☆渦(大島真寿美)☆
2019年3月10日
文芸春秋
2018年1月号~11月号
オール読物
361ページ
内容紹介
第161回直木賞受賞作。
選考委員激賞!
虚構と現実が反転する恐ろしさまで描き切った傑作! ──桐野夏生氏
いくつもの人生が渦を巻き、響き合って、小説宇宙を作り上げている。──髙村薫氏
虚実の渦を作り出した、もう一人の近松がいた──
「妹背山婦女庭訓」や「本朝廿四孝」などを生んだ
人形浄瑠璃作者、近松半二の生涯を描いた比類なき名作!
江戸時代、芝居小屋が立ち並ぶ大坂・道頓堀。
大阪の儒学者・穂積以貫の次男として生まれた成章(のちの半二)。
末楽しみな賢い子供だったが、浄瑠璃好きの父に手をひかれて、竹本座に通い出してから、浄瑠璃の魅力に取り付かれる。
父からもらった近松門左衛門の硯に導かれるように物書きの世界に入ったが、
弟弟子に先を越され、人形遣いからは何度も書き直しをさせられ、それでも書かずにはおられなかった……。
著者の長年のテーマ「物語はどこから生まれてくるのか」が、義太夫の如き「語り」にのって、見事に結晶した奇蹟の芸術小説。
筆の先から墨がしたたる。
やがて、わしが文字になって溶けていく──
内容(「BOOK」データベースより)
浄瑠璃作者・近松半二の生涯を描いた比類なき名作。虚実の渦を作り出したもう一人の近松がいた。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大島/真寿美
1962年愛知県生まれ。92年「春の手品師」で文學界新人賞を受賞しデビュー。2011年刊行の『ピエタ』は第九回本屋大賞第三位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
人形浄瑠璃の世界に疎いので
読むのに難儀した作品でしたが
人生を感じるし深いし
現在の芸能の世界でも
通じるものがあるし
楽しかった読書と言うよりは
勉強になった読書と言う感じです。
昨日はユーチューブで
人形浄瑠璃を観たりしていました。
わたしの読書ノート
大島真寿美さんの本はこれで2冊目です。
1冊目はついこの前
2019年8月
あなたの本当の人生は
前々から気になっていた作家さんでしたが
今まで読む機会がないまま
直木賞受賞のニュースに触れて
一冊読んだわけですが
合わないと感じました。
今回の2冊目も
悪くはないのに響いてこないというか
わたしには合わないんでしょうね。
8月24日の朝日新聞