☆九州航路の謎~夏樹静子追悼サスペンス~(1988年)☆
九州へ向かうフェリーの中で、豪華な誕生祝いをしている家族。一見楽しそうに見える人たちにもなぜか暗い影が…。人気のない真夜中の甲板で社長が殺された。現在、再放送でオンエアされる本作は、「夏樹静子劇場」という冒頭表示に変更され、さらにオープニング、エンディングのアバンタイトルが変更されており、主題歌がキム・ヨンジャ「かんにんや…」に、オープニング曲が河合奈保子「夢の跡から」に、それぞれ変更されクレジット表示も大幅に改変され、プロデューサー以外のスタッフ、キャストの記載もないものに変更されている。
このごろ夏樹静子さんに興味がわいていることと、
早乙女愛さんが主演だったので観ました。
分かりやすいサスペンスドラマでした。
そういえばわたし、若いころはサスペンスドラマが好きだったな・・
って思いだしたり。
テーマ曲に河合奈保子さんの名前を見つけて懐かしくなったり、
河合奈保子さん作曲とみて、作曲する方だったのかと驚いたり。
☆さらば愛しき大地(1982年)☆
解説
農業と工業が、新旧渾然一体となってぶつかり合う茨城県鹿島地方を舞台に、ある農家の崩壊を描く人間ドラマ。脚本・監督は「十九歳の地図」の柳町光男、撮影は「三里塚 辺田部落」の田村正毅がそれぞれ担当。
ストーリー
茨城県鹿島地方、田園地帯に押し寄せる工場群、その一角に小さな農家、山沢家がある。次男の明彦は東京で働いており、一家を支えるのは長男の幸雄だ。一家に不幸が突然襲ってきた。最愛の息子二人が溺死してしまったのだ。孫を失ったイネと幸一郎の落胆、身重の妻、文江に当る幸雄。幸雄は背中に観音像と子供の戒名を刺青し供養するのだが、そんな一人よがりの贖罪にいたたまれないのは文江だ。そんな折、幸雄は順子という、かつて明彦の恋人だった女をダンプに乗せてやる。順子は、昼間は工場で働き、夜は母の呑み屋を手伝っていた。幸雄の刺青に打たれた順子と幸雄の同棲生活が始まった。--四年後、二人の間には娘まり子も生まれ、依然として孝雄の二重生活は続いていた。だが絶頂期に較べると仕事もへり始め、その不安をまぎらわすために、覚せい剤を常用するようになっていた。一方、山沢家では母イネの強い希望で東京から戻ってきた明彦もダンプの運転手を始めていた。兄とは逆に着実に仕事を続けた明彦は、一年目に事務所を持つ程に成長した。次第に荒んで堕ち込んでいく幸雄と成功者の明彦の間には溝がひろがり、ついには決裂してしまう。家計が苦しくなって、スナックで働く順子、そんな順子の気持も知らず覚せい剤に溺れていく幸雄。順子は仕方なく、結婚を控えた昔の恋人・明彦に金の工面を頼んだ。それを知ると、幸雄のそれまで鬱積していた弟に対する嫉妬とコンプレックスが一挙に吹き出した。明彦の結婚式の日--。おちぶれた幸雄が明彦に包丁を突きつける。「あやまれ!順子に会うな」。あまりの情なさに兄を殴る弟。順子が待つアパートで覚せい剤を射つ幸雄、幻覚が拡がり、「昔のあんたに戻ってほしい」と哀願する順子の声も虚しかった。突然、順子の背中に包丁が突き刺さる。覚せい剤の幻覚の末の凶行だった。...
暗く重い映画でした。でも見ごたえがありました。
冒頭から、夫が妻を殴るシーンが出たり、
おびえて泣く子供のシーンもあり、
わたしの幼少時代のことがフラッシュバックしました。
時代のせいもあったのでしょうか・・・・。
そう理解して受け入れるしかないのでしょうか。
人が生きるとはこういうことなんだと、
淡々と日常を描いている映画ですが、
妬みひがみ、収拾がつかなくなっていくこと、
歯車がかみ合わなくなっていくこと、
紙一重のところで生きているのかもしれません、誰も。
子供を複数持つ親ならではの心労が響いてきます。
順調にいかない子供と、行っている子供、
兄弟間のいさかいなど。
☆スクラップ・アンド・ビルド(土曜ドラマ)☆
総合:2016年12月17日(土)よる9時から10時13分【73分】
主人公の健斗(28)は無職。勤務していた会社に嫌気がさして仕事を辞め、行政書士資格試験に向けての勉強をしながら就職活動をしているが、企業の中途採用試験には落ち続け、いやになるほど無為な日々を送っている。
健斗は、母親と、87歳になる要介護の祖父と同居している。祖父は大きな病気もしておらず年齢からすれば健康体といっていいくらいだが、体が思うようには動かず、口癖は「もう死んだほうがよか」。そんな祖父にへきえきとする健斗だったが、ある時、ふと健斗は思う。自分はいままで、祖父の心の叫びを、聞き流していたのではないのか? ただベッドに横たわり、やがて来る死を待つだけなら、早めに死にたくもなるのではないだろうか。健斗は自分の今までの祖父への接し方が、相手の気持ちに向き合わない自己中心的なものに思えてくるのだった…。
もやもやする思いを健斗は介護業界で働く友人の大輔に話し、「被介護者を可能な限り手厚く介護することがいちばん効果的なんじゃないか」、と助言される。「え、どういうこと?」。「過剰な介護を受けて動かなくなれば、人間、筋肉も脳もいっぺんに衰えるからさ」と大輔が健斗に言う。祖父が心から望む安らかな尊厳死を迎えることができるように、祖父をできる限り手厚く介護して弱らせてあげようというヘンテコな決意が健斗の心に生まれ、そして祖父との奇妙な介護の攻防戦(?)が始まる。しかし、祖父に秘められた謎がしだいに大きくなるとともに、事態は思いがけない展開を見せ始めて…。
最初は青年の気持ちがわからず、響いてこなかったのだけど、
終盤に入り、わかってきました。
動けなくなり厄介者になっていく高齢者。
だけどその心にはかなわないと気づく青年。
大きく見守ってもらい支えられていたのは、
自分のほうだったと気づく青年。
青年が自立して家を出ていくときに、じいちゃんがかけるセリフ。
「健斗には健斗の時間がある。来んでよかよ。
じいちゃんのことは気にせんでがんばれ。」
そのシーンに思い出す場面がわたしにもあります。
大学生だった長男に、亡き父が生前にかけた言葉。
「大学の試験を優先しろ。葬式には来んでいい。
墓だけには時間のある時に来てくれ。」
そして本当にお葬式が試験と重なり、
滋賀からお別れに福岡まで駆けつけてきた長男は、
父の納棺だけ見届けて、通夜の始まる時間には滋賀へと戻りました。
あの時一人で帰っていった長男を見送りながら、
わたしは泣けて仕方なかったことを思い出します。
葬儀屋のスタッフも「おじいちゃんの遺言ですからね」と見送ってくれました。
納骨には孫のうち長男だけが都合がつきました。
父に、自立した長男の今の姿を見てもらえなかったことが残念です。
でもそれぞれの人生に持ち場と、限られた時間があることを、
このドラマからも感じました。
「さらば愛しき大地」
の感想と重なりますが、うまく行っている兄、行かない弟、
兄がかける心無いセリフ。間に立つ母親の心労を思います。
でもそのシーンでは、じいちゃんが兄にピシッと言って納めます。
傍観者が正論をいうものではないと、わたしも強く思っていることです。
おはようございます。
時々小雨の神戸です。
でも暖かです。
バス旅行と、子供たちとの三宮の記事に、
たくさんのコメントをありがとうございます。
楽しみに何度も読み返しています。
今朝も早朝に起床して、録画していたドラマを見てから、
傘を持ってくすと散歩。
朝ごはんを片付けながら、仕込んだ大根がコトコト煮えています。
みなさまも、良い一日を