今の時代は、モノや食が豊かになった反面、「心」は栄養不足になっています。
子どもが泣いていたら
抱いたりあやしたり、肉体的、心理的に安らぎを与えることで子どもは元気になります。
このように、何気ない日常の中に「心」の栄養源があるんですね。
これを心理学では、〝ストローク〟と言います。
※ストロークとは、心理学では、「自己および他者の存在を認める働きかけ」と定義づけされています。 他人からや自分から自分への言葉や態度、表情などの働きかけが、ストロークと呼ばれるものです。
さて、
心の栄養であるストロークですが、与えたり与えられたりする方法にはいろいろあります。
撫でたり、ハグしたり、握手するとか、ほめたり、声かけしたり、聞いてあげたりすることで心の栄養が満たされるんですね。
しかし、心は、
つながりを感じないととすぐに栄養失調になってしまいます。
☆ ☆ ☆
具体的に「つながり」とは何だと思いますか?
「つながり」とは、
自分は一人ではないと思うときに感じると思うんですね。
相手が自分のことを理解してくれた。
とか…
相手が自分のことを受け入れてくれた。
と感じるとき、
「つながってるな~」って思えます。
つながりとは、
状態ではなくて感情で感じるもの!
状態でないということの証拠に、大勢の中にいたとしても、つながりを感じられなければ、寂しさや孤独感を感じます。
そして、
つながりたい人とつながりが持てないとき傷つきます。
たとえば、
夫との間に言葉のやりとりがあったとしても、それに心が乗っていなければ、つながりを感じられない。
そんなとき、言葉はただの記号になってしまい、言葉のやりとりさえ嫌になってしまう。
夫の心の乗っていない言葉に、一々傷ついてしまう。
パートナーはもともと自分が愛したい人です。
愛したい人と愛し合えないがゆえに傷ついてしまう。
だから、夫婦二人でいたとしても、つながりがなければ、一人でいるより寂しさや孤独感を感じます。
「つながりの喪失」を感じるからです。
☆ ☆ ☆
寂しさは、人と人を結びつけるために出てくる感情です。
寂しさを感じたときは、つながりが切れているかも?というサイン。
寂しさに気づいたら、
それに蓋をして押し込め、怒りに転じる前に、その寂しさをパートナーに伝えてみてください。
または、パートナーに怒りを感じたら、その怒りの下には寂しさが隠れてないか自分の内側に意識を向けて問いかけてみてください。
そしてもし、自分の寂しさを感じたら、パートナーにその寂しさを伝えてほしいなと思います。
伝えるときは、
「あなたのせいで私は寂しい」
のように責める気持ちを言葉に乗せるのではなくて…
あなたの素直な気持ちをそのまま伝えてみてくださいね。
加藤絢子