フォーカシングは心の実感に耳を傾けながら主体的に生きる力を育む心理療法なんですね。


そんなフォーカシング心理療法を絵本として子どもたち、そして子どもと関わる大人の方々に届けたいと思っています♪

絵本は子どもにとっては自然の世界であると同時に、大人と子どもが一緒に楽しめる世界でもあります。


言葉はしばしば、一つの正解を出すときに大切なツールとなります。
でも絵は、答えは一つではなくて色々と広げてくれる力を持ちます。


たとえば、勉強をしていると、
一つの正しい答えに辿りつく思考力が鍛えられます。


しかし、現実の社会で生きていくと、正しい答えは一つとは限らないんです。

心理支援をしていると助言したくなることがありますが、実際には、「こうしたほうがいい」とは簡単には言えないことがたくさんあります。


現代社会で活動している心理職にとって、モヤモヤした曖昧な世界に漂えることは、大切な体験だと思います。

正しい答えを一つ見つける収束的思考ではなく、たくさんの答えを生み出し、創りだす拡散的思考というものが心理職にとってとても大切だと思っています。


しばしば絵本の世界では、想定外の展開が登場します。

「ありえない」がおかしくない世界なんです。
私たちの収束的思考への一本道を崩して、思考を遊ばせることを絵本が手伝ってくれます♪