学校生活 1−2
今日は小説です。事実を下書きにした。
でも小説としてお読み下さい。
記憶違いがあるかもしれませんから。
昔の話です。
だから小説!
1−1からの続きです
ある日、廊下の窓から3年性が数人、こちらを見ていました。
(ウチの学校は騒ぎに備えて廊下の窓がオープンでしたので落ち着かない!)
その後、僕はグループから屋上に呼び出されました。
カッコつけるなという脅しでした。誰かが番長グループに言ったのでしょう。
B君かなと思いました。「あいつ、うざい」とか。
B君は相変わらずの格好です。家庭訪問の時期でしたのでB君の家にいく約束を
お母様と取り付けました。
地図で見たB君の家はこの細い路地の向こうです。
その路地には怖そうな中年の男性が立っていました。
「何のようだ!」
僕を睨みつけました。
「B君の担任です。今日は家庭訪問に来ました。」
「先生か」
彼はすんなり道を開けてくれました。
家に着きお母様とその後のB君のことを話しましたが特に話はなさそうです。
番長グループのメンバーの名前を揚げて関わりがあるか、お聞きしました。
すると、「ああ、てっちゃん達ね。彼らとは小さい時からの顔馴染みです。今でもよく遊んでいます。」
そうなんだ、地域の繋がりが強いんだ。
すると奥からお父様と思われる男性がステテコ姿で現れました。手には一升瓶。
僕に茶碗を差し出し、
「飲め!」
僕はたじろぎました。額からはタラタラと汗が出ました。
「俺の酒が飲めないのか!」
この地域、この家の雰囲気、僕は飲まなければ返してもらえない恐怖を感じました。スルメで一杯やって早々に家を出ました。
路地には例の男性が見張りのようにまだ立っていました。
「ご苦労様!」と彼に声をかけられました。
授業で僕は番長のいるクラスに行きました。いつも騒がしいのに何故か静まり返っているのです。
不気味さを感じながら黒板に向かって板書を始めた、その瞬間、僕の顔すれすれに何かが飛んできました。
それは牛乳瓶でした。全身が凍りつきました。「誰だ!誰が投げたんだ!」と叫びました。
一人の生徒が手を上げました。
「僕です」
彼はおとなしくて勉強もできる生徒でした。彼が投げるわけはない!
僕は不安ながら、黙って授業の続きを始めました。
番長はニヤニヤ笑っていました。明らかに誰かにやらせた感じです。
それからというもの、僕はそのクラスに行って生徒に背を向ける時は黒板の上に掲げてあった賞状のガラスで後ろを伺いました。
昔、「暴力教室」という映画がありました。「コンバット」と言う有名な戦争ドラマの主演のサンダース軍曹役のビック・モローが悪ガキで、シドニー・ポアチエが学級委員。彼が先生を助けて悪ガキのビック・モローに立ち向かう内容でした。
その中で先生は悪ガキから命令された生徒に物を投げられると言うシーンがありました。その映画さながら。
ある日の放課後、3年生の生徒会会長が廊下で不良グループの一人に頭から水をかけられていました。僕はすぐに駆けつけ間に入りました。
すると生徒会会長は、僕に「やめてくれ、いいんだ、余計なことしないで」と叫びました。
僕はただ呆然としました。
彼は「暴力教室」のシドニー・ポアチエになれず、
僕は悪に立ち向かう先生になれませんでした
あまりにも拒否されたので一旦、僕はそこを辞しました。数時間立って気になるので彼のクラスを覗きに行ったのです。
夕闇が迫っている時間。彼は教室の窓辺の机にポツンと座っていました。
「大丈夫か?」
二人の間に、無言の時が流れました。
「先生は家に帰ったら世界が変わる。でも僕はいつも奴らと同じ場所にいる。大人に
なってこの地域から出て行かない限りね。だから、学校でいくら奴らを怒ってくれて
も家に帰ったら逆襲される。だから、あの時にほっといてくれとね。」
暗闇の中の彼のシルエットが妙に大人に感じました。
僕は何も言えなくなってしまいました。B君の家庭訪問のことが思い出されました。今まで地域のことを何も考えていなかった。彼の気持ちが改めてわかった気がしました。
そして悲しくなりました。
ここの生徒を救うことはとてつもなく大変なことなのだと思ったからです。
A君はその後どうなったのかと言いますと、生徒会主催の音楽会を盛り上げたいんで僕にギター部を作ってくれとせがみました。
彼がいうには不良グループはカッコをつけたいのでエレキギターが大好き。エレキギターの文化をこの学校に作るときっと乗ってくるということでした。
僕は下手な横好きでモーリス・ギター製のフォークギターと日本製のモズライト・ベンチャーズモデルのエレキギターを持っていました。
これをもとに始めるか!
悩み事の内容お送りください。ご意見もどうぞ!