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かっかどるどるどぅ(若竹千佐子)

 

2023年5月20日

河出書房新社

2020年~2022年

「文藝」

 

223ページ

 

 

 

68万部を突破し、全国に感涙を与えた文藝賞・芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』から6年。「みんなで生きる」をテーマに据えた著者の新境地!

●登場人物:本書の舞台「萬葉通り商店街」をめぐる人々
 里見悦子(さとみ・えつこ)

 女優になる夢を捨てきれず、つましい暮らしを送る60代後半の女性。アパートの立ち退きが迫る。


 平芳江(たいら・よしえ)

 舅姑の介護に明け暮れ、自分をもたぬまま気づけば68歳。路上で見かけた悦子に思わず声をかけ、自らの人生が動き出す。


 田口理恵(たぐち・りえ)

 大学院を出たものの就職氷河期に重なり、非正規雇用の職を転々とする30代の女性。出来心からスーパーで財布を盗んでしまう。


 木村保(きむら・たもつ)

 生きることに不器用で、自死を考える20代の男性。河川敷で「困ったらここに行け」と見知らぬ人から紙切れをわたされる。


 片倉吉野(かたくら・よしの)

 古いアパートの一室を開放し、食事をふるまう。

  ●あらすじ
女優になる夢を捨てきれず、つましい暮らしを送る60代後半の悦子。夫を亡くし、舅姑の介護に明け暮れ、気づけば自分を持たぬままに68歳になっていた芳江。大学院を出たものの就職氷河期に重なり、非正規雇用の職を転々とする30代の理恵。そして生きることに不器用で、自死まで思いつめ河川敷に座り込む20代の保――。
 
それぞれに、ままならない不安な毎日を送る4人は、引きつけられるように古いアパートの一室を訪れるようになる。そこでは片倉吉野という不思議な女性が、自室を開放し、訪れる人たちに食事をふるまっていた――。
 
孤立し、寄る辺なく生きるすべての人を強く励ます、感動の群像劇。

 

著者について

若竹千佐子(わかたけ ちさこ)1954年、岩手県遠野市生まれ。遠野で育ち、子どもの頃から小説家になりたいと思っていた。また、その頃父が広沢虎造の浪曲を好んで聴いていた。
岩手大学教育学部卒業後は、教員をめざして県内で臨時採用教員として働きながら教員採用試験を受け続けるが、毎年ことごとく失敗。目の前が真っ暗になるほど落ち込むなかで夫と出会い、結婚。30歳で上京し、息子と娘の二児に恵まれる。都心近郊の住宅地に住みながら子育てをする。この時は、妻として夫を支えることが人生の第一義だと考えていた。その傍ら深沢七郎、石牟礼道子、河合隼雄、上野千鶴子らの本が好きで読んでいた。
55歳の時、夫が脳梗塞で死去。あまりにも突然の死に悲しみに暮れ、自宅に籠る日々を送っていると、息子から「どこにいても寂しいんだから、外に出ろ」と小説講座を進められ、講座に通いはじめる。それまでも小説を書きたいと思っていたが書くべきことが見つからず、完成したことはなかった。8年の時を経て本作を執筆し、第54回文藝賞を受賞。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

若竹/千佐子
1954年、岩手県遠野市生まれ。岩手大学教育学部卒業。55歳から小説講座に通いはじめ、8年の時を経て『おらおらでひとりいぐも』を執筆。2017年、第54回文藝賞を史上最年長となる63歳で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

 

東北弁があたたかく

書かれている事

語られていることも

あたたかく

味わい深く

心に沁みます

 

 

 

↑書きぬきたいことはまだありました

 

介護に明け暮れて68歳になった芳江さんが

介護が終わってから

自分は本が好きだったことや

整理整頓が好きだったことに気づく下りや

その年月を振り返って語る言葉

 

長く生きてみると言うのも大事なことだよね

袋小路のどん詰まりでじたばたもがいているだけじゃないかってさ

だけど振り返ったら分かるんだ

あの時この時の点々を結び付けたらそこに一本

線が出来ると言うか

一貫性っていうやつ

あれがあるから今のわたしがあるっていう感覚

それを確かめるための時間が必要だった

 

人はみな自分の人生を

一生懸命に生きている

ことや

人とのふれあいの温かさなど

感じながら読みました

 

わたしの感想文だと

本当の感想より薄っぺらいです

 

おらおらでひとりいぐも

の記事に

 

何層にも重なった人間の心理気持ち感情

なんという作品なんだ・・・すごい・・・

そう感じながら読み進めました

 

と自分で書いてあります

この作品もそういう感じです

 

 

 

 

 

若竹千佐子さん作品読書記録

 

2019年

おらおらでひとりいぐも

これはわたしのことだ・・・母のことだ・・・・

何層にも重なった人間の心理気持ち感情

なんという作品なんだ・・・すごい・・・

そう感じながら読み進めました