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最後のひと(松井久子)

 

2022年11月25日

中央公論新社

 

224ページ

 

 

75歳になって、86歳のひとを好きになって、何が悪いの?
燿子がついに出会った「ぴったりな人」。
人生仕上げの情愛がもたらすものは――。

ベストセラー『疼くひと』で70代女性の性愛を描いた著者が、
実感を込めて後続世代に送る、希望の物語

奇跡の出会い、周囲の偏見、肉体的交わり、終活への備え……
「人は老いても、毎日を幸せに生きる権利がある」を合い言葉に、
燿子と理一郎がとった選択は?

著者について

松井久子
1946年東京出身。早稲田大学文学部演劇科卒。雑誌ライター、テレビドラマのプロデューサーを経て、98年映画『ユキエ』で監督デビュー。2002年『折り梅』公開、2年間で100万人の動員を果たす。10年日米合作映画『レオニー』を発表、13年春世界公開された。15年『何を怖れる フェミニズムを生きた女たち』、16年『不思議なクニの憲法』と2作のドキュメンタリー映画を手がけ、自作の上映会や講演で全国を歩く。著書に『ソリストの思考術 松井久子の生きる力』ほか。

 

 

 

 

実体験なんですね

だからこれだけ書けるんですね

 

良い読み物でした

いくつになっても

出会いや付き合いに

きちんと向き合い考えて

生き方を決めていく

 

それが世間から

どう思われようとも

 

なかなかそうは出来ないのが

普通の人だとは思うのですが

 

 

 

松井久子さん読書記録

 

2022年3月

疼く人

 

若い頃

「女は灰になるまで」

と聞いた時

へぇ~~そういうもんなんだ

意外な気がしたことを覚えている。

 

わたしは63歳。

現在結婚生活が続いてて

平凡な生活を守るために

いろんな折り合いをつけて

生きてきたし生きている。

 

独身だったとして

こういう出会いがあったとして

それが古希の年齢だったとして

魂と魂が惹かれ

相手にきちんと向き合ってもらえ

求められたのなら

こういうこともあったのかな

なんて。

 

古希という設定だから

センセーショナルに感じるだけで

これが50歳だったとしたら

普通のラブストーリーなんだろうな

という感想です。

 

体のメンテナンス等

の描写は

教科書のようで

わたしは松井久子さんの

ユキエも

折り梅も

見ていますが

ドキュメンタリータッチの映画だったと記憶しています。

その方の初小説だからかなと感じました。

 

 

確かに古希の性愛は

未踏の分野なのかもしれないです。

男性作家さんが想像で書いている

という作品に嫌悪感を覚えることがありますが

この作品の描写は

とても清潔で好きです。