、わたしの投稿に目を止めてくださり、
お電話を下さり、ご縁を作ってくださいました。
そんな話題がいっぱいです。
大病をされて、退職を余儀なくされたことや、
長年の闘病、そして社会復帰、
いろんなご経験を経てこその、心のひだの豊かさが、
ひとつひとつのエッセイに、込められているように感じます。
お花の話題も豊富です。
ありふれた日常の中で、
目に留まったもの、動いた心、
それらを、書き留めていく作業、
それを集めたご本です。
2020年
植物ふれあい図鑑