【ファーストマン】
ラ・ラ・ランドのディミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリングの再タッグ。そこに『スポットライト 世紀のスクープ』、『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』のジョシュ・シンガーが脚本を担当し、ライアン・ゴズリング演じるニール・アームストロング船長の妻、ジャネット役には、先日公開された『蜘蛛の巣を払う女』にて、ドラゴンタトゥーの女の続編の主人公リスベットを見事に演じた クレア・フォイが当たった。
驚くべきはこの映画、企画自体は監督が『ラ・ラ・ランド』の資金の為にその才能を見せつけた『セッション』を製作するよりも前に出来ていたという事。早い段階から将来のビジョンを明確に捉えていた監督の力には改めて敬服します。
で、本題。ライアン・ゴズリングが主演している事からも分かるように、この物語は決して安易なヒーローものでは無く、戦争を経験した若者が自らの存在理由を追い求め、懸命にそれを支える家族の想いを伝える映画でもありました。
孤立無援に思えても、月の光のようにそっと差す家族の愛に気付くか、そうでないかで人の人生は大きく左右される。
過酷過ぎる経験を経た宇宙飛行士が月面に抱いたある想いには号泣でした。