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絶叫(葉真中顕)

 

2014年10月20日

光文社

 

522ページ

 

期待の大型新人が紡ぐ、ひとりの女の壮絶な物語。

平凡な女、鈴木陽子が死んだ。誰にも知られずに何カ月も経って……。
猫に喰われた死体となって見つかった女は、どんな人生を辿ってきたのだろうか?
社会から棄てられた女が、凶悪な犯罪に手を染め堕ちていく生き地獄、魂の叫びを描く!

 

内容(「BOOK」データベースより)

鈴木陽子というひとりの女の壮絶な物語。涙、感動、驚き、どんな言葉も足りない。貧困、ジエンダー、無縁社会、ブラック企業…、見えざる棄民を抉る社会派小説として、保険金殺人のからくり、孤独死の謎…、ラストまで息もつけぬ圧巻のミステリーとして、平凡なひとりの女が、社会の暗部に足を踏み入れ生き抜く、凄まじい人生ドラマとして、すべての読者を満足させる、究極のエンターテインメント!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

葉真中/顕
1976年東京生まれ。2009年、児童向け小説『ライバル』で角川学芸児童文学賞優秀賞受賞。2012年『ロスト・ケア』にて第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、ミステリー作家としてデビュー

 

初めて読む作家さんです

よく名前を拝見しますが

この作品2014年の時点では

大型新人なんですね

 

新人とは思えない筆力でした

 

程よい深さとスピード感

わたしきっとこの方の作品

好きになる感じがします

 

他の作品も読んでみたいです

 

保険会社のからくり

よくわかりました

周囲のママ友の間でも

保険の外交員として

社会復帰する方が多かったです

そして続いている方は

わたしの知る限りいません

親族や知り合いに勧誘する

数字をあげる

でも新規を開拓できる方は

そうそういない

聞いていた通りでした

 

育った環境

愛された実感が得られなかった環境

大人になっても尾を引く

 

貧困

無縁社会

生活保護

 

いろんなテーマが織り込まれた作品ですが

欲張りな感じもなく

取ってつけた感じもなく

読みやすかったです

 

最後は衝撃でした

鈴木陽子を肯定してはいけないのだけど

応援したくなります