要約 | あがり症・パニック症・対人恐怖は「あるがまま」で克服できる!

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カウンセリングに用いる技法の一つに「要約」があります。


これは、クライエントさんの話の要旨・概要を短くまとめて伝え返すというものですが、カウンセラーによって用い方や用いる頻度にばらつき(個性)が出る部分でもあります。


【要約の例】

「今までのお話は、まず・・・・・、次に・・・・・ということで、あなたは・・・・・というお気持ちなのですね」


私は基本的には、クライエントさん自身が話しながら自分の考えをまとめ切れずに混乱しているときや、あるテーマについて終結したとき等に用います。


クライエントさんに自分の考えをまとめ直してもらったり、感情の整理をしてもらったり、あるいは、しっかり理解されているということを感じてもらったりするためです。


他にも二度目のセッション等で、前回の話を要約して確認をすることもありますが、これは状況次第だと思います。


例えば前回のセッションから一週間経つと、その一週間の間にクライエントさんの心の中にあるものが変化しており、むしろ前回にこだわらずに、今ここにあるものを自由に話してもらったほうが良いと思うからです。


ここまで、あくまで今現在(勉強中)の私のスタイルです。


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面接実習の他の人のロールプレイを観ていると、やたら途中に要約を入れて、むしろクライエント役の方が自由に話すことの妨げになっているのではないかと感じることがあります。


私自身は、10~20分程度のロールプレイでは要約しないかせいぜい1回くらいで、あくまで必要だと感じたときのみ入れています。


私は時々、「勉強中の身でよろしければ」という条件付きで無料セッションを行なっていますが、時には2時間以上がっつり集中して聴くこともあります。


そんな時でも要約を入れるのは、せいぜい1~2回くらいでしょうか。


まぁ、私がどうのこうのよりも、クライエントさんがどんな方でどんな状態であるかや、話の内容によるところが大きいと思うので、たまたまそうなっているのかもしれませんが。


いずれにしても、あくまでクライエントさんにとって必要だと感じたときのみ用いていこうと思います。


一つの寄り添う手段として。


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青木羊耳先生の本、『好かれるシニアは「きき上手」』の中に、要約の練習についての記述がありました。



『要約の練習をすることは、概念化の練習をすることである。

要約の練習をすることによって相手の話の要約が上手になるだけでない。

読んだ本の概要をまとめることも上手になる。

長時間の講演や長文の論文の要旨をまとめることも上手になる。

ひいては世の中のトレンド(傾向・流れ)をつかむことも上手になる。』


(『好かれるシニアは「きき上手」』青木羊耳先生著(朱鳥社/2004/P240)より引用)



ここを読んで、「はっ!」と思いました。


ひょっとすると、ブログを書いていることが、カウンセリング中の要約の練習にもなっているのかもしれない。


実は、思っていることをそのまま文章化できずに何度も書き直したり、いくら考えても上手く表現できなかったり、「へんてこりんな文章だなぁ」と思いながらも「ま、いいか」で手を打ったり、自分の文章力はまだまだ発展途上ですが、


いつか満足できる文章が書けるようになったころ、カウンセリングの実力もアップしているかな?


いや、アップしていないと困ります。(笑)


なりたい自分になるためには、色々な面を総合的に向上させていく必要がありますね。


精進します。ぶーぶー



今日も、ありがとうございます!


皆さまが、ニコニコ笑顔でありますように!



↓参カウ学習の内容に沿った、とても参考になる本です。


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