クライエント中心の心理療法 | あがり症・パニック症・対人恐怖は「あるがまま」で克服できる!

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こんにちは!


今日は、東山紘久先生の本、『心理療法と臨床心理行為』を読んでいます。


この本は、心理療法を行う立場として気を付けるべきことや大切なことなどを本格的に学べる一冊です。


とても内容が深くて、私にとっては読み進めるのに時間がかかっている本です。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


著者である東山紘久先生は、来談者中心療法の創始者カール・ロジャーズ先生や河合隼雄先生から直接学ばれて、ご自身でもすごく活躍しておられる先生です。


一流の人は一流の人から学ぶといった感じでしょうか。


「手に入る本は全て読んでおきたい」、そう思わずにはいられない先生です。


私は、東山先生が考えておられる「クライエント中心の心理療法」とは一体どんなものなのか、とても興味を持ちながら読み進めていきましたが、そのものずばりがまとめられている文章が本の中に書いてありました。



『身体が苦しければ身体から、心が苦しければ心からアプローチし、聞いてほしいならいつまでも聞いており、助言がほしいのなら、何ができるかをクライエントに聞き、クライエントにできる助言が見つかれば進んで進言し、夫婦一緒に来られたら、話しているほうの感情にシフトして受け入れる。

そうすれば、夫婦共セラピストが自分の意見を理解してくれたと思う。


夢を語りたいクライエントには夢を語ってもらい、箱庭を置きたいクライエントには箱庭を置いてもらう。

遊びたいクライエントには遊んでもらい、黙っていたいクライエントには黙っていられる雰囲気を用意する。


クライエントの気持ちがわからないうちは、セラピストのほうからは何もしない。

それがクライエント中心の心理療法だと思っている。』


(『心理療法と臨床心理行為』東山紘久先生著(創元社/2002/P75)より引用)



徹底的にクライエントに寄り添うということですね。


来談者中心療法の創始者カール・ロジャーズ先生から直接学んでおられるのに、来談者中心療法だけにこだわっておられないところがすごいと思いました。


特に、「身体が苦しければ身体から」と書かれているように、心理療法の枠にとらわれず、運動療法や気功療法なども取り入れておられるところ(P73参照)が興味深くて、私にとっては嬉しさを感じた点でもあります。


私は30年近く自己ヒーリングを続けてきたせいか何人かの「見える人」から「特別」とか「整っている」とか言われたことがあり、自分でも日々エネルギーの流れを感じながら生きているわけですが、そのヒーリングのエネルギーのパイプ役としての力を自分のセッションにも活かしていきたいと思っています。


なので、東山先生のようなすごい先生でも、身体からのアプローチを積極的に取り入れられているということを知って嬉しかったわけです。


もちろん、私は東山先生の足元にも及んでいないと思いますが、方向性としては「有り」だということが分かりました。


また、東山先生は、一人一人のクライエントに寄り添うために、様々な心理療法から合うものを選んで用いておられます。


「私は○○療法の専門家」という形にはこだわっておられないところも見習おうと思います。


様々な心理療法を身に付けることで、相乗作用といいますか、一つ一つの心理療法の完成度も高まっていくように思います。


ただ、全てを身に付けようとすると無理があるので、いくつか得意技を持つことから始めます。


具体的には、「来談者中心療法」、「フォーカシング/ゲシュタルト療法」、「催眠療法」、「認知行動療法」を考えています。


一つ一つがとても奥深く、これだけでもかなりの修業が必要になります。


後はやっぱり、徹底的にクライエントに寄り添う姿勢。


この点も、見習っていこうと思います。


「クライエントの気持ちがわからないうちは、セラピストのほうからは何もしない」


とても深いです。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


すごい先生の本を読むと自分の道のりが果てしなく遠いものだと気付かされます。


それでも進む方向をしっかり向いて、確実に進んで行きます。



今日も、ありがとうございます!


皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!



↓とても勉強になる何度も何度も読み返したくなる本です。


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