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私は週に1~2回、スーパー銭湯に行きます。
今日も行ってきて、ちょっと前に帰ってきたところです。
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スーパー銭湯の湯船に浸かりながら、私はいつも人間観察(笑)をしています。
「あの人の頭の中にはどんな世界が広がっているのだろう」
そんなことを考えながら、さりげなく観ています。
今日も、色々な人がいました。
気持ち良さそうに穏やかな表情で湯船に浸かっている人。
ニヤニヤと思い出し笑いをしながら湯船に浸かっている人。
深刻な顔で、ずっとうつむいている人。
突然、湯船の横で腕立て伏せを始める人。
アントニオ猪木のように顔を力ませて、「よしっよしっ」と掛け声をかけながら自分の尻をパンパン叩き、気合を入れ続ける人。
子供の頭を洗い、いいパパをしている人。
色々な人がいて面白い。
尻を叩きながら気合を入れ続けることだけは、自分には真似できないと思いました。(笑)
自分のキャラとはかけ離れ過ぎている。
そんな発想すらしない。
ただ、何が彼にそうさせているのかが知りたくなりました。
そんな私は、くつろぎきった表情より少しだけ気力を充実させてお湯に浸かっていました。
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人間観察を一通り済ませ、私は過去へと想いを巡らせました。
私は、過去に何度か引越しをして、その都度住むエリアを大きく変えているのですが、それぞれの土地で通っていた銭湯のことを思い出しました。
ちょうど一度目の個人事業を失敗し、離婚し、大きな借金も抱え、心の症状も抱えていた十数年前にもよく通っていた銭湯がありました。
そこは今時のスーパー銭湯ではなく昔ながらの小さな銭湯で、男湯と女湯の間には番台があり、そこにいるおばちゃんとは顔なじみになりいつも話をしていました。
おばちゃん 「にいちゃん、仕事何してるの?」
私 「自分の商売失敗しちゃったところ。でも次の商売は絶対成功させるから」
おばちゃん 「そうは言っても、そう簡単じゃないからね~」
私 「大丈夫。絶対成功させるから」
そう言っていた私の心の中は、八方塞がりで逃げ場のない現実に押しつぶされそうになっていました。
おばちゃんには、全部お見通しだったのかもしれません。
お金の問題、心の問題、いっぱい抱えて気の休まる時間はほとんどなかったけれど、おばちゃんと会話を交わしたひとときは、自分の問題のことなど忘れて笑顔になれました。
※引きつった笑顔しかできなかったけれども。
今では、当時抱えていた問題は全て乗り越え、思い出に変わり、全てが良い経験になりました。
当時一人ぼっちで現実と闘っているように感じていましたが、今から思えば、実は銭湯のおばちゃんや他の人達にも支えられて今があるんだなぁと思いました。
そう言えば、駅前の居酒屋のマスターが「出世払いでいいから食え」と、刺身や唐揚げ定食を食べさせてくれた。
手元に、数十円しかないときでも、「いいから来い」と言ってくれた。
何度も何度もお世話になった。
いつかお礼がしたいと思っているうちに、マスターの店が潰れ、連絡が取れなくなってしまった。
探したけれど、見付けられなかった。
本当に会ってお礼がしたい。
心からそう思っています。
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銭湯のおばちゃんも、居酒屋のマスターと奥さんも、元気にしているかな?
私は、おかげ様で、今でも夢を追いかけながら元気にやっています。
本当におかげ様です。
ありがとうございます。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!